評価:4
今日のレビューは、『OU』です。
読み方は、正確には「オーゥ」という感じでしょうか。

語源や意味などは作中で語られますのでここでは割愛しますが、正確な表記はロゴにあるとおり『οὐ』です。

主な良かった点
- 絵本のような美しいグラフィック
- 哲学的な物語
主な不満点
- 操作性はよくない
- 淡々とした進行

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目次
概要
ゲーム内容
主人公は「OU」と呼ばれます。
不思議な世界「ウクロニア」で目覚めたOUは、「サリー」というオポッサムに導かれ、この世界を渡り歩いていきます。
水で移動
ウクロニアでは、一枚絵のような舞台を横スクロールで探索します。
場面間の移動は、水などの液体に飛び込むことでおこないます。
ふせん
OUは「ふせん」というアイテムを使い、物の名前などをリストアップすることができます。
気になるところを調べるか、ふせんを投げつけることで貼ることができます。
貼ったふせんは、メニュー画面で確認できます。
ふせんは複数種類あり、投げた時の効果が違うものもあります。
投げる時に「ZL・ZR」で切り替えられます。
多くのふせんは絵柄が違うだけで、ふせんを貼った場所の近くで「ZR」を押すと、貼った後のふせんでも別の絵柄に切り替えられます。
良い点
絵本のような美しいグラフィック
全編において、手描きの美しいグラフィックを堪能できます。
全体的にセピア調な色合いで物悲しいなか、水面や月などの印象的なものは鮮やかな色彩で表現しています。

哲学的な物語
「だれかと なにかの あいだに」と表現される今作の物語と、この世界のなりたち。
非常に哲学的なセリフも出てきますし、考えさせられる物語でした。

1周あたりは短いですし、種明かしはとても驚くべき内容でした。
ぜひ、最後までプレイしていただきたいです。
叙情的なギターの旋律
全編に流れるギターの旋律は、抒情的で雰囲気に合っていました。
場面や状況によっても変化し、曲の変化で心情もくみ取れました。
不満点
操作性はよくない
「ふせん」のシステム自体は良いですが、投げる時の動作は扱いづらく感じました。
調べたいものを調べる時も動きは良くなく、サリーが邪魔になる時もありました。
淡々とした進行
場面から場面へ移動しながら進行しますが、移動時には短いロードが入ります。
ただ通り過ぎるだけの場面も多く、足も速くはないので、どうしても「移動するだけ」の時間が長くなります。
ロードが短いとはいえ、頻発すると操作できる時間も減りますし、より不満はかさみます。

自由に戻れる場面も多くありませんし、淡々とした進行が「イライラ」に変わることもありました。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 4時間 |
『OU』の総合評価・レビュー
「よくこの着眼点でゲームを作ったな」というのが、トゥルーエンドを見たあとの印象です。
なかなかこういう発想には至らない、唯一無二の作品だと感じました。
ただ、そのイメージを形にするのに全力を投じたのか、ゲームとしての「楽しさ」や「気持ちよさ」は犠牲になっています。

気になった人はぜひプレイしてみて、自分なりの感想を大事にしてほしいです。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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