評価:3.5
今日のレビューは、『ミノリア』です。
ブラジルの開発社「Bombservice」が手掛けた2DアクションRPGで、同社の人気シリーズ『Momodora』シリーズと近いシステムを採用した メトロイドヴァニア です。
主な良かった点
- 手軽でカッコいいアクション
- 考えさせられる設定
主な不満点
- ワープ解禁が非常に遅い
- 3Dグラフィックが微妙
プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
画像はクリックすると拡大します。
ゲーム内容
舞台は「ラメジア」という中世風の国で、信仰に背いた魔女たちとの戦争のさなか。
主人公は魔女狩りを遂行するシスター・セミヤ。
助手であるシスター・アンナ・フランとともに、魔女たちと戦うためにラメジアの城を探索する。
バトルと探索
今作は経験値とレベルによる成長要素のあるアクションRPGで、自身の移動能力を強化して行動範囲を広げる メトロイドヴァニア の要素もあります。
攻撃は主に近接武器でおこない、「お香」と呼ばれる魔法アイテムを使い遠距離攻撃や回復もこなしていきます。
「お香」はアクティブに使用するタイプと、常に効果があるタイプとがあり、それぞれ装備枠が違います。
道中には各所に「インクボトル」があり、これを調べることでHPや消費したお香を全回復し、セーブもされます。
死んだ場合、最後にセーブした状態まで戻ります。
操作方法
操作方法は↑の画像のとおり。
キーコンフィグも可能ですので、好みの設定に変更しましょう。
良い点
手軽でカッコいいアクション
『ミノリア』プレイ中。
パリィがやたら強くてカッコいい。(みなと)#Minoria #NintendoSwitch pic.twitter.com/h5jsm9Ti1o— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) July 1, 2022
「修道女が剣を振るう」という、もうそれだけでもカッコいい要素モリモリの作品。
アクションの手触りは良好で、攻撃範囲も広いので爽快にズバズバ戦えます。
特にパリィは優秀で、手軽にスタイリッシュに反撃が可能です。
このタイプのゲームとしては、難易度は高くないほうです。
とはいえ「ヌルい」と言うほどではなく、敵の攻撃は一撃が非常に強力で、簡単にゲームオーバーになります。
またボス戦では「ノーダメージクリア」限定の報酬もあり、やり込み面での歯ごたえもあります。
考えさせられる設定
世界設定は練られて作られていて、アイテムや資料などでその物語の背景を考察できるようになっています。
「正義」「信仰」「自然」「国」など。
誰にとって、何にとっての正しいことか、なかなか考えさせられるものがありました。
最後の最後の選択肢で、分岐します。
不満点
ワープ解禁が非常に遅い
今作のワープ解禁は非常に遅く、なんとクリア後。
移動能力が増えたら、戻って探索し直したくなるのが「メトロイドヴァニアの魅力」の1つだと思います。
ですが今作は、そこまで徒歩で戻ることに。
お店の場所も点在しているうえにマップに表示されないので、探すのが大変でした。
3Dグラフィックが微妙
『Momodora』とは異なり、今作ではキャラクターや敵は3Dモデリングで表現しています。
さすがに「PS1時代」とまでは言いませんが、『Momodora』のドット絵で魅力的だった「表現力の高さ」は乏しくなったように思います。
このあたりは、むしろ『Momodora』風の『Lost Ruins』の方がまさっていると感じました。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 6時間半 |
『Minoria(ミノリア)』の総合評価・レビュー
探索やバトルの楽しさはしっかり継承されていますが、表現力やワープ関連でいまひとつさが出てしまった作品です。
クリア後は二周目を始めることができますが、「ボスバトルノーダメージ」といった高難度チャレンジくらいしかやることがありません。
決して悪くはないのですが、『Momodora』の継承作としては「惜しいな」という印象の作品ではありました。
もっとレベルアップした次回作に期待したいところです。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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Momodora::月下のレクイエム 感想・レビュー byみなと / 女体へのこだわりが光るブラジル製メトロイドヴァニア
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