はじめに
20年10月29日に発売した、『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』。
プレイしていて、
と思った単語はありませんか？
「マガツヒ」「ミフナシロ」「イヨマンテ」などなど・・・。
今作内の固有名詞かと思いきや、実は元ネタ・語源がある言葉ばかりなのです。
今回の【週刊アトラス】では、そういった言葉に着目し、その元ネタや語源を簡単に紹介していきます。
あくまで「言葉」にのみ着目するので、ゲーム内でどのような登場の仕方をするかは触れないでおきます。
なお、シリーズ特有のスキル名等に関しては除外します。
また、単語は十分に調べて紹介しますが、間違いがあるかもしれませんのでご了承ください。
この記事はみなとがお伝えします。
画像はゲーム本体のスクリーンショット機能で撮影したものです。
【権利表記 ©ATLUS ©SEGA All rights reserved.】
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『メガテン3』に登場する言葉の語源集
ストーリー上で登場する言葉
「コトワリ」「ヨスガ」「シジマ」「ムスビ」に関しては、こちらの記事をご覧ください。
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ヨスガ・シジマ・ムスビってなに？真3のコトワリについて解説【週刊アトラス】
『メガテン3』のルート分岐は、見慣れない言葉が並びます。どんなルート？誰のルート？詳しく解説していきます！
ボルテクス
直訳すると「渦」。
渦のような状態、変化が起こる状態。
「パワースポット」という意味合いもあります。
カグツチ
日本の火の神・加具土命のこと。
生まれる際に母・イザナミを焼き、イザナミが冥府の神になるきっかけになってしまいました。
アマラ
「アマラ」は、古代インドの神・インドラの城の名前。
また、ヒンディー語で「不死」という意味もあります。
サンスクリット語では「天」をはじめとする様々な意味があり、日本語の「天（あま）」にもつながる言葉とされます。
カルパ
サンスクリット語で「劫（ごう）」。
「劫」は「非常に長い時間」をあらわす単位です。
どのくらいかと言うと、「大陸くらいある巨大な岩に、100年に1度天女が降り、その天女が飛び立つ際に羽衣が岩にこすれ、その摩擦で岩がなくなるくらい」の時間。
ニヒロ
「ニヒル」のこと。
ラテン語で、「虚無」や「虚無的」という意味です。
マネカタ
「真似（まね）」+「形代（かたしろ）」。
形代は、陰陽師などが祈祷の際に魂を入れる人形（主に紙製）のこと。
マントラ
サンスクリット語で「言葉」や「文字」を指します。
「真言」という訳され方も。
ヒンドゥー教の聖典『ヴェーダ』では、「聖なる呪文」とされます。
ゴズテンノウ
牛頭天王。
牛頭で「ごず」と読みます。
インドの祇園精舎の守護神で、日本においてはスサノオと同一視されることもある、神仏習合の神。
マガツヒ
禍津日。
禍津日神（まがつひのかみ）という日本の神。
古事記では、イザナミが禊をした際に出た黄泉の穢れから生まれた、八十禍津日神（やそまがつひのかみ）と大禍津日神（おほまがつひのかみ）の2柱の神を指します。
善神とも悪神とも言われます。
ミフナシロ
御船代。
伊勢神宮で、御神体を納める御桶代（みひしろ）を入れて神座に置く入れ物。
船の形をしています。
オベリスク
古代エジプト期に製作された、記念碑（モニュメント）の一種。
神殿などに建てられました。
長い四角柱で、先端はピラミッド型になっています。
現代では世界中に類似したものが建てられています。
アイテムの名前
メノラー
燭台。
7枝の燭台のことを指します。
ユダヤ教の象徴で、イスラエルの国章に使われています。
キーラ
チベット密教法具の金剛蕨（金の短剣のような法具）。
