今日のレビューは『ドーナツ カウンティ』。
『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』や『The Unfinished Swan』などのゲームデザインを手掛けた、ベン・エスポジト氏が開発した作品です。
プレイヤーが操作するのは、穴。
穴を動かして、物を落としまくるゲームです。
主な良かった点
- 発想がおもしろい
- 絵柄がカワイイ
主な不満点
- ローカライズが微妙
- ストーリーの必要性が薄い
- 眠くなる
プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
ゲーム内容
穴を動かして、物を落とす
今作の基本的な部分は、「穴を動かして、物を落とす」です。
そんな感じ。
いや、伝わらんか。
穴を操作して、物を落とす。
穴は、物を落とすと大きくなります。 #NintendoSwitch pic.twitter.com/GQYUOFJ5l0— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) December 16, 2020
穴は物を落とすことで少しずつ大きくなります。
落とせるものを全て落としたら、ステージクリア。
仕掛けを解くことでクリアするステージもありますし、ボス戦もあります。
ストーリーもあります。
トラッシュペディア
落としたアイテムは「トラッシュペディア」という図鑑で確認できます。
良い点
発想がおもしろい
「穴を動かす」という発想自体が、とてもおもしろいです。
「水飲み鳥」や「カタパルト」など「穴」を使った仕掛けは、どれも感心しました。
絵柄がカワイイ
ベタ塗りでコロコロとした、かわいらしいデザインで好感触です。
『Untitled Goose Game』や『Pan-Pan』みたいな感じですね。
非リアルな3Dタッチで、洋ゲーですが濃くなく、見やすいグラフィックです。
不満点
固有名詞が英語表記だったり、ローカライズも機械翻訳?
今作のテキストは、ほぼ日本語に訳されています。
しかし、固有名詞だけがなぜかカタカナ表記ではなく、英語表記のまま。
「YES」「いいえ」の表示も変なことに。
なぜ片方だけ日本語なのか・・・。
と思ったら、こっちは両方英語。
ストーリーの必要性が薄い
今作のストーリーは、「アライグマのBKが穴を動かして、住民たちを落としたこと」が発端となり語られていきます。
基本的な流れは、
「ストーリー」→「パズルステージ(回想)」→「ストーリー」→「パズルステージ(回想)」というふうに繰り返されます。
終盤は状況が変わりますが・・・。
ちょっと「『穴に落とす』というシステムに、無理やりストーリーを付けた感」に感じてしまいました。
ストーリー、なくても良かったのでは?
もしくはセリフをなくすとか。
眠くなる
後半になるにつれギミックは増え、凝ったステージも出てきます。
ですが、序盤はほとんど「ただ落とすだけ」。
少しずつ穴を大きくして、全部落とせばOK。
音楽ものんびりとして、眠くなります。
おそらく、「全部落とす」というのが眠くなるポイントかと思いました。
効率や順番とかをあまり考える必要がなく、ただ落とせばよい。
という部分が、ちょっと思考停止してしまうところかと。
「落としたものによってポイントが入る」とか「ステージごとに達成クエストみたいなの(生き物を落とさずにクリア とか)が設定されている」とかだと、モチベーションが違ってきたと思います。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 約4時間 |
総評
発想自体は素晴らしいですし、パズルのアイデアも良いです。
ただ、ストーリーやローカライズなど、ゲームシステムとは別のところで足を引っ張っている印象です。
セールならば、手を出しても良いと思いますよ。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
固有名詞は英語表記で、突然に名前を言うので、「誰のことを何のことを指しているのか」がわかりにくかったです。
穴にどんどん落としていく爽快感はあります。
しかし「ただ落とすだけ」なのです。
後半になるにつれ、ちょっとはやりがいはあるものの、もう少し工夫が欲しいところでした。
クリア後のミニゲーム(?)はアイデアがいいと思いました。
セリフがなくとも、どんな状況か見ているだけで楽しかったです。
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