2021年4月22日に発売された『鼠(ネズミ)ちゃんの百科事典』。
雰囲気がとてもよく、セールだったため買ってみました。
主な良かった点
- 丁寧でかわいいタッチの絵柄
- 勉強になる
主な不満点
- 「ゲーム」とは言えない
- 読めない漢字が多すぎる
- 「百科事典」としても不備が多い
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目次
概要
ゲーム内容
『鼠ちゃんの百科事典』は、ネズミを操作してフィールドを散策したり、百科事典で動植物について学べるゲームです。
フィールドは
- 巣穴
- 森林
- 池
- 庭園
の4種類。
それぞれに多くの動植物が描かれています。
フィールドに描かれている動植物は動かしたり詳細を見ることができます。
特にストーリーやイベントはなく、ただ単に散策するだけです。
また、画面左上の「三」は「名簿」で、全ての動植物の事典を最初から閲覧できます。
名簿
スタート画面やフィールド画面から開くことができる「名簿」は、最初からすべての情報がオープンになっています。
集めたり、開放したりといった要素はありません。
ちなみに並び順は、なぜかロシア語準拠になっています。
ロシア語以外の言語に変更すると、アルファベットがある言語はアルファベット順に。
もとの日本語に戻すと、今度はオランダ語準拠の並び順に変更になります。
ちなみに開発社はチェコの会社です。
操作方法
フィールドでは、ネズミちゃんを動かして動植物を調べます。
タッチ操作に対応しています。
↑の画像で「あなたがそれを押すとき、動物または植物は生き返ります。」とありますが、実際は「動いている様子を見る」程度のアクションが起こります。
良い点
丁寧でかわいいタッチの絵柄
手描きというだけあって、かなりかわいく、優しい絵柄です。
見ているだけで、癒されます。
勉強になる
というような新たな発見が多いです。
とくに「草」は知らないことだらけでした。
また言語を英語に変更すると、英語での詳細が見られるので、見比べると英語の勉強にもなりそうです。
不満点
「ゲーム」とは言えない
散策するだけなので、ゲーム性は皆無です。
例えば
- 白黒の動植物が、調べることでカラーになる
- 調べることで、名簿(リスト)が開放になる
- ストーリー性がある
などのゲーム性があれば、まだ全てを調べよう・探検しようとする意味も生まれます。
しかし、最初から全てが開放になっているので、やる気スイッチがオフのままでした。
読めない漢字が多すぎる
読めない漢字ばかりでした。
特に重要な動植物の名前にフリガナ(ルビ)がふっていないので、動植物の見た目で判断したり、予想で読んでいました。
「百科事典」なのに・・・。
チェコの開発会社なので、
日本語=日本人ならすべて読める
と勘違いしている可能性もあります。
「百科事典」としても不備が多い
- 日本語訳が変なところ
- 文字が消えている
などの不備がありました。
またモグラは、日本語だと「土竜」と書きますが、名簿のモグラはなぜか中国語です。
デジタル媒体なのにもったいない。
気になった点
その情報、必要?
ヨーロッパコフキコガネを調べると「ヨーロッパコフキコガネ汁」とあり、不思議に思い調べてみました。
「コックチェーファースープ(Cockchafer soup)」という名前で1900年代半ばまでドイツとフランスで珍味として食べられていたそうです。
ヨーロッパコフキコガネの個体数が減り、コックチェーファースープも食べられなくなったそうですが、情報が古すぎませんか?
ならばせめて「1900年代半ばまで食べられていました」の一文がほしいです。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 15分 |
『鼠ちゃんの百科事典』の総合評価・レビュー
雰囲気も音楽もよいだけに、とっても残念でした。
改善されれば、百科事典としてもゲームとしてもおもしろいとは思います。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | ----- |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
開始5分で全容が見えてしまう、希少なゲーム。
「動く事典」としては良いんですが、例えば「大きさ」や「生息地」などはわかりませんし、情報もチョイスも変な偏りがあります。
絵柄はカワイイですし、子どもも喜びそうな分、いろいろなところで不満が出てしまうのが残念でした。
せめてフリガナでも入れてくれれば、評価は変わる気がします。
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