評価:3.5
今回のレビューは『オーシャンホーン』。
今作は『ゼルダの伝説』シリーズ、『聖剣伝説』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズなどの影響を受けて、フィンランドのインディーゲームスタジオが開発したアクションRPGです。
作曲家の植松伸夫さん、伊藤賢治さんらも作曲に参加していて、いろいろと話題になった作品です。
主な良かった点
- 定番ギミックが楽しい
- ちょうどよい難易度
主な不満点
- 一覧表がほしかった
- スタミナ性
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目次
概要
ゲーム内容(簡易)
父を追い、冒険へと出発する主人公。
14個の大小さまざまな島を冒険します。
バトルや謎解きなどをして、アイテムや魔法など、冒険を有利に進めるものを手に入れながら、最終決戦に挑みます。
釣り
ストーリーを進めていくと、釣りができるようになります。
魚図鑑(釣り日誌)も完備です。
海上での戦闘
武器を手に入れると、海上でイカ?の敵が出るようになります。
またアイテムが入った樽などが浮いているので、武器で壊していきましょう。
なお「コントロール」→「セーリング・カメラ」でノーマルまたはインバート(反転)を選べますが、上下反転のみで、左右反転はありません。
操作方法
クリア時の注意点
クリアし、エンドクレジットを見た後にセーブ画面が出ます。
「クリア後データなのかな」と思ったのですが、実はなぜか新規のセーブデータになります。
クリア後にも遊びたい場合はプレイしていたセーブ箇所とは別の箇所にセーブしましょう。
それまでプレイしていたデータをロードすると、ラスボス部屋にいました。
つまりラスボスを倒した後の世界で、また遊ぶことができます。
オートセーブされていたのか。
はたまた、新規セーブが作用していたのかはわかりません。
良い点
定番ギミックが楽しい
- ブロックを動かして
- 爆弾を使って
- 弓を使って
- スイッチを切り替えて
など定番とも言える ギミック の数々がありました。
謎解きアイテムが増え、できることが増えていくのも楽しかったです。
ちょうどよい難易度
ところどころ攻略サイトに頼ってしまった部分もあるのですが、おおむね自力で解ける難易度です。
解けずにイライラすることもなく、楽しんでプレイができました。
やり込み要素
- チャレンジ(お題)
- 各島の達成度
- ブラッドストーン集め
- ささやきの島(呪われた頭蓋骨集め)
などやり込み要素があり、クリア後もしばらく楽しんでいました。
ちょっと頑張れば、100%になりそうな難易度は好印象です。
不満点
一覧表がほしかった
- チャレンジ一覧
- 怪物一覧
- 各島の達成度一覧
がありません。
「チャレンジ」は達成すると経験値がもらえます。
しかも、島ごとではなく、各島共通のチャレンジなので達成がしやすいです。
なのに、各島へ行かないとチャレンジがなんなのかわかりません。(気がつけば達成のパターンが多いですが)
チャレンジの中に「〇〇を〇体倒せ」というお題もあるのですが、そもそも怪物の名前が載っているものがないため、どれを倒せばいいかわかりません。
たぶんこいつ?という感じで倒しましたが、一覧があると良かったです。
各島の達成度(「%」で表示。宝箱などの獲得の有無)は船に乗る前など地図を出した時に各島にカーソルを合わせてチェックすることでわかります。
しかし、そんなことをせずともメニュー画面で見られると便利でした。
スタミナ性
主人公にはスタミナが限られており、消費するものは
- ダッシュ
- ローリング
- 深い海を泳ぐ
- レーザー攻撃時の盾でのガード
を使用した時。
一番困ったのはボス戦。
レーザー攻撃を盾で防いでいたのですが、いつの間にかガードが外れており、まともに攻撃を食らっていました。
なんの説明もなかったですしジョイコンの不具合を疑ってしまいました。
また、盾でのガード→ローリング or ダッシュ→攻撃をしたいと考えていても、盾でのガードでスタミナを全部使ってしまうと、次のやりたい動作もできません。
その他の不満点
- 足が遅い。
- 地図がアップにならない、見にくい、わかりにくい。
- 破壊できる壁がとてもわかりにくい。
まさかここが壊れるとは。#オーシャンホーン #NintendoSwitch pic.twitter.com/EM0eRkQk6m
— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) March 13, 2022
気になった点
ストーリー
ストーリーは・・・うーん。
NPC だと思っていた人物が実はヒロイン扱いで、唐突にデートします。
主人公はなにも話さないため、一方的にデートを強要されているようにも見えました。
また大筋のストーリーに関しても「こういうことかな?」となんとなーくで理解していましたが、「空の島」での話を聞いたら大混乱。
もっとわかりやすいストーリーの方がよかったかなとは思います。
なので、今作はストーリーうんぬんよりも、アクションやギミックなどの冒険を楽しむゲームだと割り切った方が楽しめそうです。
字幕と音声のズレ
全編英語のセリフですので、字幕が表示されます。
この字幕の表示時間が短かったり、長かったりで字幕と音声のズレが発生します。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 約13時間 |
『オーシャンホーン 未知の海にひそむかい物』の総合評価・レビュー
「『ゼルダ』のパクリ」と言われてしまうほど、服装、武器やシステムなど似ている点があります。
しかし私のゼルダ歴は『BotW』『時のオカリナ』『夢をみる島』の3作品しかプレイしていないので、そこまで寄っているようには思えませんでした。
おそらく『ゼルダ』シリーズをたくさんプレイしている人にとっては、「似ている」となるのだと思います。
あちらはあちら、こちらはこちらですからね。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
- なぜここが壊れるのか
- なぜここが通れないのか
- 宝箱のアイテムしょぼすぎ
- 無駄な地形多すぎ
- そもそも何言ってるんだ
- だいたい君の名は何?
などなど、細かい不満はボロボロ出てくる作品。
と、再認識しました。
ですが、かと言って今作が「駄作」とも思えないのです。
嫌いにはなれませんし、なんだかんだ最後までプレイして楽しめました。
「しっかり練って考えて作っているけど、不器用で粗削りな作品」という印象でした。
-
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