評価:3.5
今日のレビューは、『世界樹の迷宮Ⅰ HD REMASTER』です。
ニンテンドーDSで発売されたシリーズ第一作を、SwitchとSteamで遊べるようリマスターされたものです。
『Ⅰ』~『Ⅲ』の三作が同時にリマスターされましたが、今回は『Ⅰ』の感想・レビューとなります。
主な良かった点
- 美しく見やすい樹海
- 予想以上に快適なタッチ操作
主な不満点
- 不親切な、あれこれ
- クエスト関連
ちなみにDS版もクリア済みです。
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目次
概要
ゲーム内容
『ウィザードリィ』をはじめとする、3DダンジョンRPG。
そのレトロな雰囲気と、ニンテンドーDSシリーズならではの2画面・タッチ操作を活かした、アトラスの名作『世界樹の迷宮』シリーズ。
シリーズ全体の特徴としては、
- マス目で管理される3Dダンジョン
- タッチペン を使ったマッピング
- クラス(職業)と絵柄を選択するキャラメイク
- 「スキルポイント」を消費して自由にスキルを取得するシステム
- ランダムにエンカウントする雑魚敵と、ダンジョンを徘徊する強敵(F.O.E)の存在
- 敵が落とした素材や採取した素材を換金&新商品の開発に
- 「状態異常」や「封じ」が重要な戦闘
- ゲームブック風の、特徴的なテキスト
- キャラクターデザインは日向悠二氏
- サウンドは古代祐三氏
こんなところですね。
それが今回、Switch用にリマスターされました。
「Switchでのタッチ操作はどんな感じか」などは、こちらで詳しく解説しております。
-
世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER / Switchで何が変わったのか【週刊アトラス】
HDリマスター版での新要素は?タッチ操作はどんな感じ?などなど『世界樹の迷宮123HD』について紹介します。
良い点
美しく見やすい樹海
リマスター版に共通することですが、グラフィックが高解像度になり、とても見やすくキレイになりました。
予想以上に快適なタッチ操作
DSとは違い、1画面でプレイするSwitch。
DSならではのタッチ操作が魅力の1つだった『世界樹』が、Switchで快適に遊べるかは、大きな懸念事項でした。
指よりも、静電式タッチペンがオススメですよ!
「宝箱のアイコンを正しい場所に置くと、宝箱の状態に対応したアイコンに変化する」といった要素も実装していますし、オートパイロットなどの機能も入っています。
むしろここはオリジナル版よりも多機能で快適でした。
これなら、残りの二作も問題なく楽しめそうです。
変わらぬ楽しさ
マップ作成はもちろん、
- からめ手や属性が重要なバトル
- 素材を売って商品を増やす
- 図鑑登録
- F.O.Eを倒すよろこび
- 古代サウンド
など、シリーズの根幹をなすシステムはどれも楽しく、
と、改めて感じることができました。
不満点
不親切な、あれこれ
良いシステムは多いですが、「1作目だからこそ、まだまだブラッシュアップできていなかった要素」も多いと感じました。
その辺りは、リマスター版でもそのままにしているようです。
例えば、
- 「行き止まり」が「完全に、ただの行き止まり」で、徒労感がある
- 一方通行で戻れない場所も、調べて通ってみないとわからない
- ショートカットを開通できる場所が少なく、再突入でもかなり歩く
など、ダンジョンの構造的に不親切な部分を感じました。
今作はもともとDSの作品ですし、「シビアで良い」という方向性だったのかと思います。
ただ、『世界樹』も近年のはもっと親切な作りでしたし、リマスターでも少し改善してほしかった部分です。
クエスト関連
酒場で受注できるクエストは、物語的には無理してこなす必要のない要素です。
ただ、報酬もありますし、できるだけクリアしていきたいと思い、取り組んでいました。
しかしその中には、
- 特定の職業でレベルを上げる(自由な編成が楽しいのに職業を指定されるのは何か違う)
- 1人でF.O.Eに挑む(クエスト自体よりもクリア後に特に反応がないのが不思議)
- 同じ階層で何日間もグルグル回る(意味が解らない。魔物素材もパンパンになるし、なぜこんなクエストが)
- 受注時点では歯が立たない敵の討伐(しかも受注時点では強敵ともなんとも言ってくれない)
など、おもしろさに繋がるか怪しいクエストもいくつかありました。
再受注できるとはいえ、一度依頼を破棄するのも面倒ですしね。
有料の預り所
リマスター版では宿屋に預り所が設けられました。
冒険しているとアイテムはすぐにいっぱいになってしまいますし、「今は使わないけどいずれ使うアイテム」などは預けておいた方が、荷物をたくさん持てます。
ですが、預けるのは有料(1つ100エン)。
しかも100エンは高い!
と思いました。
気軽に預けたりできると思っていましたが、違いました。
気になった点
あまりにも過酷なクリア後ダンジョン
クリア後要素なので無理にプレイする必要はありませんが、クリア後のダンジョンは非常に過酷です。
「難しい」というより、「面倒くさい」。
クリア前と比べて、5倍は面倒くさいです。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 約40時間 |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
世界樹の迷宮(DS) 世界樹の迷宮Ⅳ(3DS) 世界樹の迷宮X(3DS) 世界樹と不思議のダンジョン(3DS) ペルソナQ(3DS) ペルソナQ2(3DS) |
『世界樹の迷宮Ⅰ HD REMASTER』の総合評価・レビュー
DS系の販売が終了し、DSと共に成長してきた『世界樹』シリーズの今後が気になっていましたが、見事にSwitchで復活をはたしました。
シリーズならではのシステムは安定して楽しかったですが、一作目ゆえの不便さ・不親切さはそのままですので評価は少し落ちます。
そっちをベースにリマスターすれば良いのに・・・。
まぁ、「DS版でのプレイ感」を再現したかったのだと思います。
難易度自体は高めですが、難易度を下げることも可能ですので、これから始める人でも安心です。
ぜひ、静電式のタッチペンで、地図作りの楽しさを味わってみてください。(本体設定でタッチ方式を変えられます)
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |