ゲームレビュー

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー レビューbyみなと

2017/08/07

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

「あの時、こうすれば良かった。」

そう思うこと、ありませんか?

「中2の夏、気になるあの子と2人きりになったあの時、手をつなぐことができたら何か変わっていたかもしれない。」

そんな後悔、ありませんか?

 

過去を変えることができたら、未来はきっと違ったものになっていたはず。
そんな、誰もが思い描くような「もしも」を実現するのが、『ラジアントヒストリア』というゲームです。

主人公・ストックの持つ魔道書「白示録」が、歴史の改変を可能にします。
残念ながら「恋愛フラグ」をどうにかしたりはしませんが、「死亡フラグ」ならとことんへし折れます。

今作は、2010年に発売されたDS『ラジアントヒストリア』のフルリメイク版です。
その「完璧な年表(パーフェクトクロノロジー)」がどのようなものか、レビューいってみます。

 

中2の夏にそんなことが・・・。歴史を改変して別の女と結婚したかったんですか?

たたた、例え話ですよー。

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概要

発売日 2017年6月29日
発売元 アトラス 
開発元 アトラス
ハード ニンテンドー3DSシリーズ
ジャンル ファンタジーRPG
CERO B(12才以上対象)
公式サイト ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー
画像の出典 画像は上記サイトより引用したものと、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 ©ATLUS ©SEGA All rights reserved.

 

ゲーム内容

オリジナル版のレビューはこちら
→ ラジアントヒストリア レビューbyみなと

基本的な部分は、オリジナル版と全く一緒。

歴史改変が可能なシステム

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

主人公ストックの持つ「白示録」には、ストックが経験した「歴史のターニングポイント」に時間移動する能力がある。

これを利用し、「バッドエンド」を回避したり、未来でしか知り得ない情報を手に入れたりできる。
そして大きな2つの時間軸を移動し、歴史を改変し、世界を救う未来へ導く。

2つの時間軸は「正伝」・「異伝」と称され、基本的にはこの2つを行き来し、物語を進めることになる。

 

「グリッド移動」を活用する戦闘

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

敵側のフィールドは3×3のマス目(グリッド)で仕切られていて、敵はグリッド毎に配置されている。
主人公側はこの「グリッド」が攻撃対象。
敵の位置を操作する「グリッド移動スキル」を上手く使い、敵を同グリッドにまとめることで、多くの敵にダメージを与えることができる。

自分たちの行動順番を調整する「チェンジ」を使い、できるだけ仲間が連続で動ける状態を作り、「グリッド移動スキル」で敵をまとめ、まとめたグリッドに強力なコンボを叩きこむ。
これが基本戦略となる。

 

リメイク版の変更・追加点

発売に先立って配信された「特別体験版」のレビューにて、「オリジナル版とリメイク版の違い」について書いていますので、まずはそちらを参照してください。
→ ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー特別体験版 レビューbyみなと

体験版の時点で判明していた要素をざっと挙げると、

  1. キャラクターデザインを一新
  2. キャラクターボイスが追加
  3. 追加シナリオ「亜伝」
  4. 難易度選択が可能
  5. イベントイラストが追加
  6. サポートスキルの追加

こんな感じ。
さらに製品版で判明した部分を挙げていこう。

▼エクストラダンジョン「時の牢獄」

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

第1章終了後に「ヒストリア」から入れるようになる追加ダンジョン。

ここに出てくる敵を倒すと、お金の代わりに「モメント」というアイテムを落とす。
入口の番人に話しかけると、この「モメント」と各種アイテムを交換してくれる。

交換せずに残した「モメント」は、「時の牢獄」から出ると全て失ってしまう。
「時の牢獄」内ではセーブもできない(中断は可能)ため、いかに全滅せずに「モメント」を集めてアイテムを交換するか。
というダンジョンとなっている。

物語に直接影響はないが、クエストのキーアイテムを取りに訪れることもある。

 

▼クエストの追加

「亜伝」以外にも、本編に追加されたクエストがある。
中には強力なアイテムの入手クエストもあるし、エンディングに影響のあるクエストもある。

 

▼「亜伝」が本編にも影響

「亜伝」における一部のクエストは、クリアすることで本編にも影響があるものがある。
変わった可能性がある部分はストックが察するので、早送りでセリフを聞き逃したりしないように注意しよう。

大体は、「とあるキャラの意識の変化」がキーとなる。
フラグが立ったら、関係ありそうな時間に飛んで、イベントを見ておくこと。

また、「亜伝」のクエストをクリアし続けることで判明する真実がある。
最終的には「亜伝」の全クエストをクリアし、今作の「真エンディング」を目指そう。

 

▼2周目要素もあり

少しだけだが、2周目以降限定のイベントもある。
ただし、見るには最終盤まで進める必要があるので、大変かと。

 

▼ダウンロードコンテンツもある

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

追加シナリオを楽しめる DLC も多数用意されている。

限定版『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー PERFECT EDITION』を購入している場合は、4つの追加シナリオをダウンロードできる。

  1. 星霜の亡者
  2. 月夜に満ちる想い
  3. 過去たちの復讐
  4. 時の彼方の出逢い

「ヒストリア」のメニュー「外伝へ行く」でプレイ可能。
それぞれイベントイラストも用意されている。
「月夜に満ちる想い」は、途中の選択肢により2種類のイベントイラストがあるので、2パターンプレイしよう。

注意!

