評価:4
また1つ、ゴルフゲームに謎の歴史が刻まれました。
今回レビューするのは、『Golf Club Wasteland (ゴルフクラブ・ウェイストランド)』。
人類がいなくなった地球の廃墟をコースに、ゴルフをします。
主な良かった点
- 哀愁漂う雰囲気
- ラジオの楽曲
主な不満点
- ボールの軌道がわからない
プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
ゲーム内容
人類が火星に移住し、地球は廃墟しかなくなった未来の話。
地球は超富裕層のみが楽しむゴルフコースと化していました。
主人公は、たった1人でゴルフをしにきた「チャーリー」という男性。
- 「彼が何者か」
- 「地球に来た本当の目的」
- 「地球に何が起こったのか」
といった部分は、プレイを進めることで明らかになります。
ゴルフゲームではなく、パズルゲーム
今作は通常のゴルフゲームのように対戦をしたりはできません。
ホールも18ホールではなく、パーも「12」など普通の数字ではありません。
今作は「ゴルフゲーム」風の「パズルゲーム」です。
2D視点で、入り組んだ廃墟でボールを打ち、指定打数以内にカップに入れることが目的になります。
操作方法
画像はクリックすると拡大します。
難易度
ストーリー | 指定打数のないモード |
チャレンジ | 指定打数をオーバーすると、コースをやり直しになる |
アイアン | 指定打数をオーバーすると、ゲームオーバーになる |
難易度は、以上の3種が用意されています。
ただし、↓の「個人日誌」を手に入れるにはパーより少なくクリアする必要があるので、最初から「チャレンジ」でプレイした方が効率は良いかと思います。
ストーリーの解き明かし方
ストーリーは3つの視点で読み解くことができます。
まず、「コース開始時に出る文章」。
これは、とある人物の視点で語られています。
全コースをクリアしてから順々に読むとわかりやすいです。
次に、「火星ラジオ・ノスタルジア」。
人類が移住している火星で放送されているラジオで、コースをプレイしているチャーリーの耳にも届いています。
主に火星側の生活のようすなどがわかります。
最後に、「個人日誌」。
コースをパー(指定打数)以内でクリアすると手に入る日誌で、コースによってはパーより少なくクリアしないとコンプリートできません。
チャーリー視点での日誌で、彼の心情や目的がわかるようになります。
良い点
哀愁漂う雰囲気
「廃墟でゴルフ」という、なかなか見ないコンセプトの今作。
荒廃した地球と、防護服を着たゴルファー。
淡々とボールを打ちコースを進む姿は、どこか哀愁が漂っていました。
ラジオの楽曲
火星ラジオ・ノスタルジアから流れる音楽は、バリエーションに富んでいてレベルも高かったです。
「ラジオを聴きながらプレイしている」という表現はバッチリでした。
驚いたことに、今作のサウンドトラックは無料ダウンロードが可能です。
クリア後に見られるようになる要素の、最後のページにQRコードが書かれているので、アクセスしてダウンロードしましょう。
多彩なコース構成
エスカレーターやパイプなど、廃墟ならではのギミック(電気は生きてるっぽい)が用意されていて、いろいろなコースを楽しめました。
コースによってはカップを狙えるルートが複数用意されていて、より早くゴールできそうなルートを発見する楽しみもあります。
不満点
ボールの軌道がわからない
ボールを打つときにわかるのは、方向と強さのみ。
どのくらい飛ぶのか、どのくらい進むのか、どう跳ね返るのか。
などはすべて、打ってみなくてはわかりません。
特に転がす時は、「打つ強さ」の影響が「転がる距離」に大きく反映され、打つ強さをよく見誤りました。
目の前のカップに入れるのすら、難しいです。
かなり特殊なゴルフをするゲームなので、弾道すら予想がつかないのは厳しいと思いました。
リトライするのが面倒
指定打数以内を目指す「チャレンジ」でずっとプレイをしました。
打数がシビアなコースもありますし、1打目から「失敗」とわかっている場合は、すぐにリトライ(レベルをリセット)をしたいところ。
ですが今作は、リトライをするために出す「メニュー画面」がパッと出てくれません。
「+ボタン」を押したら画面が上にスゥーと移動しきってから、メニュー画面が出るのです。
「パットリセット」みたいな操作で一発リトライできるとよかったです。
気になった点
IARCとCEROの対象年齢
今作はSwitch版はIARCが、PS4版はCEROが対象年齢区分をしています。
Switch版は「16歳以上対象」で、PS4版は「12歳以上対象」です。
対象年齢に4歳も差があるのが不思議でした。
プレイした感じですと、確かに薬物の話は出てきますし、穏やかではない背景の話も見えてきます。
ですが、直接的表現はありませんしプレイングとしてはゴルフをしているだけです。
個人的には「B(12歳以上対象)」で問題ないのでは。
と思いました。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 3時間半 |
『Golf Club Wasteland (ゴルフクラブ・ウェイストランド)』の総合評価・レビュー
思った以上に情緒があり、考えさせられる内容で驚きました。
「ゴルフゲーム」のつもりでプレイすると困惑すると思います。
今作はあくまで「パズルゲーム」ですので、そのつもりで購入しましょう。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
夫の不満点「ボールの軌道がわからない」にとても共感しました。
強さと方向しかわからず、しかも軌道はちょっとでも動かすとかなりずれてしまうので、なかなか思うように動かせなかったです。
「ゴルフ」というよりも「パズル」が強い今作。
「1つ戻る」というアンドゥー機能があると、もう少しプレイしやすかったと思います。
ストーリーについては「火星への移住」がキーワード。
現実的に「火星への移住」という話も聞きますが、ゲームの中の移住は快適そうではあるけれど大変そうでした。
10年後、20年後、長い目で見た時、今私たちがすることはなにか。
とマジメに考えさせられました。
ただ難しいステージはホントに難しかったです。
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WHAT THE GOLF? 感想・レビュー byとも / ゴルフという概念を吹き飛ばすステージの数々
「次はどんな仕掛けが飛び出るのかな?」そんなワクワクが味わえるハチャメチャゴルフゲーム。ところで「ゴルフ」って何だっけ?
大型アップデートにより、再編集しました。