はじめに
6月1日に、『ウルトラマンオーブ』の内容を完全網羅した本、『ウルトラマンオーブ 完全超全集』が発売されました。
こういう本を待っていたんです!
早速、買ってきました!
『ウルトラマン』に限らず、こういった特撮関連や子ども向けテレビ番組を扱った本は、内容が薄かったり中途半端だったりしますが、この本はそんなことありませんでした。
141ページ、約3,000円の本ですが、中身は非常に濃いです。
ファンなら絶対オススメ!必読です。
今回は、この本の内容・見どころを軽ーく紹介します。
『ウルトラマンオーブ』の公式サイトはこちら
→ http://m-78.jp/orb/
画像は全て、上記サイトからの引用か、Amazonリンクです。
[権利表記 © 円谷プロ © ウルトラマンオーブ製作委員会・テレビ東京 © 劇場版ウルトラマンオーブ製作委員会 ©SHOGAKUKAN 2017 Printed in Japan]
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目次
ウルトラマンオーブ 完全超全集 内容・見どころ紹介
表紙・裏表紙
今作のメインキャラクターである、「クレナイ・ガイ(ウルトラマンオーブ)」と「ジャグラス・ジャグラー」が大きく映えててカッコいい。
裏表紙はオーブのカラータイマーが描かれていて、ラミネートの特殊加工で別の絵が浮き出るようになっています。
太平風土記
作中何度も登場し、SSPやガイたちに怪獣の情報をもたらした古文書、『太平風土記』。
その縮小再現版が特別付録として収録されています。
作中に登場した絵と文は完全収録してます。
これのこだわり、凄いですよ。
ちなみに、現代語訳も書いてあるので、とてもわかりやすいです。
ウルトラマンオーブ 全ストーリー紹介
- テレビシリーズ『ウルトラマンオーブ』
- Amazon プライムビデオ独占配信『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』
- 映画『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』
- スピンオフバトルストーリー『ウルトラファイトオーブ』
これらオーブ関連作を全話紹介しています。
各話の印象的なシーンの写真も合わせて紹介しています。
全キャラクター紹介
作中に登場した全ウルトラマン、全怪獣、全登場人物の紹介をしています。
ウルトラ戦士や怪獣は全面・側面・背面の写真付き。
さらに、作中に使用した技も完全網羅!
登場人物は、銭湯の親父さんや魚屋の店主まで、脇役までカバーしています。
石黒英雄×青柳尊哉 クロストーク
ガイ役の石黒英雄さんと、ジャグラー役の青柳尊哉さんによる、クロストーク(対談)です。
作中でのライバル関係が非常に見応えある2人。
対談では、2人の演技に対する姿勢や、仲の良さがよくわかります。
これは、かなりおもしろいです。
めっちゃ笑いました!
ウルトラマンオーブ監督インタビュー
メイン監督の田口監督を始め、『ウルトラマンオーブ』を作り上げた監督1人1人へのインタビューが載っています。
企画の経緯や苦労話、思い入れの強いエピソード等が書かれています。
撮影風景の写真なども載っていて、なかなかの情報量です。
読み応え有りますよ。
ウルトラマンオーブクロニクル エピソード10構想
田口監督と、脚本の中野さんによる「ウルトラマンオーブ エピソード10構想」が明らかになりました。
映像化されているテレビシリーズや『ORIGIN SAGA』の間を補完する物語など、『ウルトラマンオーブ』が壮大な物語であるとわかります。
全エピソードは以下の通り。
本書には、各エピソードの大まかな流れや絵コンテも一部掲載されています。
- 「命の木」編
Amazon プライムビデオ独占配信『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』にあたる - 「俺は銀河の渡り鳥」編
映画に登場した「ムルナウ」や「サデス」と出会うエピソード。
上の画像の絵コンテはこのエピソードのもの。 - 「ブラックホールを盗んだ男」編
ジャグラーの追っかけ。危ないヤンデレ美少女「ビランキ」が登場。
企画段階ではテレビシリーズにも登場したかもしれない彼女。
見てみたいわー。 - 「激闘!イシュタール文明」編
闇の魔王獣「マガタノゾーア」が登場。
怪しい宗教団体や、その教祖「ヌル・ラ・ホテップ」。
かなり「クトゥルフ」な内容。 - 「ルサールカより愛をこめて」編
テレビシリーズでも語られた、ルサールカ地方でのエピソード。
ナターシャとの出会い、「マガゼットン」との戦い。
ガイが「クレナイ・ガイ」と名乗る様になったいきさつ等が語られる。 - 「さすらいの太陽」編
テレビシリーズ『ウルトラマンオーブ』にあたる。
ただし第1話直前の話も、ちょっとだけ書いてある。 - 「宇宙魔女賊ムルナウの逆襲・サデスの帰還」編
映画『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』にあたる。 - 「超空大凶獣デザストロ」編
『ウルトラマンX』のその後の物語とクロスオーバーするエピソード。 - 「冥府魔道の使者」編
スピンオフバトルストーリー『ウルトラファイトオーブ』にあたる。 - 「渡り鳥、宇宙(そら)を行く」編
ガイとジャグラー、そしてビランキ。
三者三様の物語は果てしなく続く。
以上10エピソード。
最初から全ての構想が考えられていた訳ではないようですが、非常にこだわって作っているのがわかります。
円谷の社長とも相談したりして、全体の整合性も考慮し、かなり丁寧なプロットです。
この構想を読めただけでも、本書には価値があります!
