評価:4.5
今日のレビューは、『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』。
ヨコオタロウ氏がディレクターを務める、遥か未来を舞台にしたアクションRPGです。
『ドラッグオンドラグーン』や『ニーアレプリカント』と世界観を共有する続編ですが、物語に直接の繋がりはないため、今作からプレイしても問題はありません。
主な良かった点
- ハイセンスなデザイン
- シーンに合わせた音楽
- 斬新なゲーム展開
主な不満点
- シューティング多め
- 視点の変化で混乱する

プレイしたのはPS4版(Game of the YoRHa Edition)です。
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目次
概要
ゲーム内容
『ニーア オートマタ』は、アンドロイドである「2B」と「9S」を主人公とした、アクションRPGです。
特定の場所以外はシームレスに読み込みなしで展開される、オープンワールドタイプのゲームです。
オートセーブではないので、こまめに手動セーブしましょう。
バトルとプラグイン・チップ
アンドロイドである主人公には、「ポッド」というロボットが射撃等のサポートでついてきます。
「R1ボタン」長押しによる射撃は、このポッドから射出されます。
主人公は主に、近接攻撃で戦います。
バトルはリアルタイムで、主にフィールド上にいるロボット(機械生命体)を相手に戦うことになります。
難易度は選択可能で、「Easy」にすると「オート機能のプラグイン・チップ」を付けることができます。
「プラグイン・チップ」を装備すると、さまざまな追加能力が得られます。
ストレージ容量が許す範囲で装備可能で、「敵を撃破すると回復」や「移動速度上昇」、「経験値UP」など多種にわたります。
義体システム
攻略中に死亡すると、死亡した場所に装備中のプラグインチップを落としてしまいます。
死亡した場所にある義体の回収前に再び死んでしまうと、チップを失ってしまいます。
オンラインに繋いでいる場合、他プレイヤーが死んだ場所にも義体が横たわっています。
他プレイヤーの義体に対しておこなえる行動は、
- 「黙祷」義体の持ち主のHPが全快し、アイテムが届けられる
- 「回収」義体が装備していたチップからランダムで3つの効果が一定時間付与
- 「修理」義体を仲間として連れて行ける(同時に1体のみ)
の3つですが、まず「黙祷」するかを選び、その後「回収」か「修理」を選ぶ。
という流れなので、「黙祷」しつつ「回収」するということも可能です。

「修理」の場合、連れた義体が死んだ時にお金とアイテムを得られます。
釣り
今作には軽いミニゲームとして「釣り」が用意されています。
魚が食いついた瞬間にボタンを押して釣りあげるタイプのゲームです。
水場であればどこでも釣りを開始でき、ポッドが釣り針になります。

救済措置?
釣った魚は図鑑に登録されます。
換金もできます。
エンディング
今作は、最初のエンディングまでは短めです。
ですが、そこからさらに話が展開され、複数回のエンディングを迎えます。

さらに本筋とは異なるバッドエンドも膨大に用意されています。
良い点
ハイセンスなデザイン
画像はクリックすると拡大します。
ゴシックドレスに白い髪。
黒い目隠しをし、刀を振るうアンドロイド・2B。
彼女を筆頭に、アンドロイドたちのデザインはめちゃくちゃハイセンスでした。

シーンに合わせた音楽
音楽は、その場面や状況、距離などにより細かく変化します。
どの曲もクオリティが高く、何度も聞きたくなるような楽曲ばかりでした。

斬新なゲーム展開
今作は、オープンワールドゲームとしてはあまり広くありません。
敵や装備の種類も多いわけではなく、ぱっと見ボリュームが少ないように思えます。
ですが、エンディング後に異なる視点・異なる展開を用意し、同じマップでもダレない工夫がされていました。

1周目や2周目でちりばめられた謎も後々回収されたり、かなり満足度の高い作品でした。
その他の良い点
- プラグイン・チップのカスタマイズが楽しい
- クエストが豊富で考えさせられるものも多い
- 足が速いし、動物にも乗れる
- 条件付きですが、トロフィーが買える
不満点
シューティング多め
今作は「アクションRPG」となっていますが、かなりシューティング要素が多いです。
まず冒頭のチュートリアルからしてシューティングで始まりますし、ハッキングステージもシューティングです。
エッセンスとしてあっても良いのですが、多すぎると感じました。

視点の変化で混乱する
基本的には三人称視点の3Dゲームなのですが、場所によっては見下ろし視点になったり横スク2D視点になったりします。
視点が変わると、どこを見たらいいのかとっさにはわからず混乱しますし、場合によってはグワグワ視界が動くため酔いやすいです。

その他の不満点
- ワープ解禁が遅すぎる
- ワープのポイントが少ない
- ブロックが重すぎる
気になった点
鮮やかな血
主にムービーシーンですが、流血表現があります。
流血するのは人型の敵と獣のみですが、かなりドバドバ出ます。
今作は全体的に彩度が低く、淡い色合いの場面が多いゲームです。
ですが、血液は非常に鮮やかで映えるように描かれています。
「血 = 生」と見なすと、その表現も致し方なしとも思いますが・・・。

リアルな血の色よりはマゼンタ寄りですが・・・血が苦手な人はご注意ください。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 約60時間 |
購入した追加コンテンツ | 3C3C1D119440927(Game of the YoRHa Edition特典) |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
なし |
トロフィー 状況(記事作成時現在) | 74% |
トロコン 難易度 | 時間があれば難しくない |
『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』の総合評価・レビュー
世界的にもかなり評価の高い作品で、期待してプレイをし始めました。
スタイリッシュなビジュアルに惚れ惚れしつつも、中盤までは移動の面倒くささもあり、それほど楽しめてはいませんでした。
ですが、1周目を終えてから「これは普通のRPGではない」と感じ、ハマることができました。
シューティングだらけなのは苦手な部分ですが、なかなか得られない体験ができる作品でした。

泣けるところも多くありました。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |