評価:4
今日のレビューは、『メトロイド ドレッド』です。
『メトロイドフュージョン』以来19年ぶりとなる、2Dメトロイドの完全新作で、時系列的には『フュージョン』の続編となります。
主な良かった点
- 行動範囲が広がる楽しさ
- E.M.M.I.がよいスパイスに
主な不満点
- 戻るのが大変
- 話についていけない

ちなみに『メトロイド』シリーズは初挑戦です。
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目次
概要
ゲーム内容
宇宙を飛び回る凄腕の賞金稼ぎであるサムス・アランを主人公とした『メトロイド』シリーズ。
今作では、かつてサムスが討滅した危険な生命体「X」が存在するとされる「惑星ZDR」が舞台となります。
メトロイドヴァニア
「メトロイドヴァニア」とは、『メトロイド』と『悪魔城ドラキュラ(英題・キャッスルヴァニア)』とを合わせた造語です。
簡単に言うと「初見時に行けなかった場所は、能力やアイテムを手に入れてから後で攻略できる」といったゲームデザインで、今や無数のゲームが似たシステムを採用しています。
名前から分かるように、その元祖とも言える『メトロイド』シリーズ。
今作も、多くの能力や移動手段を獲得し、2Dマップを切りひらくことができます。
E.M.M.I.
E.M.M.I.(エミー)は、サムスより先に「惑星ZDR」に派遣されたロボットです。
ですが何らかの影響でサムスを襲うようになります。
E.M.M.I.は特定のエリアに1体ずつ存在し、サムスを感知すると執拗に追いかけ、捕まるとゲームオーバー。

捕獲行動時に少しだけカウンターのチャンスがありますがタイミングは非常にシビアで、たとえ成功したとしても一時的に動きを止めるだけです。

しっかり探索をつづければ、対策手段もわかってきますよ。
操作方法
初期から使える操作方法は↑の画像の通りです。
能力が増えるたびに操作も増えていきます。
良い点
行動範囲が広がる楽しさ
最初は通れなかった道も、壊せなかったブロックも、装備(アビリティ)が増えると突破できるようになります。
そうして道を切りひらくのが、とても楽しかったです。

ゲームによっては、「ステータス画面でつけ直して通る」というのもありますし。
かっこいいサムス

サムスというキャラクターは『スマブラ』で馴染みがありましたが、ゲーム本編で使うのは初でした。
サムスは想像以上にカッコよく、とても強くて惚れ惚れとしました。
アクションもスタイリッシュですし、ボス戦での演出も見事です。
E.M.M.I.がよいスパイスに
追いかけてくるE.M.M.I.は、かなり恐かったです。
逃げようもない場面も多々ありましたが、理不尽と言うほどではなく、きちんと対処法があって良かったです。

E.M.M.I.のエリアが限られた空間のみなのも良かったです。
ゲーム全体に対して、E.M.M.I.の存在は良いスパイスになっていたと思います。
不満点
戻るのが大変
ワープの手段は多くなく、自由にワープできるようになるのは終盤。
しかも、特定の場所から特定の場所へのみの、限定的なワープ方法です。

そういえば前のエリアの壁、この能力なら壊せるんじゃ・・・。

遠いなぁ。
という状態になりました。
能力を増やす楽しみと、戻って探索する面倒さが、ちょっと噛み合ってないように思いました。
さいわい、どうしても戻ってまで取らないとならない物はなさそうなので、後回しでも良いですが・・・。
「どこからでも、発見済みのワープポイントに戻れる」といった機能があると、うれしかったです。
話についていけない
ゲームプレイ自体に支障はありませんが、物語の内容を理解するのは難しかったです。

だとしても、19年前の作品ですし困ります。
特にラストのアレは、何がどうしてそうなったのか、さっぱりでした。
そういう生き物なの?
セーブが手動
今作はオートセーブではなく、セーブポイントでの手動セーブです。
ボスやE.M.M.I.に負けた場合は再挑戦できる場所からコンティニューできます。
が、それ以外で倒された場合は最後にセーブした時点に戻されます。

コンティニューの際に間違えてタイトルに戻ってしまった時もあります。
その時もセーブ地点からでした。
ボスやE.M.M.I.相手じゃなくても、けっこうゲームオーバーにはなりました。
そのたびに戻されるより、定期的にオートセーブされてくれた方が良かったです。

気になった点
一部能力の操作が複雑
道中さまざまな能力を手に入れますし、その種類は同ジャンルの中でも多い方だと思います。
それらすべてをアクション操作のみで発動できるのは良かったです。
とはいえ、一部の能力はその操作が複雑すぎでした。
1つ例を挙げると、「スピードブースター」。
この能力は、「左スティックを押し込みながら移動」→「一定距離走るとブースター起動、高速で走る」という感じに発動します。
さらに、「ブースター状態中にしゃがむとシャインスパーク待機状態になる」→「少しの間自由に移動できる」→「この状態でスティックを倒さずにジャンプするとシャインスパーク起動」→「飛びたい方向に左スティックを倒すと、その方向に高速移動」となります。

シャインスパークじゃないと壊せない壁もありますし、そこまでの道中でさまざまなアクションを要求されます。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 11時間 |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
なし |
『メトロイド ドレッド(Metroid Dread)』の総合評価・レビュー
初の『メトロイド』でしたが、好きなジャンルですし最後まで楽しくプレイできました。
高難度モードやボスラッシュモードなども解禁されましたし、さらに長く遊ぼうと思えば遊べる作品です。
シリーズ全体でそうなのか、近年の同ジャンルゲームと比べて、少し不便なところもありました。
ですが、全体的なバランスも良いですし、オススメできる良作でした。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |