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1993年にスーパーファミコンソフトとして発売された『ロマンシング サ・ガ2』。
斬新なシステムと、フリーシナリオで帝国史を築ける要素が人気を博し、一定のファンが付いた。
2010年には、携帯電話でプレイできるアプリとして配信された。
スーパーファミコン版にはない追加要素もあり、大変気になる存在であった。
しかし、「携帯電話のゲーム」に対する抵抗もあり、プレイはせず。
そして2016年。上の「携帯電話版」を整えた「 PS VITA 版」と「スマホ版」が配信された。
今回のレビューは、この「PS VITA版」。
タイトルは『ロマンシング サ・ガ2』から『ロマンシング サガ2』に変更されている。(中点・がない)
なお、今作は少し特殊なアプリケーションで、「 トロフィー 」や「ブラウザー」などのアプリケーションと同時起動できない。
通常のVITAのゲームアプリケーションは、起動状態を維持したまま「トロフィー」の取得状況を確認したり、「ブラウザー」でインターネットを閲覧することができるのだが、今作ではできない。
他のゲームアプリケーションとも同時起動できない。
特に重いアプリケーションではないのだが・・・なぜだろうか?
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目次
概要
| 発売日 | 2016年3月24日 |
| 発売元 | スクウェア・エニックス |
| 開発元 | アルテピアッツァ |
| ハード | PS VITA |
| ジャンル | RPG |
| CERO | B(12才以上対象) |
| 公式サイト | ロマンシング サガ2 |
| 画像の出典 | 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの |
SFC版と、VITA版の違い
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携帯電話版とスマホ版は未プレイのため、 SFC 版とVITA版での違いを、分かった範囲で挙げていこう。
ビジュアル面の強化
- 背景画がとても綺麗。
- フィールドや街並みも大変綺麗になった。
- 一部の敵が動くようになり、戦闘中動作をする。
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トロフィー対応
低価格のゲームだが、 プラチナトロフィー も用意されている。
新ダンジョン、新クラスの追加
「追憶の迷宮」というダンジョンが追加された。
そこの攻略中に新クラス「陰陽師」、「忍者」を仲間にできるようになる。
新たな陣形も習得する。
新イベント、新アイテムの追加
一定の条件を満たすことで発生するイベントが追加。
また、このイベントや上記のダンジョンでは、新アイテムを手に入れることができる。
政策では「アバロンの園」という施設を作ることができて、収入が増える。
バグや誤表記を修正
全部ではないが、様々なバグを修正している。
ロマサガはバグや誤表記がとても多いシリーズ。
中には有用な裏ワザめいたものもあったが、まぁ修正して当然でしょう。
「強くてニューゲーム」の追加
ゲームクリアをしていなくても、選択したセーブデータの記録を引き継いだニューゲームを開始できる。
- お金、国家予算
- 技道場に登録された技
- 各術、武器のレベル
- 開発済みの合成術
- 一部を除いたアイテム・装備品
これらは全て引き継ぎ可能なため、手詰まりになることはまずなくなった。
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良い点
パワーアップした数々の要素
上で述べた変更点は、ほとんど満足のいくものである。
特に「追憶の迷宮」では、敵の強さが味方の強さの影響を受けないため、「鍛え直し」や「大幅なレベルアップ」をねらえる。
(「追憶の迷宮」以外の場所では、味方の強さによって、敵もレベルアップする。そのため、ある程度ゲームが進むと会えない敵が出てくる。)
自分だけの帝国史を作れる
今作は「フリーシナリオ」を採用しており、プレイヤーの選択次第で物語の展開が変わる。
今作での主人公は、アバロンの「皇帝」。
敵である「七英雄」との戦いと、領土の拡大が目的。
支配下にした領土や施設の収入、ダンジョンで見つけた財宝などが国家予算となる。
施設の建設や、武具の開発は国庫から工面する。
選択次第では収入も増減するし、何を優先するか考えるのもおもしろい。
皇帝は秘法により、その力と意志を次代に伝承し、歴史を紡ぐ。
何百年という歳月を経て、今作の物語は完結する。(通常のプレイであれば)
ゲームクリアした際、「何年に、誰が、何を成したか」が記される。
それは、そのプレイヤーだけの帝国史である。
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革新的な「閃き」システム
今作の SFC 版で、初めて「閃き」システムが導入された。
これは通常攻撃や、技を使用した際、新たな技を閃くシステム。
敵が強いほど強力な技を閃きやすく、閃いた技はその場で使用するため、一発逆転もあり得る。
閃いた時、キャラクターの頭上に電球が点されるが、その瞬間がゲーム中で一番気持ちいい!
