はじめに
2018年11月15日に発売された、『RPGツクールMV Trinity』。
PCゲームである『RPGツクールMV』の、家庭用ゲーム移植版です。
家庭用ゲーム仕様のため、さまざまな変更がなされているようです。
うちはNintendo Switch版を購入。
PC版の『MV』は未プレイなので、PC版との違いはわかりませんが、数時間プレイして分かった点・機能等を紹介します。
膨大な機能量なので、詳しい解説は省きます。
「とにかくざっくり、何の機能が入っているか知りたい!」
という方に最適な記事かと。

注意
この記事は発売直後に書いた解説記事です。
アップデート等で仕様が変わっている可能性がありますので、ご注意ください。
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目次
概要
ゲーム内容
チュートリアル
今作の初回起動時に、チュートリアルゲームをプレイします。
ツクールを使ったゲームの作り方を簡単に解説してくれます。
ただし、指定外の操作は受け付けませんし、レスポンスが非常に遅いです。
操作方法
操作方法は公式サイトに詳しく書かれています。
PS4版の操作方法も含めて引用すると、
エディット画面での操作方法
- ①ツールバー
- ②マップビュー
- ③タイルパレット
- ④マップリスト
キー名称 操作内容 PS4 Switch 方向キー上下左右 方向ボタン カーソルの移動 左スティック Lスティック カーソルの移動 △ボタン Yボタン ・「④マップリスト」および「②マップビュー」がイベントモードのとき
→ポップアップメニューの表示
・「②マップビュー」がマップモードのとき
→コピー機能(長押しで複数選択)○ボタン Aボタン ・決定
・「②マップビュー」および「③タイルパレット」においては長押しで複数選択☓ボタン Bボタン ・キャンセル
・マップモードのとき、マップの一番上のレイヤーのタイルを消す□ボタン Xボタン 各ウィンドウの切り替え
①→②→③→④の順で切り替えるL1ボタン Lボタン 「③タイルパレット」のタブ切り替え R1ボタン Rボタン 「③タイルパレット」のタブ切り替え L2ボタン LZボタン マップモードへの切り替え R2ボタン RZボタン イベントモードへの切り替え L3ボタン Lスティックボタン 残メモリの表示 R3ボタン Rスティックボタン ・「②マップビュー」がマップモードのとき
→オートタイルを切って貼り付け
・「②マップビュー」がイベントモードのとき
→コピーされたイベントの貼り付けOPTIONSボタン +ボタン セーブ画面の表示
データベースおよびイベントエディターでの操作方法
キー名称 操作内容 PS4 Switch 方向キー上下左右 方向ボタン カーソルの移動 左スティック Lスティック カーソルの移動 △ボタン Yボタン ・ポップアップメニューの表示
・イベントコマンド「文章の表示」にて、制御文字コマンドの呼び出し○ボタン Aボタン 決定 ☓ボタン Bボタン ・キャンセル
→階層を一つ前に戻る(小項目にカーソルがあるとき、中項目に戻るL1ボタン Lボタン タブおよび大項目の切り替え R1ボタン Rボタン タブおよび大項目の切り替え
ユーザーゲームプレイ中の操作方法
キー名称 操作内容 PS4 Switch 方向キー上下左右 方向ボタン キャラクターの移動 左スティック Lスティック キャラクターの移動 △ボタン Yボタン メニューの表示 ○ボタン Aボタン 決定 ☓ボタン Bボタン ・メニュー中やイベント中においてはキャンセル
・マップ上についてはダッシュボタンOPTIONSボタン +ボタン オプションメニューの表示
特に「残メモリの表示」という操作方法は重要ですので、覚えておきましょう。
マップエディター
マップの作成画面です。
- 上段のツールバー
- 大きいエリアの描画面(マップビュー)
- 左下のマップリスト
- 左のタイルパレット
を、「Yボタン」で切り替えて使用します。
フィールド、街、ダンジョン等を別々に作成します。
「ダンジョン自動生成」という機能もあります。
ツールバー
上段のツールバーは、左から
- 1つ戻る
- マップ作成ツール
- イベント作成ツール
- ペンツール
- 四角ツール
- 丸ツール
- 塗りつぶしツール
- 影ペン
- 拡大
- 縮小
- 拡大縮小リセット
- データベース
- サウンドテスト
- スイッチ検索
- キャラクター生成ツール
- テストプレイ

