ヴァニラウェア開発の和風2DアクションRPG。
ヴァニラウェアの作品は上質なグラフィックの評判が高く、今作のことはずっと気になっていました。
積みゲーもありましたし、買うタイミングを見計らっていたところ、PS+でフリープレイとして配信され、 DLC も半額に。
嬉々としてダウンロードしました。
主人公は刀使いの鬼助と百姫。
この2人はほぼ同じ性能ですが、シナリオや刀の能力、ボスに差があります。
各DLCには、1人ずつ操作感の違う主人公が用意されていて、それぞれ違うボスが3体ずついます。
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概要
良い点
グラフィック
何はともあれグラフィック。
評判通りの超絶美麗2D絵です。
2Dのゲームとしては、ヴァニラウェアのグラフィックは世界一だと思います。
揺れるススキ、散る桜、荒ぶる波、怪しい月、雅な金屏風・・・。
和の風景を、日本画の雰囲気に近い表現で描写していて、大変美しいです。
北斎や国芳のオマージュなんかもあり、飽きさせません。
人物も美しく描かれていて、動きも艶っぽくて良いです。
特に、目の動きが好み。
料理の表現もこだわっていて、本当に美味しそう。
お腹がすきます。
![朧村正](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_640,h_363/https://gamelovebirds-minatomo.link/wp-content/uploads/2016/08/2016-08-11-220009-700x397.jpg)
この波も一枚絵ではなく、細かく動いている
豪華なDLC
上述した通り、各 DLC には、本編とは操作感の違う主人公がいます。
それぞれ異なるボスやステージが用意されていて、さらにクリア後は本編のボスとも戦えます。
食事に対する反応も違ったり、エンディングが2つ用意されている等、贅沢な作りです。
DLCは全部で4つ。定価各500円。
半額で買っといてなんですが、500円でも安すぎます。
![朧村正](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_640,h_363/https://gamelovebirds-minatomo.link/wp-content/uploads/2016/08/2016-08-11-220411-700x397.jpg)
草も虫も風に揺れている
結末
鬼助、百姫は各3つ。 DLC では各2つ。
計14個のエンディングが用意されています。
めでたしめでたし、って感じの結末はほとんどなく、何かしら、誰かしらにとっては酷な結末になることが多いです。
だからといって読了感が悪いわけではなく、収まりの良い結末になっています。
この考えさせられる結末が、よかったです。
不満点
移動がめんどくさい
- 鬼助・百姫両方のシナリオで全国行脚
- 各 DLC でも、やりこめば同等の移動距離
- 各地へのワープはクリア後特典
- 駕籠屋は少なく、一方通行
とまぁこんな感じに、とにかくひたすら移動しなければなりません。
確かに背景は綺麗ですが、ここまで苦労させられるのは、いかがなものでしょう。
レベル補正
今作は、キャラクターのレベルに合わせて、敵の強さも上下します。
そのため、序盤に戦うような敵でも、苦戦することがあります。
ある程度は良いシステムですが、敵のレベルに上限を設けて欲しかったです。
いくらこちらが強くなっても、実感がわきません。
道中何度も足止めをくらうため、移動が大変なのも相まって、時間がかかります。
「一揆」のお金の貯まりづらさ
DLC の1つ「大根義民一揆」、通称「一揆」。
主人公は農民なのですが、他の主人公に比べて、すごくお金が貯まりづらいのです。
「貧困に苦しむキャラクターなので、大金持つのはおかしい」ということはわかります。
しかし、今作はお金を使い、地図やレシピ、食材等を買う必要があり、攻略テンポ・難度、技の修得にも直結する重要な要素です。
お金が貯まりづらい代わりに、他のものを数段、得やすくしないと割りに合わないと思いました。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 60時間ほど |
購入した追加コンテンツ | 『津奈缶猫魔稿』(つなかまねこまたぞうし 通称「化猫」) 『大根義民一揆』(おおねぎみんいっき 通称「一揆」) 『七夜祟妖魔忍伝』(ななやたたりようまにんでん 通称「白蛇」) 『角隠女地獄』(つのかくしおんなじごく 通称「鬼娘」) |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
なし |
トロフィー 状況 | 『朧村正』79% 『津奈缶猫魔稿』30% 『大根義民一揆』38% 『七夜祟妖魔忍伝』30% 『角隠女地獄』38% |
トロコン 難易度 | 難しめ。めんどくさい。 |
総評
「唯一無二の美しさを誇る、メシが美味そうな和風2DアクションRPG」
長々とレビューを書きましたが、今作を語るにはこれで十分かもしれないです。
この一文で気になったのなら、買いです。
贅沢な DLC も合わせてどうぞ。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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朧村正 感想・レビュー byとも
Wii用「朧村正」に追加要素を加えたVITA版。和風の世界観が特徴的で、グラフィックの美しさが断トツ。そして、DLCの『角隠女地獄』に心奪われるのでした。