この「閃き」があるだけで、評価上がります。
ちなみに「閃いた技」は、年代が進むことで「技道場」に登録され、誰でも使えるようになる。
ピコーン!!
術が強力
今作は術の有用性がとても高く、効果も様々。
「術法研究所」を建設すれば、「合成術」の開発も可能で、これも非常に強力。
術師の価値が高いゲームである。
不満点
移動が不便
街やダンジョンは、ワールドマップから場所を選択することで入口に入る仕組み。
が、そこから先は徒歩。
ダンジョンの奥底でボスを倒して、近くに出口がない場合、ひたすら戻るハメに。
街の場合、ショートカットキーで外に出ることは可能だが、奥に行くにはやはり徒歩。
そのショートカットキーも利く場所と利かない場所がある。
せめて拠点のアバロン内くらいは、自由に施設間ワープができても良かったのではないか。
大して広くないのが救いではあるが。
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キャラクター育成の自由度の低さ
上記のように、シナリオ面では非常に自由度の高い今作だが、キャラクター育成についてはその限りではない。
キャラクターそれぞれに得意な武器が決まっており、得意ではない武器を使わせても、新たな技を閃くことはない。
道場に登録済みの技であれば、覚えさせることは可能。
また、キャラクターの生命力を表す「LP」は、基本的には回復不可である。
一度仲間に入れたキャラクターは、この「LP」が尽きるまで外すことができないため、どうしても「使い捨て」感が出る。というか「使い捨て」を推奨している節がある。
せめて「引退」のようなシステムが欲しかった。
表記すべき情報を表記していない
- 装備品のスペックが、正確にはわからない
- 技や術の詳細が、戦闘中でなければわからない
- 「追加効果」などは書かれていないことが多い
など、これでも SFC 版よりは改善されているのだが・・・。
面倒くさい「アバロンの園」
戦闘回数に応じて、大樹が成長する「アバロンの園」。
その成長度合いによって帝国の収入が増加するのだが、定期的に見に行き「樹が成長した」という報告を聞かなければ、重ねた戦闘回数が無駄になることが多い。
しかも後半になると、必要な戦闘回数が膨大になる。
まぁ、無視しても良い要素ではあるが、 トロフィー の獲得を目指す場合は必須。
恩恵も「収入が増える」くらいしかないため、どうにもやる気が起きない。
「名産品」が実るとか、イベントが起きるとか、近くにある池で釣りができるとか、なんかあれば良かったのに。
大樹自体も、ある程度大きくなると変化がわかりづらい。
画像左が、最大まで成長した「大樹」。言うほど「大樹」でもない。
プレイ状況
| ソフトウェア | ダウンロード版 |
| プレイ時間 | 40時間 |
| 所持しているサウンドトラック | Kenji ItoדSaGa” Battle Music Collection+ |
| シリーズのプレイ状況(みなと) | ロマンシング サ・ガ3(SFC) サガ フロンティア(PS) サガ フロンティア2(PS) アンリミテッド:サガ(PS2) ロマンシング サガ ーミンストレルソングー(PS2) |
| トロフィー 状況 | 100% |
| トロコン 難易度 | 普通 |
総評
基本的には SFC 版の移植であり、当時の不便さや不親切さ、古臭さは残ってはいる。
しかし、修正点・追加点も多く各段に遊びやすくなった。
「サガ」シリーズに慣れているかどうかで、難易度はかなり上下するであろう。
時間はかかるが「強くてニューゲーム」を駆使すれば、決してクリアは不可能ではないので、SFC版『ロマサガ2』でクリアできずに終わった人とかには、特にオススメしたい。
12月15日には新作『サガ スカーレット グレイス』が発売する。
長らく音沙汰なかった「サガ」シリーズが、復活するきっかけになるだろうか。
そして願わくば、この流れで『ロマンシング サ・ガ3』も移植orリメイクして欲しいものだ。
追記
レビュー
| 総合評価 | |
| シナリオ | |
| 操作性 | |
| システム | |
| キャラクター | |
| ビジュアル | |
| 音楽 |

