評価:5
1994年にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『MOTHER』シリーズの2作目、『MOTHER2 ギーグの逆襲』。
私は2003年に発売された、ゲームボーイアドバンス用ソフト『MOTHER1+2』(前作『MOTHER』と今作のセット)をプレイしました。
それから約10年の年月を経て、再び『MOTHER2 ギーグの逆襲』をプレイ。
そして今度は、New3DSバーチャルコンソールとしてプレイしました。
主人公たちの名前について
主人公たちの名前は好きな名前にできますが、「おまかせでいい」を選択した時に1順目に出てくる、ネス、ポーラ、ジェフ、プーで表記しています。
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目次
概要
ゲーム内容
特徴的な要素
今作は一般的なRPG。
しかし、他のRPGには、なかなかない要素をまとめてみました。
なお「夫からもちょっと言わせてくれ」にも特徴的な要素が載っています。
▼電話
- パパに電話して、セーブする。
電話してセーブします。
これは普通でしょうか。 - エスカルゴうんそうに電話して、荷物を預けたり、届けてもらう。
ネスの妹・トレーシーのアルバイト先である、エスカルゴ運送。
ここに電話をすると、一度に3つの荷物を預けたり、届けてもらうことが、各18ドルでできます。
ちなみに、あまりにも辺境な場所だと不可能です。 - ママに電話する。
主人公のネスは12歳。
12歳が世界のあちこちを旅しながら、強敵に立ち向かうので、長時間、ママの声を聞いていないと、ホームシックにかかってしまいます。
これを予防、治療するためにママに電話をします。
ちなみに電話は2種類。
黒電話は無料。
公衆電話は有料で1ドルかかります。
▼調味料
例えば回復アイテムである、ハンバーガー。
これを食べる際に調味料を持っていると、自動的にふりかけて、回復量がよりアップします。
食べ物と調味料の組み合わせにより、回復量は変わっていきます。
▼特殊なテレポート
ストーリーが進むと使えるようになる「テレポート」。
一般的なRPGだと、その場で「フッ」とテレポートしますが、今作では助走が必要です。
なお、助走中に建物などにぶつかってしまうと失敗になります。
▼自転車
自転車をレンタルして、街の中を乗り回すことができます。
しかし、自転車はもちろん1人用。
仲間が増える前の一時期しか乗れません。
この時にしか聞けない曲です。
▼個別の荷物システムと制限
1人当たり14個の荷物しか持てません。
しかも、その中には4つの装備品も含まれるので、実質10個のアイテムしか持てません。
持てる量を増やすことはできないので、エスカルゴ運送を利用したり、いらないものを売ったりしながら、進めていきます。
また個別で荷物を持つため、自分の装備品は自分で持つ必要があります。
そのため、選択肢の中に「わたす」があります。
▼道具屋の看板
ゲームを進めていくと入手できる「どうぐやのかんばん」。
この看板を使うと「お客さん」がすっとんで来ます。
そして、荷物の中から1つをそのお客さんに売ることができます。
何度でも使用できるため、お店から遠い場所にいる時や荷物が圧迫した時に使用すると便利です。
ちなみに、あまりにも辺境な場所だと不可能です。
また、中には売れないものもあります。
3DSバーチャルコンソール独自の要素 ~VCメニュー~
基本、上画面のみでプレイしていきますが、下画面には「タッチでVCメニューへ」の表記がされています。
これをタッチすると、以下の画像になります。
実はこれ「どこでもセーブ」機能なのです。
「まるごと保存」をタッチすると、そのシーンがまるごとセーブされ、「まるごと復元」の四角の枠の中にそのシーンが映し出されます。
ロードしたい時は「まるごと復元」をタッチし、「ゲームを再開」をタッチすると、そのセーブシーンから再開ができます。
ちなみにゲーム内の「セーブ機能」も生きているので、両方を活用していくと便利です。
ただし、「まるごと復元」は「まるごと保存」したデータを完全復元する機能なので、「まるごと保存」以降にセーブしたデータ等も全て書き替えられるので注意が必要です。
なお、今作でパパとの電話で「つづける」ではなく「おわる」にした場合は、VCメニューの「リセット」を押すと、タイトル画面に戻ることができます。
良い点
随所に光る、セリフのセンス
コピーライターの糸井重里さんがゲームデザインとシナリオを手掛けているだけあって、かなりセンスがいいです。
くすっと笑えるものから、自虐もの、哲学的な言葉など、多種多様。
なので、モブキャラクター全員に話しかけたくなります。
優秀なストーリー
パワースポットを巡っていくのがストーリーの要なのですが、そのパワースポットを巡り終わると、いい演出が入ります。
私は泣いてしまいました。
自分の立場と重なるものもあるし、演出自体もいいのです。
またパワースポット巡りの中での伏線も、一気に回収されて、なお泣けます。
こればかりは、ご自身で体験してもらいたいです。
ぬくもりのあるドット絵
全てドット絵で構成。
かわいらしさ、ぬくもり、コミカルさが、伝わります。
どせいさんがかわいい
『MOTHER2』からのキャラクター、どせいさん。
足が2本。
鼻が大きく、ヒゲが生えており、頭の毛1本には赤いリボンが付いています。
特徴的な話し方をし、その際のフォントも独特。
このどせいさん達がかわいい!!