ウムギ
ウムギヒメ（蛤貝比売）。
日本の女神。
ハマグリの女神です。
ヤヒロノヒモロギ
八尋神籬。
八尋（やひろ）は「とても長い」または「とても大きい」という意味の言葉です。
神籬（ひもろぎ）は、神の依り代になる木のこと。
チャクラ
サンスクリット語で「円」や「車輪」をあらわす言葉。
人体の正中線上にある、数か所の「中枢」を指す言葉でもあります。
ソーマ
インド神話に登場する神の飲み物。
長寿や霊感をもたらすなどの効用があるとされます。
クガタチ
盟神探湯（くがたち）。
古代日本でおこなわれていた、呪術的な裁判方法。
特殊な手順で沸かした熱湯を用意し、手を入れさせます。
潔白ならば火傷をしない。というもの。
マガタマの名前
マロガレ
語源は「まろぐ（丸ぐ）」「まろがる（転がる）」。
ひとつにまとまった状態。
全てが1つにまじわり混沌とした状態を指します。
ワダツミ
綿津見。
『古事記』などに登場する、日本の海の神。
アンク
古代エジプトの十字図形。
「生命」を象徴し、甦りの力があると信じられています。
イヨマンテ
北海道のアイヌ民族に伝わる「熊送りの儀式」。
ヒグマの子どもを捕らえ、丁重にもてなし育て、盛大な儀式（イヨマンテ）を執り行い殺し、骨皮血肉を活用します。
シラヌイ
不知火。
九州地方に伝わる鬼火の一種。
蜃気楼現象が正体だという話もあります。
ヒフミ
一二三。
神道では「一」が火、「三」が水。
そして火と水と繋げる「二」が風をあらわすとされます。
カムド
神度剣（かむどのつるぎ）。
日本神話に登場する剣のこと。
ナルカミ
鳴神。
雷のことを指しますが、雷神のことを指す場合もあります。
アナテマ
ギリシャ語で「呪われたもの」という意味の宗教用語。
ミアズマ
ギリシャ語で「瘴気」や「汚れ」をあらわす言葉。
ニルヴァーナ
仏教の涅槃（ねはん）のこと。
「悟り」の状態であり、再生の輪廻から開放された状態を指します。
ムラクモ
叢雲。
むらがり集まった雲のこと。
天叢雲剣（アメノムラクモノツルギ）は、三種の神器の一つ「草薙剣（くさなぎのつるぎ）」のことです。
ゲッシュ
アイルランド語で「禁忌（タブー）」のこと。
自らに課したゲッシュが難しいものほど、得られる恩恵が大きい。
ジェド
古代エジプトのシンボルの1つで、木や背骨のような形のもの。
「安定性」をあらわしています。
ムスペル
北欧神話に登場する、火の国。
火の国に住む巨人のことを指す場合もあります。
ゲヘナ
キリスト教における、地獄。
カムロギ
神漏岐命（かむろぎのみこと）。
日本神話におけるイザナギ・イザナミより以前の、宇宙創造の時代の神。
男神の総称ともされます。
対になる女神は、神漏美命（かむろみのみこと）。
サタン
ユダヤ教やキリスト教における「神の敵対者」。
「人に試練を与えるために遣わされた天使」という考え方もあります。
アダマ
ヘブライ語で「地面」をあらわす言葉。
「アダマ」から最初の人「アダム」が作られたとされます。
グンダリ
軍荼利明王（ぐんだりみょうおう）。
「クンダリン」は「とぐろを巻いた蛇」という意味もあります。
ソフィア
古代ギリシャ語で「知恵」や「叡智」をあらわす言葉。
知恵の女神の名でもあります。
ガイア
ギリシャ神話の大地の女神。
地球そのものを指す言葉でもあります。
カイラース
チベットの霊山。
シヴァやパールヴァティが住んでいると言われています。
なお、信仰の山であるため、登頂はできません。
おわりに
さて、今回の【週刊アトラス】はいかがでしたか？
『真3HD』の攻略には全く役に立ちませんが、ちょっとした雑学を知り、ゲーム本編の楽しみが少しでも増えたのなら幸いです。
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それでは、コンゴトモヨロシクお願いします。
参考文献
新紀元社：『真・女神転生 悪魔事典』
Wikipedia など
