評価:3
今日のレビューは、22年5月10日に発売した『Salt and Sacrifice(ソルト アンド サクリファイス)』。
何とか トロコン まで行きましたので、クリアレビューをお届けします。
今作は2016年に発売された『Salt and Sanctuary(ソルト アンド サンクチュアリ)』の続編にあたりますが、物語的なつながりは特にありません。
今作から始めても大丈夫です。
主な良かった点
- ソルトの回収がしやすくなった
- 敵同士の乱戦がおもしろい
主な不満点
- 理不尽要素が多い
- 移動能力が限定的

プレイしたのはPS5版です。
完全ソロのオフラインプレイでクリアしましたので、オンライン要素については詳しくは書けません。
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目次
概要
ゲーム内容
今作はフロムソフトウェアの高難度RPGの系譜『ソウルシリーズ』の影響を受けた、いわゆる「ソウルライク」に分類される作品です。
加えて、自身の新しい移動能力により探索範囲が広がる「メトロイドヴァニア」の要素も兼ね備えています。
『ソウルシリーズ』(及び『エルデンリング』)との類似点や、前作『ソルト アンド サンクチュアリ』との違いを、ざっくりと書いていきます。
『ソウルシリーズ』との主な類似点
- キャラメイク
- 敵を倒して得られる「ソルト」が経験値になる。
拠点でそのソルトをレベルに変えられる(お金は別アイテム)。
ソルトは死ぬとその場に落とし、回収できなければ永遠に失う。 - 「オベリスク」というチェックポイントがあり、休むと全回復しつつ敵が再配置される。
死ぬと、最後に利用したオベリスクから再開。 - ダークな世界観と、舞台背景を匂わすテキスト。
- 他プレイヤーが残したメッセージや、他プレイヤーとの敵対や共闘のシステムがある。
- 拠点から各エリアにワープする方式(『デモンズソウル』に近い)。
- 死ぬとHPの最大値が何割か下がった状態になり、アイテムで元に戻る(『デモンズソウル』に近い)。

前作との主な違い
- レベル上げは拠点でのみ。
信仰は無関係になり、カスタマイズもできない。 - 落としたソルトは死んだ地点に落ちていて、回収は比較的楽。
敵になったりもしない。 - 回復薬は無限補充ではなく、材料の薬草が必要。
- 上記の『デモンズソウル』に近い要素(前作は『ダークソウル』寄り)。
- 魔導司を討伐するクエストがある(詳しくは ↓ )。
- 増えた移動能力の活用場所が限定的になった。
- 武器に技や術が付いていて、スキルツリーで使用条件を満たすと使えるようになる。
- オンライン要素
魔導司討伐
今作の主人公は、罪を犯し刑罰として危険な「魔導司討伐」を命じられた「審問官」。(犯した罪は選択可能)
各地で魔導司によって亡くなった人を見つけ出し、そこでクエストを受領すると、その痕跡を辿れるようになります。
クエストは一度発見すれば、拠点の門からでも選択可能です。
クエストを始めると、エリア内にオベリスク(チェックポイント)の影響を受けない敵(霞焼け)が登場します。
クエスト対象の魔導司や、その魔導司が召喚した敵もオベリスクの影響を受けません。
魔導司は一定ダメージを受けると移動するので、プレイヤーは追いかけて、追い詰めて討伐することになります。

名のある魔導司討伐はトロフィー条件にもなっており、複数体倒さないと開かない扉がメインルートにあります。
クエストとは無関係の魔導司もいますし、魔導司ではないボスもいます。
良い点
ソルトの回収がしやすくなった
前作ではプレイヤーを倒した敵がソルトを持っていましたが、今作ではその場に落ちています。
回収が困難だった前作に比べ、かなり回収が容易になりました。
ただし落下死した場合は落下地点にソルトが落ちているので、それはそれで回収しづらいです。

拠点システム
今作には拠点があり、そこでレベルアップや装備の強化・買い物などができます。
敵のいるエリアには、そこからワープで向かう形に。
『デモンズソウル』に近いシステムですが、今作に合ったシステムだと感じました。

