アトラスの大人気RPG、「ペルソナ」シリーズのナンバリングタイトル、『ペルソナ5』。
今作はPS3版も発売されています。
「クリア」自体は、ずいぶん前にしましたが、先日 トロコン をしたので、レビュー記事を書くことにします。
なお、今作は公式で厳しいネタバレ禁止令が出ているため、このレビューでもネタバレはできるだけ避けます。
貼ってある画像も、上の公式サイトおよび公式動画からの引用です。
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目次
概要
ゲーム内容
簡単なゲーム内容は、こちらの記事をご覧ください。
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ペルソナ5 感想・レビュー byとも / 苦境からの大逆転劇が気持ちいい!
私の中で『ペルソナ』シリーズは『P4G』が一番だったのですが、スルッと飛び越え『P5』が1位の座つきました。まさかあの『P4G』を超すとは思っていませんでした。
良い点
スタイリッシュなデザイン
今作のビジュアルデザインは、何もかもスタイリッシュでカッコいいです。
タイトル画面、メニュー、キャラクター、戦闘、リザルト、ダンジョン、会話ウインドウやロード画面に至るまで、突き抜けてオシャレ。
それでいて、わかりづらかったり、目にうるさい事もほぼなく、洗練されています。
PS3版とのマルチですし、他のPS4のゲームと比べると、見劣りする部分はあるかもしれませんが、このデザインセンスのおかげで、全く気になりません。
「怪盗」にこだわった作り
主人公たちの義賊行為、「心の怪盗団」。
今作はこの「怪盗」というコンセプトに、徹底的にこだわっています。
- 戦闘服のデザインや、専用ペルソナのチョイス
- 美術館や銀行をモチーフにしたダンジョン(パレス)
- コードネームで呼びあう
- カバーアクション
- 潜入ルートの確保
- 「予告状」を突き付ける
- ペルソナの仮面を「頂戴する」
- 「奪え!」や「頂いていく!」といった戦闘中のボイス
- 協力者との「取引」(コーポレーション)
など、「怪盗」の矜持(きょうじ)をわかってる要素の数々があります。
しかも、それはただの「カッコつけ」ではなく、ちゃんとゲームシステム的にも、ストーリー的にも重要な役割を担っています。
すばらしいです。
非常に楽しい戦闘
今作の戦闘は、ペルソナシリーズトップクラスの楽しさ。
その要因をいくつか挙げていきます。
▼スタイリッシュ
上記でも述べましたが、まずは視覚的に、とにかくスタイリッシュでカッコいい点。
戦闘開始、バトンタッチ、追撃、総攻撃、フィニッシュ、リザルト、全てがカッコいいです。
▼スピーディー
視覚へのこだわりがゲームスピードを邪魔することはほとんど無く、非常に早い展開で戦闘が進みます。
コマンドもわかりやすくて無駄がなく、プレイヤーの目線に立って開発していたんだとわかる作りです。
▼敵「シャドウ」のデザイン
作中では「シャドウ」と呼ばれますが、そのデザインは、メガテンシリーズでお馴染みの金子一馬さんによる「悪魔」。
『ペルソナ3』や『ペルソナ4』の「シャドウ」達に魅力を感じなかっただけに、この「悪魔」の採用はとてもうれしかったです。
しかも、ちゃんと「ペルソナ」として使えるますし、しっかりモデリングもされていて、実にカッコいいです。
心の内面に切り込むシナリオ
「心」は、今作の重要なキーワード。
「心の怪盗団」という目的とともに、シナリオでも頻繁に触れることになります。
敵の心象風景や、世間の流れ、仲間たちの内面・成長を見届けることで、プレイヤーにとっても考えさせられる、心に刺さるシナリオとなっていて、好みでした。
「大人」な雰囲気があふれるBGM
これまでのシリーズ同様、主人公は高校生ですが、これまで以上に過酷な境遇にさらされた人物です。
作中の雰囲気も「明るくてポップ」とは異なり「暗くて退廃的」。
今作のBGMは、「アシッドジャズ」。
落ち着いた曲調でありながら、「熱」や「怒り」を感じられて、今作に非常にマッチしています。
作曲はアトラス作品でお馴染みの、目黒将司さん。
ボーカルはLyn(リン)さん。
特にバトル曲がお気に入りです。
不満点
長くて単調な「メメントス」
