2017年12月27日に発売された、3DS用ダウンロードソフト『魔神少女 エピソード3 -勇者と愚者-』をレビューします。
主人公・ジズーと、もうひとりの主人公のノーマルモードをクリアしました。
手軽で、簡単操作。
やりこみ要素もたっぷりの、リーズナブルな2Dアクションです。
実は、『魔神少女』の1と2は未プレイ。(記事公開時点)
「未プレイでも楽しめるか」も踏まえて、レビューいってみます。
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目次
概要
ゲーム内容
今作は、ステージクリア型の横スクロールアクションゲームです。
主人公のジズーを操作し、射撃や突進を駆使して攻略していき、ボスを倒してクリア。
最初のオープニングステージを終えると、各ステージを選択して攻略することになります。
上の画像は、ステージ選択画面。
顔アイコンは、そのステージのボス。
オープニングステージを含め、まずは9つのステージをクリアします。
全てクリアすることで、さらに4つのステージが追加され、その後ラストステージをクリアすることで、ゲームクリア。
基本的には、『ロックマン』シリーズに似た構成です。
ゲームシステム
主なゲームシステムは、「メインメニュー」→「マニュアル」で確認できますが、少し補足します。
- ボタン配置
ボタン配置は2種類から選ぶほかに、自由にカスタムすることも可能です。 - 言語設定
言語は、「日本語」「中国語」「英語」から選べます。
ただし、音声は日本語のみです。 - 立体視
今作は3DSの立体視に対応しています。
ただし、全編に渡り対応しているのは「Newニンテンドー3DS」のみです。
通常の3DSの場合、デモシーンやメニューなど一部分のみ対応しています。 - 画面の上下を見る
十字キーの「↑ボタン」を押しっぱなしにすると、ジズーの上側を。
「↓ボタン」を押しっぱなしにすると、下側を見ることができます。
穴や「純色のシェガー」を確認したい場合に便利。
インストールモード
ステージ中で手に入る「シェガーのかけら」を入手すると、ジズーの能力をそのステージ中パワーアップさせることができます。
このパワーアップ方法を「オート」「セミオート」「マニュアル」から選択できます。
- 「オート」は、「シェガーのかけら」入手時に自動でパワーアップ。
- 「セミオート」は、「オート」に加え、任意のタイミングでもパワーアップ可能。
- 「マニュアル」は、自分でパワーアップタイミングを計ってパワーアップさせます。
画面下の「SPEED」「WIND」「WIDTH」が、パワーアップ項目です。
「シェガーのかけら」を入手すると、これが左から光ります。
例えば「マニュアル」で「WIDTH」を入手したい場合、3つ「シェガーのかけら」を手に入れてから「インストールボタン」を押すと良い。
パワーアップは、2段階で強化可能です。
「シェガーのかけら」はステージ中、手に入る数が決まっているので、計画的に利用しましょう。
パペルネトレード
敵を攻撃することで、チョウチョのようなものが放出され、ジズーが吸収していきます。
これは「トレース」で、ジズーの魔力(画面左下のゲージ)の回復の他、ジズーの基本能力の強化に使います。
ステージ選択画面の左下で「パペルネトレード」を選択しましょう。
▼パワーアップ
パワーアップ項目は以下の通り。
初期では、全てレベル1。
- スピード
プレイヤーのスピード。
最大レベル3 - ウイング
ジャンプボタン押しっぱなしでゆっくり降りられる。
発動中は魔力を消費。
最大レベル5 - ショット
通常攻撃の攻撃力。
