今日のレビューは、『フラクチャード マインズ』。
開発者のエミリー・ミッチェルさんは、開発当時17歳。
「メンタルヘルスの問題を抱えるたくさんの人々の人生に対して、共感を働きかけ、支援することを考えさせるゲーム」として世に出た作品です。
2017年英国アカデミー賞の「ヤングゲームデザイナー賞」の受賞作です。
主な良かった点
- 凝った舞台設定
- メンタルヘルス慈善団体への寄付
主な不満点
- さっぱり意味が分からない
- 「ゲーム」として不十分

プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
ゲーム内容
全6チャプターで構成されるステージを、一人称視点で探索します。
基本的には、アイテムや仕掛けを見つけて部屋を出る「脱出ゲーム」に近い作りです。
セーブ機能はありません。
収集要素もありません。
チャプターを選択できるので、途中から再開したい場合はチャプター選択しましょう。
良い点
凝った舞台設定
チャプターはそれぞれ雰囲気が異なり、解き方や考え方も異なります。
驚くパズル要素もありました。

メンタルヘルス慈善団体への寄付
収益の80%は、ミッチェルの将来のキャリアとビデオゲームのメンタルヘルス慈善団体であるSafe In OurWorldに均等に分配されます。
Wired Productions公式サイトより翻訳して引用
とあるように、今作の収益の80%は開発者と慈善団体に分配されます。
「均等」とあるので、メンタルヘルス慈善団体へは40%が寄付されるかたちですね。
そういった点では、今作を購入する意義はあるかと思います。
不満点
さっぱり意味が分からない
最初から最後まで、結局のところ何が言いたい作品なのか、よくわかりませんでした。
- 翻訳のせいなのかもしれません
- 僕がメンタルヘルスの問題を抱えていないからかもしれません
とはいえ、「人々に共感を働きかける」という今作の目的は、達成しづらい作品だと感じました。
「こういうことを言いたいのかな・・・?」
と思える場面もなくはないのですが、投げっぱなしでモヤモヤします。

むしろ、「よりいっそうツライ気持ちになるのでは?」と思ってしまいました。
「ゲーム」として不十分
プレイ時間は非常に短く、要領の良い人なら10分程度でクリアできてしまうような作品です。

プレイの仕方によって展開が変わるわけでもなく、収集要素があるわけでもなく、セーブもできません。
パズル要素はどれも簡単で、操作性も悪く、「楽しい」とか「気持ちがイイ」という感情がわかない作品でした。

プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 30分 |
『フラクチャード マインズ』の総合評価・レビュー
「17歳が1人で制作した作品」と考えると賞賛すべきことですが、残念ながら「商品としてのゲーム」という観点では厳しい評価にせざるをえません。
ただ、価格は200円程度と安く、そのうち40%は慈善団体へと寄付されるので、寄付のつもりで購入するのはアリだと思います。
ちなみに開発者のエミリー・ミッチェルさんですが、
2017年の英国アカデミー賞のヤングゲームデザイナー賞授賞式のアーカイブ映像で、その姿を拝見できます。
https://youtu.be/fAjH_NTOI4I
9:00くらいに登壇します。

レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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