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3DS『バッジとれ~るセンター』でゲットしたバッジを使った、私の勝手な映画のイメージ画像です。
画像のキャラクターと映画は一切関係ありません。
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概要
原題 | Still Life |
初公開年 | 2013年 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | ウベルト・パゾリーニ |
主なキャスト | エディ・マーサン、ジョアンヌ・フロガット、カレン・ドルーリー、アンドリュー・バカン |
Amazonビデオのページ | おみおくりの作法(字幕版) おみおくりの作法(吹替版) |
あらすじ
ロンドン市ケニントン地区の民生係のジョン・メイ(エディ・マーサン)。
孤独死した人の身内を探したり、葬儀を行なったりするのが彼の仕事。
真面目な彼なりの死者の弔い方で、死者を想う。
しかし、とあるできごとがきっかけとなり、死者の身内を探す旅に出ることになる。
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感想と評価
「孤独死」という名の社会問題
全国的な大きなニュースでも、地元の小さなニュースでも話題になるのが「孤独死」。
布団の上でとか、コタツの中でとか、お風呂の中でとか、自分の家なのに様々な場所で、1人息絶える。
そして、気づかれないまま何日も経過して、見るも無残な姿に変わり果てていく。
想像しただけでも、悲しく、痛ましく、憐れに思います。
そんな人物を弔うのが、この映画の主人公ジョン・メイ(エディ・マーサン)。
亡くなった方の遺品を探し、身内の情報に繋がるものや、亡くなった方の人物像がわかるものを探していきます。
そして、身内の方に葬儀に参加するよう呼び掛けたり、誰も参列者がいなければ、ジョン・メイ自らが出席。
ジョン・メイが葬儀に「華」を添えていきます。
ジョン・メイの死者への接し方がとてもわかり、ジョン・メイが愛おしく感じます。
こういう職業、日本にもあるのでしょうか。
ジョン・メイという人物
主人公のジョン・メイは、まじめ一筋。
おしゃべりでもなく、黙々と死者のために仕事をこなす。
1つ1つの動作や話し方、接し方、全てにおいて、彼のキャラクターが見えます。
このジョン・メイという人物を演じたエディ・マーサンの演技力に驚きながら、見ていました。
「まじめ一筋」だったジョン・メイが変わっていく様子も、おもしろかったです。
この映画に向いていない人
ジョン・メイという人物や、ジョン・メイの心情を理解できない人にとっては、この映画はただツライものだと思います。
また、常日頃から映画を「ハッピーエンド」と「バットエンド」で区切ることしかできない人も、向いていないと思います。
ネタバレと評価
以下ネタバレのため、評価を先に。
総合 ★★★★★
脚本 ★★★★☆
演出 ★★★★★
映像 ★★★★☆
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以下ネタバレが含まれています。見ても大丈夫な方のみスクロールしてください。
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ネタバレ
▼アルバム
ジョン・メイという人物がわかるアイテムの1つとして、「死者のアルバム」があります。
「死者のアルバム」とだけ聞くと、ジョン・メイが猟奇殺人者みたいですが、そんな人物ではありません。
あれは、ジョン・メイらしい死者の弔い方の1つ。
要らなくなった死者の写真をそのまま捨てるのも、しのびない。
かといって、職場に残しておいても、きっと捨てられてしまう。
じゃあ、自分のものにして、後生大事にしよう。
という感じですかね。
▼ラスト
ラスト10分くらいはただただ驚きながら見ていました。
いや、ちょっとは予想していたのです。
「こんな結末かなぁ。でもそれじゃ普通だなぁ」と。
しかし、まず見事に裏切られ、予想していた普通のできごとよりも、よりよい展開になり、驚きと悲しみの入り混じった、なんとも言えない感情で見ていました。
そしてそして、大号泣するのでした。
▼対比
ラストの「対比」はすごかったです。
でも、あの光景の素晴らしさをうまく言葉にできない!
自分にボキャブラリーがないことがこんなにも悔しいことはありません。
そうそう。
「対比」と言えば、ジョン・メイとピルジャーの弔い方の対比がすごかったですね。
ピルジャーのあれは、ひどい。
灰混ざってるし・・・。
でもピルジャーのあの行為って、「行政」って感じがとてもします。
あれが普通の対応で、ジョン・メイが特別なのかもしれません。