最大レベル10 - ロードアタック
突進攻撃の攻撃力。
最大レベル8 - ライフ
プレイヤーの体力(ハートの数)を増やせる。
最大レベル6(ハートは最大8になる) - プレイヤーストック
残機を増やせる。
最大レベル6(ストック数は最大7になる) - キャパシティ
魔法を使うゲージを増やせる。
最大レベル10
一定以上のレベルに成長させるには、「プレイヤーレベル」を上げる必要があります。
また、各レベルアップは相当数の「トレース」が必要です。
▼マジックアイテム
「パペルネトレード」では、攻略に持っていく「マジックアイテム」を選択できます。
こちらは、無料です。
攻略中、3回使用することができます。
倒されてストックを使い復活した際、使用回数も復活します。
- ライフリカバリー
最初に装備されている
ライフを1回復 - シェガーサーチ
「純色のシェガー」の場所がわかる - ダブルトレース
少しの間、トレースがたくさん手に入る - ダブルパワー
少しの間、攻撃魔法がパワーアップ - スプレッドプラス
少しの間、ショットの着弾点に追加攻撃が付与 - ハイビーム
少しの間、極太のビームを放つ - ワイドボム
強力な全体攻撃
ジズーの場合、基本的には「ライフリカバリー」で問題ないです。
「純色のシェガー」探しや、トレース稼ぎ、タイムアタックをしたい場合、変えてみましょう。
プレイヤーレベル
オープニングステージとラストステージ以外のステージには、4つの「純色のシェガー」が隠されています。
これを集めた数によって、プレイヤーレベルが上昇します。
プレイヤーレベルが上がることで、「パペルネトレード」で購入できるパワーアップが増えます。
「純色のシェガー」は、獲得さえすれば、ゲームオーバーになってもステージ選択に戻っても、獲得済みになります。
隠されている場所は、ジズー編ともう1人の主人公編で、別の場所になります。
アフタートーク
各ステージクリアなど、条件を満たすことでアフタートークを見ることができます。
ステージ選択画面の右下を選択しましょう。
ストーリーの補完や、雑談などがフルボイスで楽しめます。
もう1人の主人公
ジズー編をクリアすると、もう1人の主人公でプレイできます。
「NEW GAME」で、もう1人の主人公を選択しましょう。
こちらは、ジズーとは通常攻撃が異なるほか、ストーリー展開やアフタートークの内容も異なります。
ステージ構成は同じです。
ミュージアム
「ミュージアム」では、ゲームのやりこみを確認したり、敵の撃破数などを確認したりできます。
ゲーム中に獲得したトレースの累計で、設定資料などのアーカイブも閲覧できます。
獲得トレースの累計は、ゲームスタート画面で確認できます。
ミニゲーム
ジズー編をクリアすると、メインメニューから「ミニゲーム」で遊ぶことができます。
ミニゲームは「ポーカー」と「ルディミカル」の2種類です。
ここで獲得したトレースは、累計獲得トレースに加算されます。
ゲーム本編では使えません。
▼ポーカー
100~1000のトレースを賭けて勝負します。
負けると損をしますが、大量入手したい場合は「ポーカー」ですね。
ポーカーは下画面に各役の説明があるので、ルールを知らない人でも安心です。
▼ルディミカル
ゲーム音楽を利用した、リズムゲームをプレイできます。
「Aボタン」で、飛んできたボール(?)を斬る。
「↑ボタン」で、飛んできた炎をかわす。
これをリズムよくおこない、コンボを繋げます。
評価が悪くても、トレースは手に入ります。
「BAD!」とかではなく、「いまいちかも・・・」と優しめの評価。
この2人は本編中出てきませんでしたが・・・誰だろう?