最大まで拡大したマップ

最小まで縮小したマップ
イベントエディター
ツールバーから「イベント作成ツール」を選択し、「Yボタン」でマップ画面に移動。
マップの任意の場所で「Xボタン」を押すと、イベント作成・編集に入ります。
「宝箱」や「移動」などは、必要なアクションを選ぶだけの簡単作成機能があります。
イベントコマンド
▼メッセージ
文章の表示 | 選択肢の表示 | 数値入力の処理 |
アイテム選択の処理 | 文章のスクロール表示 |
▼ゲーム進行
スイッチの操作 | 変数の操作 | セルフスイッチの操作 | タイマーの操作 |
▼フロー制御
条件分岐 | ループ | ループの中断 | イベント処理の中断 |
コモンイベント | ラベル | ラベルジャンプ | 注釈 |
▼パーティ
所持金の増減 | アイテムの増減 | 武器の増減 |
防具の増減 | メンバーの入れ替え |
▼アクター
HPの増減 | MPの増減 | TPの増減 | ステートの変更 |
全回復 | 経験値の増減 | レベルの増減 | 能力値の増減 |
スキルの増減 | 装備の変更 | 名前の変更 | 職業の変更 |
二つ名の変更 | プロフィールの変更 |
▼移動
場所移動 | 乗り物の位置設定 | イベントの位置設定 |
マップのスクロール | 移動ルートの設定 | 乗り物の乗降 |
▼キャラクター
透明状態の変更 | 隊列歩行の変更 | 隊列メンバーの集合 |
アニメーションの表示 | フキダシアイコンの表示 | イベントの一時消去 |
▼ピクチャ
ピクチャの表示 | ピクチャの移動 | ピクチャの回転 |
ピクチャの色調変更 | ピクチャの消去 |
▼タイミング
ウェイト |
▼画面
画面のフェードアウト | 画面のフェードイン | 画面の色調変更 |
画面のフラッシュ | 画面のシェイク | 天候の変更 |
▼オーディオ・ビデオ
BGMの演奏 | BGMのフェードアウト | BGMの保存 |
BGMの再開 | BGSの演奏 | BGSのフェードアウト |
MEの演奏 | SEの演奏 | SEの停止 |
▼シーン制御
戦闘の処理 | ショップの処理 | 名前入力の処理 | メニュー画面を開く |
セーブ画面を開く | ゲームオーバー | タイトル画面に戻す | エンドロール開始 |
▼マップ
マップ名表示の変更 | タイルセットの変更 | 戦闘背景の変更 | 遠景の変更 |
近景の変更 | 指定位置の情報取得 | イベントの座標をリセット |
▼システム設定
戦闘BGMの変更 | 勝利MEの変更 | 敗北MEの変更 | 乗物BGMの変更 |
セーブ禁止の変更 | メニュー禁止の変更 | エンカウント禁止の変更 | 並び替え禁止の変更 |
ウィンドウカラーの変更 | アクターの画像変更 | 乗り物の画像変更 | 勝利報告・音楽の無効 |
勝利BGMの無効 |
▼バトル
敵キャラのHP増減 | 敵キャラのMP増減 | 敵キャラのTP増減 | 敵キャラのステート変更 |
敵キャラの全回復 | 敵キャラの出現 | 敵キャラの変身 | 戦闘アニメーションの表示 |
戦闘行動の強制 | バトルの中断 |
▼図鑑
モンスター図鑑の処理 | アイテム図鑑の処理 |
制御文字
文章を打ちこむエリア(↑の水色の枠)にカーソルを合わせて「Xボタン」を押すと、「制御文字」のリストが表示されます。
文字の色や大きさを変えられる他、アイコンの表示や、アイテムの名前などを呼び出すことができます。
「制御文字」のリストを出さずとも、コードを入力して同様の効果を得ることができます。
制御文字の一覧を作成しましたので、ご覧ください。
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RPGツクールMV Trinity 制御文字 一覧
『ツクールMVT』で文章を書く時活用したい「制御文字」。「制御文字」の呼び出し方、種類・記述方法と、各カラーコードを一覧にしました。
データベース
ツールバーの歯車アイコンを選択すると、データベース画面になります。
データベースを開く際、閉じる際は、長いロードが入ります。
- アクター
- 職業
- スキル
- アイテム
- 武器
- 防具
- 敵キャラ
- 敵グループ
- ステート
- アニメーション
- タイルセット
- コモンイベント
- システム
- ゲーム情報
- リージョン
- タイプ
- 用語
を、設定できます。
各項目は「Lボタン」「Rボタン」で切り替える点に注意。
「用語」では、ゲーム内で表示される単語を、好きな言葉に変えることができます。
外部データに関して
家庭用『RPGツクールMV Trinity』では、自作の絵やフリー素材等、外部からのデータを使用することはできません。
DLC は用意するそうです。
参考公式ホームページ
→ 『RPGツクールMV Trinity』FAQ

フリー素材と思いきや・・・最初から入っています。
キャラクター作成ツール
好きなパーツから選んでキャラクターを作成する機能が備わっています。
ランダム生成も可能。
注意点
操作方法
マップ作成画面では「Yボタン」で選択切り替え。
「Xボタン」でイベント配置。
データベースでは「L・Rボタン」等、ややこしい仕様になっています。
スムーズな操作には慣れが必要です。
「Xボタン」はイベントの編集や、数値入力、制御文字の呼び出し等活用します。
困った時は、とりあえず押してみましょう。
遅い
レスポンスが非常に遅い点にも注意。
データベースを開いたり、イベントを置いたり、テストプレイを開始したりする際、長めのロードが入ります。
人によっては「待てないレベル」の遅さです。
バグや不具合
バグや不具合の報告もあります。
直せるところは、できるだけ早急にアップデートして直していただきたいところですね。

1行だけ作成したセリフを繰り返す人。あなたがしっかりしてください。
ツクール広場
2018年11月15日現在、Nintendo Switch版では、作品の投稿や、投稿作品を遊ぶことはできません。
今作を未所持の人でも作品を遊べるソフトも、未配信です。
投稿機能の公開については、公式サイトより後日告知するそうです。
「ツクール広場」へのログインボーナスは毎日貰えるようなので、今作をお持ちの方はまめにログインしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
駆け足でまとめたので至らないところがあるかと思いますが、大体どんな機能があるツクールかは伝わったかと思います。
外部データは使えませんが、キャラクター作成ツールもありますし、素材数はなかなかのもの。
十分良作になりえますが、いかんせんレスポンスの遅さや操作性の悪さが気になります。
アップデートに期待したいです。
購入を考えている方は、そのあたりにご注意を。
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RPGツクールMV Trinity 制御文字 一覧
『ツクールMVT』で文章を書く時活用したい「制御文字」。「制御文字」の呼び出し方、種類・記述方法と、各カラーコードを一覧にしました。