主人公の少年オリバーと、もう一つの世界「二ノ国」からやってきた妖精シズク、そして二ノ国で出会った仲間と共に、闇の魔導士ジャボーを倒そうと奮闘するRPGゲームです。
DSの『二ノ国 漆黒の魔導師(以下、DS版)』と同じく、アニメーション作画はスタジオジブリが担当し、音楽は久石譲さんが担当しています。
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二ノ国 漆黒の魔導士 感想・レビュー byとも / マジックマスターのクオリティは高いが、それが生み出す弊害
主人公の少年オリバーと、「二ノ国」からやってきた妖精シズク、そして二ノ国で出会った仲間と共に、闇の魔導士ジャボーを倒そうと奮闘するファンタジーRPG。
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目次
概要
ゲーム内容 ~各バージョンとの違い~
各バージョンとの違いを簡単に説明します。
DS『二ノ国 漆黒の魔導師』との違い
ストーリー自体はDS版と途中まで同じです。
DS版との違いは、まず、魔法使いの指南書「マジックマスター」が同梱しておらず、ゲーム内のメニューから閲覧データで見られるようになったということ。
また、新たなキャラクターやイマージェン等、様々な要素が追加・変更されています。
戦闘システムは大きく異なり、3D空間を動き回りながらコマンドを選択するバトルになりました。
3人の人間キャラがそれぞれ自分で戦うか、イマージェンを使役するかで戦うことになるため、人間キャラも大いに活躍します。
『二ノ国 白き聖灰の女王』と『白き聖灰の女王 オールインワン・エディション』の違い
『二ノ国 白き聖灰の女王』と『白き聖灰の女王 オールインワン・エディション(以下、PS3版)』との違いは、イージーモードの実装、ダウンロードコンテンツの全解禁など新要素を追加し、価格が値下げされました。
なお『二ノ国 白き聖灰の女王』を持っている場合は、オンラインアップデートを行うことにより、オールインワン・エディション版と同じ仕様にすることが可能です。
良い点
壮大な世界と冒険
PS3版は、そのスペックを存分に使い、かなり美しいグラフィックとなりました。
スタジオジブリの絵の質感をそのままに立体化し、まさに「アニメの世界」を冒険しているかのよう。
ワールドマップは広大です。
船を手に入れ海へ漕ぎ出し、本筋と関係ない島を見つけたりもできます。
中盤以降は竜の背に乗り大空へ。
まさに王道冒険ファンタジー。
戦闘システムの大幅な変更
今作の戦闘は、リアルタイムのセミオートアクション。
戦闘フィールドを動き回りながら、コマンド選択で戦い、人間キャラの代わりに、セットしたイマージェンを戦わせることができます。
HPやMPは共有ですが、使い続けると疲労が溜まるので、戦闘中は人間とイマージェンを切り替えながら戦います。
つまり、オリバー以外の人間キャラにも、存在意義が出てきた。ということ。
DS版で散々だったマルの「歌」の仕様や、ジャイロの「盗む」の成功率などがかなり改善されており、頼もしくもなりました。
作戦指示などの戦略的なコマンドもあり、戦闘自体スピーディーになり、とても楽しかったです。
豊富なやり込み要素とダウンロードコンテンツ
イマージェンの育成は、DS版ほど苦ではなくなりました。
育てやすくなったし、レアなイマージェンもいて、集めがいが出てきました。
また、合成素材も集めやすくなりました。
これは「盗む」が実用的になった部分が大きくなったおかげ。
ダウンロードコンテンツも、様々な追加シナリオや、限定のイマージェン、ストーリーの一部を補完するものもあり、重要です。
『オールインワンエディション』はすべて付属しているので、とてもありがたいです。
一ノ国(ホットロイト)の簡略化
オリバーが暮らしていた元の世界、一ノ国。
ストーリーやサブクエストを進めるために頻繁に訪れることになりますが、そのためだけに戻ることが多いため、とても面倒。
にも関わらずDS版では、複数のエリアに分かれており、移動にも時間がかかりました。
PS3版では、ここも大きく変更され「ほぼ一枚のマップ」で済むようになり、助かりました。
不満点
相変わらず一部の声優がよろしくない
DS版より出番が増えてる人もいて、耳障り。
上手い人もたくさんいるだけに、残念です。
消えた町、現れた島
DS版にはあって、PS3版にはない町やダンジョンがあります。
中には「二ノ国」の世界設定にとって、重要そうな町も消えています。
「カジノ」があった町も消え、今作では、あるダンジョン内に「カジノ」が移動。
消えたものの代わりに現れたのは、とある島。
そこ自体はおもしろいし好きではあるのですが、「二ノ国」の世界設定やストーリー的に、必要だったかは疑問です。
マジックマスターが内蔵されたら
DS版で問題になった実物の本、マジックマスター。
本に書かれている「ルーン」を、DSのタッチ画面に入力すると魔法が使えるというもの。
他にも「二ノ国」を構成する要素が色々書かれていて、俺は好きなのですが・・・。
今作では、マジックマスターはメニュー画面から電子書籍のように閲覧することになりました。
もちろん、そこから参照して魔法を得る要素は健在なのですが、いつでも読めるわけではありません。
なので、俺はDS版のマジックマスターを片手にプレイしていました。
それに関連して、移動時に魔法を使う際、ルーンをいちいち描く必要なく、選択式になり便利に。
ただ、DS版の時のように「何度も描くルーンを体で覚えて、必要時に瞬時に描く」ということができなくなってしまいました。
「ハートピース」や「ハートキュア」など、頻繁に使う魔法は、むしろ使いづらくなった印象です。
通常版のパッケージが・・・
ダサい。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 120時間 |
所持しているサウンドトラック | 二ノ国 漆黒の魔導士 オリジナルサウンドトラック |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
二ノ国 漆黒の魔導士(DS) |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | やや難しい |
総評
DS版に比べ、格段に遊びやすくなった今作。
それだけではなく、PS3のRPGとしても、王道ファンタジーとしても、十分評価できる作品です。
マジックマスターが実物ではなくなったことについては、少し寂しいですが商業的には大正解。
DS版の不評のせいで、PS3版に手をださなかった人もいると思いますが、もったいないです。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
PS3版にて、ドートン森のようせい漫才劇場に登場する「ニコニコプチプチ」の2人。
実はDS版の時に宣伝係としてWEB上のみ、登場していました。
それが今作では、ゲーム内でも登場します。
この「ニコニコプチプチ」ですが、芸人であるアメリカザリガニが声を担当・・・というより漫才してます。
かなりおもしろくて大好きです。
WEB上でも公開されていますので、ぜひ。
→ ドートン森ようせい漫才劇場