当ブログ、レビュー第1号は『レッドシーズプロファイル(Red Seeds Profile)』。
超絶マイナーゲームの今作。
国内では数千本しか売れてなく、手に入れるのも困難なのですが、ディレクターズカット版が PSN で配信されると同時に、PS+のフリープレイになったのでダウンロードしました。
北米版を元にしているらしく、タイトルは『Deadly Premonition』。
ゲーム内でも説明書でもこの表記。
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目次
概要
ゲーム内容
主人公のヨークはFBI捜査官で、アメリカの片田舎で起こった殺人事件を追います。
一つの町が舞台で、屋外は自由に散策できるオープンワールド。
シナリオ進行でダンジョン探索のようなパートに入り、そこではホラーアクション。
主人公には体力・スタミナの他に、空腹度・眠気が設定されていて、適度に食事や睡眠を取る必要があります。
釣りやレースのようなミニゲームも用意されています。
良い点
シナリオ
ストーリーは、海外ドラマのように練り込まれていておもしろいです。
捜査の流れや、行動指針、検死報告等、どれもリアリティーのある描写で説得力があります。
トンデモな要素もありますが、物語的には上手く作られているので気になりませんでした。
個性的なキャラクター
- ヨークはB級映画ファン
- 保安官の趣味は筋トレ
- ヒロインの保安官補佐は料理が下手
等々、主役級も、脇役も、それぞれ際立った個性を持ち、大変魅力的でした。
個人の部屋やデスクにも、異なる小物が置いてあったりして、徹底しています。
例えば、コンビニの店長。
彼はロックかぶれで、店内にもギターを飾り、身振りもオーバーで熱い。
彼から「心霊スポットの地図」を購入すると、そこにまつわる怪談を披露してくれます。
わざわざ照明を変えて、ロックな口調のまま。
バリエーションの豊富なサイドミッション
「〇〇を集めよ」とか、「〇〇を何体倒せ」といったミッションは、ほぼありません。
簡単なものがほとんどですが、おもしろい小話が盛り込まれているため、キャラクターの個性を掘り下げるのに役立っています。
また、サイドミッションには一つ一つ トロフィー が用意されているので、楽しみながらトロフィーを集めることができました。
住民の行動パターン
町の住民は『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』のように、一人一人に行動パターンを設定されていて、時間や天候によって移動します。
地図を開けば、誰がどこにいるかわかりますし、屋外なら追いかけることもできます。
さらに、住民宅の窓から中を覗くことも可能で、帰宅した住民が家で何をやっているか観察することもできます。
筋トレしていたり、テレビを見ていたりと、この辺りも無駄に細かい。
完全に不審者ですが、人の家を覗いてもFBIから収入が入る!
不満点
グラフィックが粗い
PS2と大差ないくらいグラフィックは粗いです。
だんだん慣れてはきますが、人物もリアル調なため、変に不気味。
「美人」と評判の被害者も、見た目が怖い。
操作性が悪い
キャラクターを動かす時も、運転も、カメラも、照準も、とにかく操作性が悪いです。
カメラは何故か左右反転の設定ができません。
幸い敵は弱いのでなんとかなりますが、イライラの要因にはなります。
戦闘要素
いわゆる「ゾンビ」っぽい敵が出てきます。
撃つなり斬るなり殴るなりして倒すわけですが、正直、存在する必要性は感じませんでした。
そもそもあまり怖くないし、「ダンジョンパートの引き延ばし要員」って印象でした。
戦闘自体が楽しければ、評価は違ったかもしれません・・・。
このゾンビ、「シャドウ」と表記されていたので、ゲームの「ペルソナシリーズ」やユング心理学における「シャドウ」に近い存在かも、と思ってプレイしていたのですが・・・。
ゲーム内で手に入るカードに書いてある説明には「怨霊が死体に憑いたもの」で、ちょっとガッカリ。
移動がダルい
舞台となる町は、8km四方のオープンワールド。
ただし、侵入できない林や森、川や湖なども多く、端から端まで単調な道路で移動する事が多いです。
初期の車は時速50kmほどしか出ず、ワープアイテムを手に入れるまでは辛い思いをすることに。
しかもこのワープアイテムは、シナリオ進行で必ず手に入るものではなく、特定のサイドミッションをこなす必要があります。
地図も大変見辛く、主人公の向いてる方角で回転するため、目的地に着くまでに何度も地図を見て確認するはめになります。
収支のバランスがおかしい
前述した「覗き」の他にも、主人公のあらゆる行動に対してFBIから給料が入ります。
- 敵を倒す
- ヘッドショットを決める
- 勲章(マリオのコインのように各地に点在)を拾う
- サイドミッションをこなす
- 聞き込みをする
- 髭を剃る
- スーツを着替える
- セーブする
- 占いをする
などなど。
謎の収入も。FBIって・・・。
チャプタークリアでもお金は入るし、とにかく収入には困りません。
まぁ、それはいいとして、問題は「貯まったお金を使う機会がない」こと。
武器はほとんど拾えるし、弾丸が無限の銃が手に入ります。
食費も大したことないし、洗車も給油も安い。
さすがに車はそこそこ高額ですが、買う必要があるのは最後の一台のみ。
『どうぶつの森』か。
・・・いや、意外といいかも。
このゲーム、サイドミッションの発生タイミングの調整のために、食事や睡眠を簡単に取りたいことがよくあります。
装備やスーツの整理、髭剃り等も全て一箇所で、さっさとおこなえると良かったです。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 約40時間 |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | 簡単 |
総評
粗々しいグラフィックと荒々しい操作性で第一印象は最悪。
ですが、辛抱強く進めることで慣れますし、作りこみの細かさやこだわりを感じる作品です。
「良い点」も「不満点」も、まだまだ膨大にあり、確かに賛否両論です。
表面的には酷いゲームではあります。
が、プレイするほどに魅力が判るスルメゲーでもあります。
ただし、いくら中身を作り込んでいても、そこへ至る前に挫折してしまうような作りなのは、やはりマイナス。
もしこれからプレイする方は、第一印象で決めず、根気よくプレイすることを勧めます。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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