敵同士の乱戦がおもしろい
魔導司はそうとう嫌われているようで、自身が召喚した手下以外のすべての敵に攻撃されます。
プレイヤーが何もしなくても、場所によっては勝手に逃げていきます。
クエストと関係ない魔導司もいますし、出現場所が重なれば魔導司同士でも殺し合いが始まります。
場合によっては、とどめを刺せるくらいのダメージを受けていることも。(トドメだけはプレイヤーがささなければならない)

野良の魔導司とオベリスク近くで戦えば、細かく回復しながら戦うこともできます。
自分が死なない限り、魔導司のHPは減っていきます。
不満点
理不尽要素が多い
- 非常にシビアなタイミングが要求されるトラップ
- 吹っ飛ばされている最中も連続で受ける攻撃
- 避けづらい即死級の攻撃
- いやらしい敵の配置
など「理不尽」と感じてしまう要素が多々ありました。

ですが、今作ではそれよりも「ツラさ」が勝りました。
チェックポイントから難所まで距離がある場所も多く、再挑戦自体が大変なところも。
チェックポイントでレベルアップもできない上にチェックポイント間でのワープも不可。
なので、レベルアップや装備の強化をしたい場合は一度拠点に戻る必要があります。
で、再挑戦時にはそのエリアの出発点から再開しなくてはならないので、またそこそこ厳しい道中を行くことになります。

あと「影の司」も苦手です。
君らの連続攻撃、どうすりゃいいの?

どちらも一か所でしか使わないのに、なぜこんな回りくどいことをするのか。
ダブル認証システムか。
回復薬が無限補充ではない
回復薬の「暖心のフラスコ」は、オベリスクで休むと使用した分が補充されます。
ですが、その補充は無限ではなく「谷の薬草」というアイテムを持っている分だけ補充される仕様です。
谷の薬草はたくさん手に入るので、通常は気にならない要素ですが・・・。
ボス戦で何度も使っては再挑戦を繰り返していると、いずれなくなってしまいます。
そうなると、補充するのに探索をしなくてはならなくなります。

たいがいはオベリスクの周りにも生えていますが、十分な数を用意するためには何度か歩き回ったりわざと死ぬ必要が出てきます。
拠点に戻っても入手できますが、再挑戦がまたエリアのスタート地点になってしまいます。
この「仕様同士が嚙み合ってない感」が、また理不尽さに拍車をかけています。
移動能力が限定的
メトロイドヴァニアで楽しいところは、移動能力を手に入れて探索範囲が広がる時だと思います。
今作でも確かに探索範囲は広がりますが、どの能力も使える場所が限定的です。
例えば「二段ジャンプ」「空中ダッシュ」といった能力がありません。
「グラップルポイントがある場所でしか使えない鉤縄」といった、特定の場所でしか効果がないものばかりで戦略も広がりません。

あとはあまり、ありがたみはないです。
もちろん、行動範囲が広がること自体はうれしいのですが。
その他の不満点
- 狭くて見づらいスキルツリー
- ザコ敵にもHPバーを表示してほしい
- 話が伝わりづらい物語とNPCイベント
- クリア後は問答無用で二周目が始まる
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 44時間 |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
『ソルト アンド サンクチュアリ』(PS4) |
トロフィー 状況(記事作成時現在) | 100% |
トロコン 難易度 | 難しい |
『ソルト アンド サクリファイス』の総合評価・レビュー
不満の多い作品ですが、トロコンはできました。
かなり根気は要りますが、部分部分で光るところも多い作品です。
ですので万人にオススメできる作品ではなかったです。

現状でも何とかクリアはできましたが、それはひとえに「弓が強かったから」です。
今作は遠距離攻撃がかなり強いようです。
ボスの体力が1/3くらいになったら、後はひたすら遠距離攻撃の方が安全かもしれません。

こまめに岩を叩いておきましょう。

攻略中に中断したい時は迷惑な仕様ですが、即拠点に戻りたい時はオベリスクよりも便利です。
おぼえておきましょう。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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ソルト アンド サンクチュアリ 感想・レビュー byみなと / 2Dに落としこまれた『ソウルシリーズ』の魂
2D版『ダークソウル』とも言われる、高難度アクションRPG。PS4版の『Salt and Sanctuary (ソルト アンド サンクチュアリ)』を、『ソウルシリーズ』との「類似点」や「異なる点」なども交えてレビューします。