「時の彼方の出逢い」は、絶対に本編クリア後にプレイすること!
重大なネタバレがあるので、「亜伝」も含めてクリアし、エンディングを見てからプレイしよう。

 

良い点

オリジナル版から続投しているシステム

今作の根幹をなす「時間移動」のシステムと、「グリッド移動」を使う戦闘システム。
これらは、やっぱり楽しい。

リメイク版は、これらをさらに堪能できる追加要素もあり、今作を語る上で欠かせない「良い点」。

ドット絵で描かれたグラフィックも、丁寧で良い。

 

それぞれの思惑が見えるシナリオ

「砂漠化する大陸。その土地を巡る戦争。」
これが、今作の舞台設定となっている。

主人公・ストックが属する国「アリステル」が「善」とか言うんじゃなく、戦争している双方にも言い分や正義・悪意があるのが良い。

政治的思惑が交錯する場面も多く、現代に照らし合わせて考えてみるのも、おもしろい。

「完璧な年表(パーフェクトクロノロジー)」の名の通り、今作の「真エンディング」は全ての問題を完全解決するので、オリジナル版とはまた違う結末を見ることができる。(ちょっと強引だけど)

 

ストックがカッコイイ

可能性の世界

今作の主人公・ストック。

クールで実力があり、頭も良い。
それでいて、仲間想い。
仲間の危機には憤然と立ち向かい、感情的にもなる。

本当の「ヒーロー」だと感じた。

ここまで「主人公がカッコイイ」と思えるゲームも、なかなかないよ。

 

表情とボイス

リメイク版の今作では、キャラクターの顔グラフィックが変化する「表情」が追加されている。
加えて、主要キャラクターには声優さんが付き、フルボイスでしゃべってくれる。

おかげで熱い場面はさらに熱く、悲しい場面はさらに悲しく、感情を盛り上げてくれた。

言葉の発し方で絶妙にニュアンスが変わるところは、ボイスが付かないと伝わらない部分。
賛否あるだろうけど、俺はボイス付きをオススメしたい。

 

不満点

キャラクターのイラストが変わってしまった

オリジナル版は、「こにしひろし」氏。
リメイク版は、オリジナル版のイメージをもとに「廣岡正樹」氏によってリファイン。

オリジナルレイニー

リメイクレイニー

上がオリジナル版のキャラクターデザインで、下がリメイク版。

男性キャラなどは総じてカッコ良くなり、おおむね良いんだが、女性キャラはオリジナル版の方がやっぱり好き。

追加DLCでオリジナル版に戻すことはできるけど、新規キャラや表情差分が無い。
変化するのも会話画面だけで、メニューや戦闘ではリメイク版。
違和感をおぼえるので、結局リメイク版メインで進めた。

ただ、明るい方へ変更されたキャラクターデザインと、追加されたシナリオ全体が、今作を硬派な雰囲気から離してしまっていったのは残念な点。

 

やや蛇足感が強い追加要素

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

▼亜伝

「正伝」「異伝」とは異なる、可能性の世界を体験する「亜伝」。
見応えのあるエピソードもあるけど、「必要か?」と思うようなものも多い。
「亜伝」の案内人・ネメシアは好きだけど。

「真エンディング」のためには、全てクリアせねばならないので、ちとツラかった。

特に「パロミデス」と戦うエピソードを、本編で雪辱を晴らす前にプレイできるのは、良くない。
盛り上がりに欠ける。

 

▼時の牢獄

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

「時の牢獄」も微妙。
交換できるアイテムは「サポートスキル」を得るもの以外は大したものじゃないうえ、ずいぶんと「モメント」を要求する。
「サポートスキル」は超有用なので交換必須。

ある程度シナリオが進むと「時の牢獄」内にレアモンスターが出現するが、出現率が低すぎ。
しかも逃げる。
「モメント」を大量に落とすらしいが、交換品や出現率を考えると、割に合わないな。

ここに登場する敵も、ほぼ全てが通常敵の「色違い」。
そのため目新しさも無い。

 

「サポートスキル」がランダム発動

ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー

リメイク版で追加された「サポートスキル」。

控えのメンバーが乱入してスキルを発動するシステムで、戦闘の味付けにも、個性の強化・控えの有用化にも一役買っている。
基本的には、良システムだと思う。

でも、どのスキルが発動するかはランダム。

正直、使わんでもよろしいスキルで乱入されても意味が無いので、各スキルのON/OFF機能が欲しかった。

 

プレイ状況

ソフトウェア パッケージ版
プレイ時間 51時間
購入した追加コンテンツ

限定版『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』付属DLC

星霜の亡者
月夜に満ちる想い
過去たちの復讐
時の彼方の出逢い
キャラオリジナルパック

購入した関連本 限定版『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』付属スペシャルアートブック
所持しているサウンドトラック 限定版『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』付属コンプリートCD
シリーズのプレイ状況(みなと ラジアントヒストリア(DS)

 

総評

「隠れた名作」と言われ、あまり知名度もなかった『ラジアントヒストリア』。
それがこうしてリメイクを果たし、再び世に出たこと自体が、本当に素晴らしいです。

当ブログでもさんざん話題にしましたし、これで少しは知られるようになったでしょうか?

追加要素に蛇足感はあるけれど、元々がとても出来が良い作品なので、十分オススメ。

1周約50時間。
RPGとしては比較的サクッとプレイできる部類です。
ロード時間とかも無いし、全体的に快適ですよ。

関連記事はこちら
→ ラジアントヒストリア レビューbyみなと
→ ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー特別体験版 レビューbyみなと
→ まさに完璧! 限定版 ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー 開封紹介

全体評価   ★★★★☆

シナリオ   ★★★★★
操作性    ★★★★☆
システム   ★★★★☆
キャラクター ★★★★★
ビジュアル  ★★★☆☆
音  楽   ★★★★★

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