評価:4
『DIVA F』シリーズの続編タイトル。
PS3版とVITA版があり、クロスセーブに対応。(エディットモードの機能以外)
PS3版とVITA版の違いは、PS3版では、ライブ空間を再現する「ライブスタジオ」モード、「フォトスタジオ」が存在すること。
VITA版では、「ライブスタジオ」、「フォトスタジオ」の代わりに、AR(拡張現実)技術を駆使した「ARライブ」モード、「ARポートレート」が存在すること。
どちらを買おうか迷ったが、テレビ画面で鑑賞できる方がいいだろうと、PS3版を購入した。
収録曲は、新曲と過去作( DLC 含)からの再録曲が20曲ずつで、計40曲。
また、エクストラデータ(有料コンテンツ)で、楽曲を増やすことが可能。
楽曲以外にも、モジュールやスキンなどがある。
エクストラデータは16年11月22日から、半額に価格改定された。
なお、エディットモードは未プレイなので、レビューできません。
登場ボーカロイドは、初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITO。
なお、ボーカロイドとはサンプリングした人間の声を元に作られた、歌声を合成するソフトウエア。
詳しくは、コラムにて
→ コラム「初音ミク」 byみなと
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目次
概要
良い点
綺麗で楽しい映像演出
映像の作り込みがいい。
オリジナルPVを基に作られているものが多く、PV鑑賞だけでも楽しめる。
例えば、「ワールドイズマイン」では、オリジナルPVの画像が入ったり(過去作にはない)、「結ンデ開イテ羅刹ト骸」では、オリジナルPVの怖い感じが、「怖い+綺麗」にうまく表現している。
また、PV鑑賞時だけでなく、プレイ中も楽しめる演出もある。
「メテオ」の☆ターゲットをとった際、流れ星のエフェクトが入ったりする。
ちなみに「ミラクルペイント」では、過去作では持っていなかった(持てなかった)、ステッキを持って踊る仕様になった。
ステッキがなく不自然な演出が解消されて、うれしい。
追加演出か、通常演出か選べる
チャンスタイムの際に、星型の「チャンスターゲット」をフリック(スティックを弾く)操作をすることで追加演出が発生する。
本作では「チャンスターゲット」をダブルフリップ(両手でスティックを弾く)にすると、追加演出ではなく、通常演出で進めることが可能。
実は収録曲の「カゲロウデイズ」では、序盤にこの星型の「チャンスターゲット」が出現し、演出分岐が起こる。
追加演出の方がちょっと怖いので、ミスらなくても通常演出に切り替わってくれるのがありがたい。
また、追加演出用のSEを嫌う方にも、この選択性はとてもいいかと。
ロード画面の絵を選別できる
毎度おなじみ、ロード画面の絵。
piapro(ピアプロ)とのコラボで、プロアマ関係なく、募集をし、採用されたのがこのロード画面の絵。(全部ではない)
ただ、すごく好きな絵と、すごく嫌いな絵が、混ざっている。
ロードする度に、嫌いな絵を見るのは苦痛だったが、(おそらく)前作から、ロード画面に使用する画像を選択できるようになった。
これ、地味な仕様変更だが、かなりありがたい。
変更するには、DIVAルーム→「ガジェット」→「ビジュアルライブラリ」→△ボタンでセット、解除ができる。
なお、ショップにて、棚配置アイテムの「デザインブック」を購入しなければ、使用できない。
お気に入りの収録曲
今作に収録されている曲の中から、私が気に入った曲(PV)を5つだけ厳選して、挙げていきます。
1つ目・『Knife』 れるりり
初音ミク、鏡音リン、鏡音レンの3人が歌う。
今作で知った曲。
曲も良く、心に突き刺さるPVで、大好きになった曲。
2つ目・『Hello,worker』 KEI
巡音ルカが歌う。
就職活動の応援歌でもある、この曲。
就活生でなくても、心にくる。
ちなみに、↓のスクショにある、履歴書ですが、キャラクターを変えると、ちゃんとそのキャラクターの履歴書になるというこだわりっぷり。
3つ目・『裏表ラバーズ』 wowaka
初音ミクが歌う。昔から好きな曲。
オリジナルPVを意識して作られたPVが良い。
4つ目・『エンヴィキャットウォーク』 トーマ
初音ミクが歌う。今作で知った曲。
中毒性があり、かっこいい。
調教があまりうまくないが、大好きな曲。
モジュールに関して、賛否両論あったらしいが、私は好き。
5つ目・『二次元ドリームフィーバー』 PolyphonicBranch
初音ミクが歌う。今作で知った曲。
こちらも、中毒性があり、かっこいい。
オリジナルPVを見たが、やはり、意識して作られている。
不満点
跳ね上がる難度
いつものシリーズなら、NORMALから、プレイしていくのだが、クリアできなかった。
「なんだこの難しさは!」と衝撃を受けた。
しかたなく、EASYをプレイ。
EASYが、今までのシリーズのNORMALのよう。
さすがにEASYを全てクリアする頃には、物足りなく感じ、NORMALやHARDもプレイできるくらい上達はした。
しかし、最高難易度のEXTREMEは、曲によってはできなく、全クリアは私には絶対無理。
ちなみにNORMAL、HARDは全てクリアできました。
初見殺しのリンクフリップ
今までにもあった「☆」のターゲット。
☆ターゲットではフリップ操作、つまりスティックを弾く。
この「☆」を線で繋げたものが、リンクフリップ。
このことに不満はないのだが、曲によっては、曲の早さに関係なく、フリップの早さが早くなったり、遅くなったりと、初見では絶対ミスる仕様のものが存在する。
モジュールやアイテムの解放条件が作業的
例えば、「『みくみくにしてあげる♪[してやんよ] 』の累計MAXコンボ3939達成 」。
達成のため、何度もやりましたよ。
そりゃもう、聞き飽きるくらい。
他にも、解放条件がわからないアイテムを装着してプレイするという条件があり、攻略情報頼りなところもある。
「COLL、FINE、SAFE、SAD、WORSTを○回」というのがあったり、「○回リトライしてクリア」(メニューからのリトライは不可)なんてのもある。
偶然では、ほぼ無理。
難題である。
各楽曲のインフォメーションボードで解放条件が載っていくので、忘れずにチェックしていきたい情報である。
ピエロのお面が固定
個人的にピエロが怖い。あの笑っていない目が怖い。
で、収録曲に「からくりピエロ」があり、ピアノを弾くキャラと、踊るキャラがいる演出。
この踊るキャラが問題。
私の嫌いなピエロのお面を付けて踊るのだ。
キャラクターや衣装を変更したり、顔アイテムを付けても、ピエロのお面を付けたキャラが踊る。
つまり強制的にピエロのお面が付いてしまう。
怖くて、ゲームに集中できない。
しかたがないので、モジュールを「ミクダヨー」に変更したら、これはこれで怖い。
今度は、ミクに頭アイテムの「ミクダヨー」をかぶせて対処した。
好きな曲なのに、こんな感じに↓・・・。
ピエロのお面のオンオフ機能が欲しい。
作業トロフィー
トロフィー に「イベントマスター」「雑貨マスター」「プレゼントマスター」がある。
これ、毎度おなじみのDIVAルームが絡んでくる。
レアイベントとしてキャラクターたちが「お願い」をしてくることがあり、そのお願いを達成した回数により、ルームアイテムが解放する仕様。
頭を撫でたり、プレゼントをあげたりして、コミュニケーションをとった際に、「お願い」をしてくるのだが、レアイベントなので、なかなか「お願い」をしてこない。
また、コミュニケーションも、ずっとできるわけではなく、リズムゲームをプレイしないと、コミュニケーションもできないので、かなりの時間を要する。
しかも、「お願い」は70回近く聞かないと全て集まらない。
リズムゲームの難易度に関してのトロフィーが緩くなって喜んでいたら、これですよ。
諦めました。

これは、頭を撫でたら喜んでいるところ。かわいいなぁ。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 67時間 |
所持しているサウンドトラック | 関連するCDが沢山ありすぎて載せきれません |
シリーズのプレイ状況(とも) | 初音ミク -Project DIVA- 2nd(PSP) 初音ミク -Project DIVA- ドリーミーシアター 2nd(PS3) 初音ミク Project mirai 2(3DS) 初音ミク -Project DIVA- f(PS VITA) 初音ミク -Project DIVA- F(PS3) 初音ミク Project DIVA Future Tone(PS4) |
トロフィー 状況 | 84% |
トロコン 難易度 | 難しくはないが、運と根気が必要。 |
総評
前作よりも、PVの完成度がほんとにいい。
他の部分も、よくなった点もあれば、劣化した部分もあり、総合的に見ると、『f』や『F』と変わらないか、やや劣るくらいかも。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | ----- |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
過去作での収録曲をリファインして再収録した点を、強く評価する。
チャンスタイム成功での演出分岐もしっかり搭載されているため、過去作でやりこんだ曲でも一見の価値あり。
DIVAルームは前作より少し遊びが増えた(アルプス一万尺が遊べる)が、作業感はまだある。
安定して楽しい&ミクさんたちがとっても魅力的なゲームだが、前作『 F 』を超える完成度ではなかったなぁ。