フリークエストの依頼達成のため「メメントス」というダンジョンに潜ることになります。
ランダム生成のダンジョンで、エスカレーターを見つけてどんどん下層へ。
同じ階層にとどまり続けると、超強力な敵「刈り取るもの」が出現します。
潜るのがフリークエストの時だけならいいのですが、この「メメントス」は、シナリオ上でも重要な場所であり、踏破は必須です。
しかし、ひたすらに長い自動生成のダンジョンを潜り続けるのはかなり酷。
シナリオの節目で潜れる深さが増えるので、その都度潜っておくことを推奨します。(一度潜っておけばワープ可能)
風景は代わり映えせず、特別な ギミック も存在しません。
曲調もゆったりとした単調なもので、とても眠くなります。
イマイチなボス戦
雑魚戦は最高にカッコよくて楽しいのですが、ボス戦は少し劣ります。
- クリティカルが出ないため、せっかくのバトンタッチや総攻撃を出せない場面が多い。
けれど、ボスは普通にクリティカルを出す。 - 「派遣」という、ボス戦用の ギミック がありますが、イマイチおもしろみがない。
- そもそもボスのデザインがいまひとつ。
ボス戦前の演出は熱くて好きですが、このあたりは残念です。
一部、演出のために犠牲になるテンポ
具体的には、
- 日付けが変わる際、夜から朝になる演出
- コープ発生の際、回想から引き戻る演出
- 人間パラメータが成長する際の「実績」表示
など。
基本的にはスピーディで快適なため、こういった部分は目立ちます。
コープアビリティ「瞬殺」
アルカナ「戦車」のコープを進めると使えるようになるコープアビリティ「瞬殺」。
敵への不意打ち(チャンスエンカウント)が成功した時に、相手が格下の場合、戦闘することなく敵を消滅させ「ペルソナ」を入手します。
入手するのは「ペルソナ」のみで、経験値稼ぎやお金稼ぎには利用できません。
「チャンスエンカウントの際は獲得金が増加」するコープアビリティも存在しますが、この「瞬殺」との相性が悪いです。
コープアビリティは、入手するとずっと有効なため、稼ぎプレイの弊害となっています。
ON/OFFできればよかったと思います。
厳しすぎるシェア機能の制限
今作には厳しいネタバレ禁止令が出ています。
PS4のシェア機能も厳しく制限されていて、冒頭以外の全編において、動画・画像の撮影ができません。
さんざん、ほめているカッコいい、ビジュアルデザインも、心揺さぶるイベントシーンも、データとして残すことができないのは大変残念です。
「シェア」する気も、ネタバレをしたいわけでもなく、ただ画像を撮って堪能したいだけなのですが・・・。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 235時間 |
購入した追加コンテンツ | 『キャサリン コスチューム&BGMスペシャルセット』 『デビルサマナー葛葉ライドウ コスチューム&BGMスペシャルセット』 |
所持しているサウンドトラック | 『ペルソナ5』オリジナル・サウンドトラックより14曲 |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時 |
ペルソナ2 罪(PSP) ペルソナ3 ポータブル(PSP) ペルソナ4(PS2) ペルソナ4 ザ・ゴールデン(PS VITA) ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス(3DS) ペルソナ4 ダンシング・オールナイト(PS VITA) |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | 難しくはないが、かなり時間がかかる |
総評
これまでの「ペルソナ」シリーズから、あらゆる面でパワーアップした今作。
シリーズファンにこそ、ぜひプレイしてもらいたいです。
クリスマスイブのとあるイベントで、号泣すること間違いなしですよ。
もちろん、新規の方にもオススメ。
シナリオも、かなり「日本人向き」。
「和ゲーだからこそできるおもしろさ」が存分に堪能できます!
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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