なお、これらのエピソードを想定した写真もいくつか載っています。
本書に載せるためだけに撮り下ろしたみたいですね。
監督としては、全てのエピソードを映像化したいそう。
もちろん、ファンとしても映像作品で観たい!
現実的には小説やアニメとかでも、とにかく世に出したいそうです。
応援が不可欠ですね。
「1908年のできごと」第2稿
テレビ本編で語られた、ナターシャとの交流。
テレビでは放送されなかったけれども、撮影のために前後の脚本も用意されていたようです。
そのシナリオが収録されています。
エピソード5の一部分ですかね。
ウルトラマンオーブ用語辞典
テレビシリーズ『ウルトラマンオーブ』の作中に登場した、各用語の辞典です。
「しゅわしゅわコーヒー」や「つばさぞう公園」など、セリフとしても登場したもの以外にも、小物の名前や格言的なものまで、盛りだくさんの用語がピックアップされています。
資料
資料として、テレビシリーズ等の放送リスト・タイトル、スタッフ・キャストが記載されています。
タイトルに使った影絵も全て、切り取り部分無しで載っています。
タイトルの影絵は↑
本書では、この絵の下半身も含め全体図を見ることができます。
THE ART OF ウルトラマンオーブ
設定画が載っています。
オーブや怪獣の初期案や、各アイテム・ロゴ・必殺技のイメージイラスト等、かなり細かく見ることができます。
「マガタノオロチ」など、かなりデザインが紆余曲折してておもしろいです。
フュージョンアップ バリエーション
データカードダスのアーケードゲーム『ウルトラマン フュージョンファイト!』用に考えだされた、オーブのフュージョンアップ形態。
そのデザインと、決め台詞・必殺技が記載されています。
せっかくなんで、組み合わせを表にしてみました。
形態名 | お借りする力 | 決め台詞 | |
フォトンビクトリウム | ウルトラマンガイア | ウルトラマンビクトリー | 闇を砕いて光を照らせ! |
フルムーンザナディウム | ウルトラマンコスモス | ウルトラマンエックス | つながる力は、心の光! |
スラッガーエース | ウルトラセブン | ウルトラマンエース | 斬り裂け闇を、光とともに! |
スカイダッシュマックス | ティガ スカイタイプ | ウルトラマンマックス | 輝く光は疾風の如し |
ゼペリオンソルジェント | ウルトラマンティガ | ウルトラマンダイナ | 光の輝きと共に |
サンダーミラクル | ウルトラマンベリアル | ダイナ ミラクルタイプ | 闇の力を奇跡の光に! |
ライトニングアタッカー | ウルトラマンギンガ | ウルトラマンエックス | 電光雷轟、闇を討つ! |
レオゼロナックル | ウルトラマンレオ | ウルトラマンゼロ | 宇宙拳法、ビッグバン! |
スペシウムシュトローム | ウルトラマン | ウルトラマンネクサス | 受け継がれてゆく魂の絆! |
ナイトリキデイター | ウルトラマンアグル | ウルトラマンヒカリ | 影を払いし、光の刃 |
サンダーストリーム | ウルトラマンベリアル | ウルトラマンアグル | 闇を包め、光の嵐! |
パワーストロング | ティガ パワータイプ | ダイナ ストロングタイプ | 光の剛力に敵は無い |
エメリウムスラッガー | ウルトラセブン | ウルトラマンゼロ | 知勇双全、光となりて |
ストリウムギャラクシー | ウルトラマンタロウ | ウルトラマンマックス | 宇宙の悪に立ち向かう光 |
メビュームエスペシャリー | ウルトラマンメビウス | ウルトラマンギンガ | 眩しい光で未来を示せ! |
ブレスターナイト | ゾフィー | ウルトラマンヒカリ | 光の誉れ、只今参上! |
やはり80(エイティ)のフュージョンアップは企画されていないようですね・・・。
ガイ ジャグラー なりきりフェイスマスク
謎の付録。
こんなん笑うわ。
フェイスマスクとして運用するには、目の所を開けねばならないのかな・・・?
そんなこと、できませんがな。
おわりに
他にも「ヒーローショーでの様子」や「SSPの12月の予定」など、見どころはまだまだあります。
実に濃い内容。
しかも、全ての漢字にフリガナを振っています。
本当に、ファンなら必読!
絶対にオススメです。
『ウルトラマン』シリーズとしては、近年でトップクラスの評判を誇る『ウルトラマンオーブ』。
テレビシリーズや映画だけでなく、アーケードゲームやAmazonプライム限定動画など、様々な展開をしてきました。
私たちにとっても、非常に思い入れの深い作品になりました。
本書の発売で、「1つの区切りがついた」という事でしょうか。
寂しいですが、仕方のないこと。
しかしながら、「10エピソード構想」もあることですし、またいつかオーブたちに会える日が来るかもしれません。
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コラム 「ウルトラマン」光の国から50年 byみなと
2016年は、「ウルトラマン」放送開始から50年。半世紀経ってもなお、光り続ける巨人「ウルトラマン」について触れようと思います。