今日のレビューは、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』。
2008年に発売したPS2『ペルソナ4』のリメイク(アッパーバージョン)です。
『ペルソナ4』は、シリーズの中でも絶大な人気を誇り、様々なメディア展開、派生作品、関連商品、二次創作等が製作されました。
今作『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(P4G)』は、その正統なバージョンアップ版であり、PS2版から様々な進化を遂げています。

スポンサーリンク
目次
概要
ゲーム内容
田舎の地方都市を舞台に、学校生活を送りながら殺人事件を追う、ジュブナイルRPGです。
カレンダーに沿って進行する「日常パート」と、テレビの中に入り敵(シャドウ)と戦う「異世界パート」があります。
プレイヤーは、設定された期間内のいつ異世界に入るかを、ある程度自由に決められます。
戦闘は心の鎧「ペルソナ」を使い、シャドウと戦います。
異世界では特殊な霧がかかっており、心身を蝕むため、それを回避するための「特製メガネ」を着用。
「天候」の概念があり、その日の天気次第で出現するシャドウが変わる場合もあります。
PS2版『ペルソナ4』との主な変更点
PS2版の『ペルソナ4』もプレイ済みなので、把握している範囲で主な変更点を挙げます。
- グラフィックが綺麗に
- 新規「コミュ」や新規「ペルソナ」の追加
- 新キャラクター・マリーの追加
- 新規ダンジョンが追加
- イベントも大量に追加
- 「バイク」に伴うイベントや、システムを追加
- 「3学期」もプレイ可能に それに伴い冬のイベント・雪などの天候が追加
ただし、自由に行動できる期間は短い - 新規BGMも追加
- 「家庭菜園」が追加
- 特定の仲間同士で「合体攻撃」が可能に
- 仲間のペルソナに「3段階目」が追加
- 「スキルカード」で自分のペルソナのスキルを変更可能に
- 異世界攻略中の衣装変更が可能に(りせ以外)
- セーブ・ロードが高速化 ロード時間自体かなり早い
- 画面をタップで「番組表」が現れ、様々なオマケコンテンツを楽しめる
等など、挙げれば切りがないほど様々な追加・変更点がありました。
良い点
ポップでオシャレなビジュアルデザイン・BGM
『ペルソナ4』のテーマカラーは黄色。
『P4G』では、さらに虹色のアクセントが加わり、よりポップな印象になりました。
PS2版のオープニング映像や、タイトル画面を初めて見た時は、その「オシャレさ」に驚きました。