良い点
かなりのボリューム
主人公1人あたりのクリアタイムは、約2時間半。
ですが、10を超えるステージに、3種類の難易度。
もう1人の主人公に、2つのミニゲーム。
「純色のシェガー」集めや、図鑑の完成など・・・。
やりこもうと思えば、かなりのボリュームになります。
「1,000円以下で買えるゲーム」ということを考えると、非常にリーズナブルです。
やり応えのあるボス戦
ボス戦はどれも、熱い戦いになります。
初見では避けづらい攻撃も多いですが、慣れるとなんとか、かわせるようになります。
難易度によって攻撃の種類も変化します。
右上のゲージがMAXになるとボス特有の必殺技が放たれます。
カットイン付きで、演出面でもグッド。
高い操作性と、探索要素
操作に複雑なところはなく、すぐに思い通りに動かせるようになります。
ジャンプやダッシュを上手く使い、隠された「純色のシェガー」を探しだすのは、なかなかの楽しさです。
敵に攻撃を当てるとガンガン「トレース」が放出されるのも、気持ちが良いです。
可愛いキャラクター
今作の大きな魅力にひとつが、可愛いキャラクターたち。
主人公のジズーも含め、各ボスキャラや、雑魚キャラも可愛い。
ゲームプレイ画面では、丁寧なドット絵で描かれていて、その動きも細かいです。
ジズーの衣装等、デザイン面でも秀逸です。
ジズーの声も、予想外に可愛い。
セリフはちょっと棒読みですが。
シリーズ未プレイでも、大丈夫そう
ストーリーは、軽い会話で語られる程度で、あまり重要ではありません。
特別、「前作の続き」のような語られ方はしなかったので、シリーズ未プレイの方でも問題なくプレイできると思います。
各システムも難しいところはありません。
前作までと違いがあるかはわかりませんが、マニュアルも完備していますし、大丈夫でした。
難易度を「EASY」にすれば、かなり簡単になります。
獲得トレースは減りますが、アクションが苦手な人は、まずは「EASY」でプレイしてみましょう。
「純色のシェガー」を探す際、「EASY」で楽に探索するのも手です。
不満点
魔力がすぐに尽きる
敵に攻撃を当てると簡単に回復する魔力ですが、敵がいないとすぐに尽きてしまいます。
魔力がないと、ダッシュも通常攻撃もできなくなるので、自然回復を待つしかなくなります。
「なにもできない時間」があると、爽快感をそがれます。
敵を一掃してしまったあと「純色のシェガー」などを探している時に、この状態になりやすいです。
自然回復速度が、もう少し早いと助かります。
中ボスが全て同じ
ステージ中盤。
チェックポイント直前の中ボスは、全てこの「キャノンマシーン」。
同時出現する雑魚敵やギミックに違いはありますが、毎回この敵なのはどうかと・・・。
図書館など、この敵が出現するにはそぐわないステージも多いので、違和感はあります。
攻撃方法が少ない
通常攻撃の「ショット」、突進・ダッシュ攻撃の「ロードアタック」。
基本的にはこれだけ。
『ロックマン』シリーズのように、ボスの特殊能力を使えるようになったりもしません。
「マジックアイテム」を変えることで、少しだけ特殊な攻撃が使えるようになりますが、そうすると「ライフリカバリー」など別の「マジックアイテム」が利用できませんので、難しいところ。
特にもう1人の主人公の場合、通常攻撃が至近距離にしか届きません。
ジズーは上下の敵、もう1人の主人公は遠方の敵に対する攻略が難しくなります。
敵ボスはカッコいい必殺技があるのに・・・。
心境・状況がよくわからない
種族間の溝や、重要なキャラクターである「デイ」にまつわるお話。
主人公のジズーが、この話に関わる理由がよくわからなかったです。
本人もあまり積極的ではないですし。
また、デイ以外の魔法獅子団のメンバーも、ほとんどまともに話ができない人物で、何が言いたいのか分からない部分もありました。
というか事件が起こった時の、彼女たちの心境・状況がよくわかりませんでした。
アフタートークは楽しいんですけど・・・。
ミニゲームの報酬
「パペルネトレード」でのパワーアップは、かなりのトレースが必要になります。
ミニゲームの報酬トレースが「累計獲得トレース」だけではなく、本編の「パペルネトレード」でも使えると良かったです。
スイッチで出ていれば・・・
これは完全に勝手な要望ですが、今作がNintendo Switchで出ていれば良かったなと思いました。
シリーズとして3DSで出ているので仕方ないかもしれませんが・・・
Nintendo Switchで出てほしい最大の理由は、動画撮影。
特にボス戦で、攻撃を華麗にかわして圧倒出来たら、動画保存したいです。
カッコいい必殺技演出も、動画で残しておきたいですし。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 11時間 |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
なし |
プレイングレベル達成状況 | 23/30 |
総評
いくつか不満はあれど、簡単操作で手軽な爽快アクションを楽しめる点は、とても気に入りました。
『ロックマン』が好きなら特にオススメですし、可愛いキャラクターたちも必見です。
ボスラッシュもあります。
低価格で、ガッツリやりこめるアクション。
そのやりこみも、作業よりも「探索」「攻略」の楽しみが勝ります。
非常にリーズナブル。
さて、「純色のシェガー」集めを再開しようかな。
■18年1月3日追記
「純色のシェガー」をコンプしました!
プレイングレベルは、これで23個達成です。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |