「都市伝説」を題材とした、ホラーアドベンチャー。
前作『Revenge』にさらなる改良を加え、PlayStation Portable (PSP) に移殖したバージョン。
日本一ソフトウェアによる、『真 流行り神2』の発売決定を記念して、リツイート数×0.01%割引キャンペーンを行った結果、最大値引率の99%オフで販売されることになり、期間限定23円という破格の価格に。せっかくなんで購入しました。
主人公は、怪事件に挑む警視庁の刑事。
基本的には、テキストと絵で読み進めるタイプの、ノベルゲーム。
特徴的なシステムとしては、今後の捜査方針を自問自答で決定する「セルフクエスチョン」。
捜査の締めくくりに、関わっている人物にキーワードを当てはめ、相関図を作る「推理ロジック」。
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目次
概要
発売日 | 2005年12月15日 |
発売元 | 日本一ソフトウェア |
開発元 | 日本一ソフトウェア |
ハード | PSP |
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
CERO | C(15才以上対象) |
公式サイト | 流行り神PORTABLE 警視庁怪異事件ファイル |
画像の出典 | 画像は全て上記サイトより引用 |
権利表記 | ©2004-2009 NIPPON ICHI SOFTWARE INC. |
良い点
絵柄
萌え要素を一切排除した絵柄は、今作の雰囲気にも合っているし、重厚感がある。
人物も、硬派なタッチで好感がもてる。
ただし、安定しない。
この見た目で、今作屈指の癒し系キャラ・小暮巡査部長
監察医の式部人見 オカルト全否定
データベース
作中で語られる様々な用語は、データベースで詳細が見られる。
この情報量はなかなか多く、読みごたえはある。
主に都市伝説について細かく語られるが、ただ不思議だと言うだけではなく、科学的に信憑性の低いものについては、その旨もしっかり記載されている。
が、難点もある[不満点へ続く]。
シナリオ
警察官目線での怪事件の捜査の様子は、よく描写されており、細かくリサーチしてあると思う。
怪異に関しても、科学的なアプローチ、オカルト的なアプローチを絡め、人間が持つ負の部分を上手く表している。
しかし難点もある[不満点へ続く]。
不満点
後半のシナリオ
先ほどシナリオは誉めたが、それは前半(1章、2章)の話。
後半はオカルト色が強くなるのだが、主人公はそれに振り回されるばかりで「なぜそうなったのか」「どう解決したのか」「結局こいつは何者なんだ」といった部分を省きすぎている。
謎を残すのは結構だが、残しすぎ。
「何も考えてない脚本だな」と捉えてしまう。
オカルト自体は好きな要素だが、そこに筋が通ってなきゃならん。
魔法や超能力、空想科学でも同じ。
「不思議なもんは不思議」だけでは薄っぺらいよ。
データベースの水増し
様々な都市伝説を扱ったデータベース。
その項目数は200。
しかし中には、都市伝説と関係ない神話系や同じ話を3~4項目で扱うといった物があり、読むべき内容のものは半分程度。
なんとか200項目にするために水増しした感が強い。
また、全て文章のみなので、判りづらい物も多い。
少しでも絵や写真を挿しこめば良かったのに。
怖くない
ここはホントに人によるとは思うが、怖くない。
怖さを感じたのは、ほんの2、3箇所で、あまり恐怖演出には期待しない方が良い。
多分、一番怖いのはオープニングムービー。なんと実写。
機能的なこと
ノベルゲームによくある、オートで文章を進める機能。
いちいちボタンを押さずとも話が進むため、とても有難い機能。
なのだが、今作ではこの「オート機能」がやたら早い。
読みきる前にページが送られてしまうため、いちいちバックログで確認する必要があった。
速読に自信のない方は、「オート機能」はオフにしましょう。
「既読スキップ機能」は、一度読んだ文章を高速で進める機能。
同じ章を何周もしてデータベースや既読率を満たす、今作のようなゲームでは必須機能。
もちろん今作にも実装しているのだが、全く同じ文章のくせにスキップしない箇所がちらほら。
セルフクエスチョンの存在意義
自問自答で話が分岐するセルフクエスチョン。
しかしほとんどの場合、意味のないものになっている。
突飛な、おかしな答えに導こうとしても、
「○○?いやいや、そう思いたい所だが、ここはやはり△△だろう」
といった感じで勝手に自己否定する。
じゃあ用意するなよ選択肢。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 19時間 |
シリーズのプレイ状況(みなと) | なし |
総評
オカルトは好きだし、科学的なアプローチもなされており、コンセプトはとても良い。
データベースも、読むべき項目が沢山あり、価値があるものだ。
が、要らん水増しや、ノベルゲームとして不備な点、後半シナリオの雑さは痛い。
1章・2章はホントにオススメ。
やりこむ必要はなし。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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