と。
音楽にボーカルを積極的に取り入れたゲームも『ペルソナ4』で初めて触れ、それ以降どっぷりハマりました。
曲自体のセンスも抜群で、『P4G』での追加楽曲も名曲ぞろい。
魅力的なキャラクター達
今作の仲間たちは、他のRPGとは比べ物にならないほど仲が良く、その理由も納得がいくものでした。
それぞれの仲間に関わるダンジョンは、その人物のコンプレックスが具現化したもの。
そのダンジョンで待ち構える、その人物の「もう一人の自分」は、見ないふりをしてきた「本音」を全てしゃべってしまう。
中には暴走気味のもいますが、主人公たちはその「本音」とガチでぶつかり合うため、その人物の内面に強く触れることになります。
「全てさらけ出して語り合った」と同じようなものなので、すごく仲が良くなるのも当然です。
仲間以外でも魅力的なキャラクターは多いです。
どの人物もリアリティがあり、強いところも弱いところも見え、いわゆる「テンプレ化」していません。
展開が気になるシナリオ
地方都市で起こった殺人事件。
小さな街に与える影響は大きなもので、主人公たちもその事件にほんろうされることになります。
事件解決に向け、捜査や推理が展開されますが、なかなか上手く謎を盛り込んでくるため、プレイヤーものめり込んでいきます。
終盤のとあるイベントからはもう怒涛の展開で、どれだけ感情移入したかわからないくらいです。
楽しい戦闘
アトラス得意の、弱点や補助効果が猛威をふるうバランス。
ただ殴っているだけではとても勝てないし、考えて戦うのが非常に楽しいです。
「合体攻撃」など視覚的にもおもしろい新要素もあり、戦闘は飽きることなく楽しめました。
良リメイク いや 神リメイク
上で述べたように、PS2版からの追加・変更点は膨大。
そしてどれも、今作の魅力を何倍にも引き上げるものでした。
PS2版の時点でかなりの傑作であったのにも関わらず、さらに楽しく、さらに快適なゲームとなりました!
不満点
攻略の自由度と、カレンダーシステムとの相性
例えば、異世界に囚われた「Yさん」を、4月29日までに救出しないとゲームオーバーになるとします。
スムーズに攻略を終え、20日には救出完了したとします。
しかし「Yさん」は、29日まで寝込んだまま。
イベントが進むのは、30日になってから。
早く救えば急かされたりすることはなくなりますが、物語的には止まったまま。
自由に攻略できる割には、日付け的な縛りが強い。と感じました。
ちなみに、29日に救出したとしても、30日にはピンピンしてます。
長く囚われてたのだから、もっと消耗してるだろうに・・・。
「29日」というタイムリミットも、「天候」という曖昧な理屈。
『ペルソナ5』でも近い仕様ではありますが、『ペルソナ5』の場合「タイムリミットの説得力」がある場合が多いです。
また、カレンダーを追うシステムの関係上、どうしても1周あたりの時間がかかりがちです。
2周目で解禁される要素もありますが、PS2版もVITA版も、2周目の途中でプレイをやめてしまいました。
ダンジョン攻略はつまらない
テレビの中の異世界は、ランダム生成ダンジョン。
仕掛けらしい仕掛けもなく、ただただ歩き回り、シャドウを倒し、先に進むだけ。
ダンジョンの種類により見た目やBGMは大きく変わりますが、単調であることに変わりは無いです。
アニメーションが、のっぺり
あまり作画がいいとは言えないアニメーション映像が、ちょいちょい挿入されます。
人によっては盛り上がる部分なのかもしれませんが、個人的には盛り下がりました。
「真のエンディング」を見るための条件がわかりづらい
最終日のとある行動が、「真のエンディング」というか「真の最終ダンジョン」に行くための条件なのですが、それがわかりづらい。
『P4G』にて追加されたイベントのおかげで、だいぶわかりやすくはなりましたが。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 不明 PS2版も合わせると、おそらく200時間以上 |
購入した関連本 | ペルソナ4 公式パーフェクトガイド ペルソナ4 ザ・ゴールデン ザ・コンプリートガイド ペルソナ4 公式設定画集 ペルソナ倶楽部 P4 |
所持しているサウンドトラック | 「ペルソナ4」オリジナル・サウンドトラック ペルソナ4 ザ・ゴールデン オリジナル・サウンドトラック ネバー・モア 「ペルソナ4」輪廻転生 PERSONA MUSIC LIVE BAND |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※ペルソナシリーズに限る |
ペルソナ2 罪(PSP) ペルソナ3 ポータブル(PSP) ペルソナ4(PS2) ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス(3DS) ペルソナ4 ダンシング・オールナイト(PS VITA) ペルソナ5(PS4) |
トロフィー 状況 | 77% |
トロコン 難易度 | 難しくはないはず。ただ時間はかかると思われる |
総評
今なお愛される名作『ペルソナ4』。
実は、私たち夫婦が初めてプレイした『ペルソナ』が、このPS2版でした。
そして、VITA版の『P4G』は、VITAを購入する決め手となったソフトです。
ストーリーも、ゲーム内容も、オマケ要素も充実した今作。
VITAを持っているなら、ぜひプレイしてほしい作品。
きっと、気に入るキャラクターと出会えるはず。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
今作は、めちゃくちゃハマりました。
キャラクターも好き、BGMも好き、戦闘も楽しい。
そして泣ける!
ネタバレするので言いませんが、とある戦闘で、戦闘と同時に盛り上がるBGMに鳥肌が立ち、感動して涙で画面が見えませんでした。
今作は、ストーリーや会話が楽しく、心が揺さぶられるので、「ストーリーや会話は読みません」という人には、つまらないと思います。
ぜひ、彼らの気持ち、状況を理解してプレイしてほしいと思います。

かっこいいんだ、これが。
-
-
ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス(PQ) 感想・レビュー byとも / 地図作成が楽しい、P3・P4のお祭りゲーム
『ペルソナ3』と『ペルソナ4』の登場人物達が一堂に会す、外伝ストーリー。デフォルメ化され、ペルソナQオリジナルの登場人物も登場します。それでは『PQ』のレビューいってみます。