第一印象は、そこまで惚れてはいなかったのだが、だんだん接するうちに大好きになりました。
アミューズメント専用景品だったようなのですが、中古屋さんで見つけ、即購入しました。
曲が良い
全体的に、曲がいいんです。
私のお気に入りの曲は、自転車に乗るときの『自転車のテーマ(くるくるペダル)』や、ホテルのテーマの『ホテル (白蝶貝のネックレス)』、『ツートンのテーマ』。
前作『MOTHER』の名曲『Eight Melodies』も、収録されています。
不満点
写真屋さん
突然やってくる天才写真家さん。
さまざまな場所に写真ポイント(全32箇所)があり、そこに着くと、写真を撮られます。
撮影された写真は、エンディングの背景として流れます。
この写真システム自体はとてもいいのですが、いちいち天才写真家さんに止められてしまい、テンポが悪いと感じました。
調味料システム
ゲーム内容でも取り上げた調味料。
大変ユニークなシステムではあるのですが、今作は荷物制限があります。
ただでさえ、圧迫している荷物。
その中に調味料を入れるスペースなどありません。
とても、もったいないシステムだと思いました。
ヒントおじさん
有料ですが、次の目的地などのヒントを教えてくれる「ヒントおじさん」がいます。
詰まった時に、かなり役に立ちます。
しかし困ったことに「ヒントおじさん」がいる場所が地図に表記されないのです。
「ヒントおじさん」が家にいる場合は「HINT」と地図に表記される場合もあるのですが、路上にいる場合は完全に表記されません。
どこにいるのか表記してほしかったです。
なぜならエンディングにも出てきていない!
かわいそう・・・。
プー
最後に仲間になるプー。
このプーがなかなかに厄介なのです。
詳しくは下記の通りです。
▼プー専用装備品
装備品は武器、ボディ、うで、その他の4種類。
プーは「おうじゃの○○」という、プー専用の装備品でなければいけません。
それ以外を装備しようとすると防御力が下がります。
また「おうじゃの○○」はプレゼント箱や玉手箱の中に隠されているので、すぐに揃うことができません。
一番手ごわい装備品は敵であるスーパースターマンが落す「おうじゃのつるぎ」という武器。
これがかなりの低確率。
夫・みなとは意地で「おうじゃのつるぎ」を手に入れましたが、私には無理です。
どうりで弱いわけだ・・・。
▼回復アイテムが限られている
プー以外のメンバーが回復アイテムを食べると、普通に回復するのですが、プーはその食べ物を受け付けないのか1ケタしか回復しません。
また、なぜかプーの故郷である「ランマ」で売られている「やぎバターがゆ」も同じ結果。
唯一の回復アイテムは「さとりのべんとう」。
他のメンバーとは違い、プーが食べるとHPは全回復、PPは約120回復します。
また「みず」「たかいみず」は他のメンバーが飲むとPPは1しか回復しませんが、プーは「みず」で約10、「たかいみず」で約40回復します。
(なお「サイコキャラメル」「マジックタルト」「マジックプリン」「マジックトリフ」はメンバーと同じようにPPが回復する。)
そのシステムがわかっておらず、無駄にしていました。
気になった点
ネスの故郷である「オネット」。
ここの図書館で、重要なものを入手できます。
それは「まちのちず」。
各街は広いので、初めて来た時にはこの地図が大変役に立ちます。
しかし、地図があるとは知らない(覚えていない)私は、最初の街である「オネット」で迷いに迷ったのです。
みなとに相談すると「地図は?」と。
ただでさえ、迷っていたので、図書館にさえ辿りつけていなかったのです。
これからプレイする方へ
「好きな献立」、「カッコイイと思うもの」を入力する機会があります。
「好きな献立」は自分が好きな献立の名前を。
その献立はネスのママが作ってくれます。
「カッコイイと思うもの」は自分がカッコイイと思うものや、お気に入りの言葉などを。
必殺技の名前になりますよ。(「PK○○○α」「PK○○○β」などと表記されます)
さらに、中盤以降、自分の名前を入力する機会があります。
1回目は、ローマ字入力。
2回目は、ひらがな・カタカナ入力です。
ぜひ、本名を登録しましょう。
かっこいい!!
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 26時間 |
所持しているサウンドトラック | MOTHER 1+2 オリジナル サウンドトラック |
シリーズのプレイ状況(とも) ※記事作成時点 |
MOTHER(GBA) MOTHER3(GBA) |
総評
今作は全年齢対象。
しかし、子どもより大人の方が心に来ると思います。
なので、たとえ子どもの頃プレイしていても、大人になって改めてプレイすると、きっと感じるものは違うと思います。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
クリアレビューを書こうと思っていたら、ともが先に書ききったので、便乗することにしました。
なんだかんだで、4回目のクリアです。
個人的には、今作に登場する「ギーグ」が、ゲームで最も恐怖を感じたキャラクターです。
別に「強い」というわけではなく・・・潜在的恐怖でしょうか。
ともレビューでも言っているように、大人になって改めてプレイすると、また感じ方が変わってくることでしょう。
夫になり、初めて思う感情もありました。
親になり、初めて思う感情もありました。
ほとんどともレビューと同じ意見ですが、いくつか付け足します。
ドラムロール式HP
特徴的なシステムの1つとして、「ドラムロール式のHP」を挙げます。
これは、戦闘中にダメージを受けたりHPを回復したりした時、その数値まで一瞬で変化せず、一定速度で変化するシステムです。
「ちめいてきなダメージ」を受けたとしても、HPが減りきる前に回復が間に合えば、戦闘不能にならずに済みます。
逆に、回復してHPが戻っている最中に大ダメージを受けると、その時点のドラムロールから下がってしまうので、注意が必要です。
これは画期的で、大好きなシステムでした。
他に採用してるゲーム、あるんでしょうか?
フライングマン
ゲーム終盤の、とある場所で出会う「フライングマン」。
前作『MOTHER』にも登場したキャラで、懐かしい。
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