今日のレビューは、『Lovekami -Divinity Stage-』です。
今作はテキストと絵で進行し、選択肢でストーリーが分岐する、いわゆる「ビジュアルノベル」です。
秋葉原に降臨した3柱のカミサマと恋愛をする、美少女ゲームです。
今作は、PC用のアダルトゲーム『恋神-ラブカミ-』の派生作品『Lovekami -Sweet Stars-』の家庭用版です。
派生作品は他にもありますが、『恋神』本編や派生作品含めても、家庭用版は今作のみです。(2020年12月現在)
主な良かった点
- 必要なシステムがそろっている
- かわいらしく、平和なキャラと物語
- 神話に精通した設定
主な不満点
- ヒロインの描写に偏りがある
- 特異な設定を理解するのに手順がいる
- ゲーム的ではない
ストーリーのネタバレは、なしです。
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目次
概要
ゲーム内容
現代社会と、少しだけ違う世界のお話。
神様を信じなくなった現代人の前にカミサマたちが降臨して、少し経ったあとの物語です。
見た目は人間と変わりない、カミサマたち(ただし、全員美少女)。
信仰(人気)がそのままエネルギーになるカミサマたちのなかには、その人気集めのためにアイドルを目指すものも。
今作はそんなカミサマアイドルたちと、主人公との恋を描いた作品です。
ヒロイン
今作では3柱のカミサマアイドルと関わることになります。
↑の画像で言うと、
- 右:吉祥天(きっしょうてん)シュリ cv.雪村とあ
- 左:天鈿(あまうず)カグラ cv.藤森ゆき奈
- 中:弁財天(べんざいてん)サラ cv.上田朱音
の3柱です。
中盤までは共通の物語を進行しますが、中盤に出てくる選択肢で各ルートに進みます。
選択肢は1回だけです。
操作方法
良い点
必要なシステムがそろっている
- バックログ
- クイックセーブ・ロード
- 豊富なセーブスロット
- オート
- 既読スキップ
- メッセージウインドウOFF
などなど、ビジュアルノベルを読み進めるうえで必要なシステムが、きっちり揃っています。
サウンドも細かく設定できますし、快適にプレイできました。
これが意外と満たしていないゲーム、多いんですよ。
かわいらしく、平和なキャラと物語
うまくいかないこと、苦悩することも少しはありますが、全体的に「ひたむきに頑張る女の子」を応援し、恋をする。
という内容です。
とても気持ちが晴れやかになりますし、鬱々とした気持ちになったりもしません。
キャラクター同士のやり取りを見ていると、プレイしているこっちも自然と顔がほころびます。
神話に精通した設定
仏教、神道、ヒンドゥー教、道教など出自はさまざまですが、日本で馴染みのあるカミサマたちを、予想以上に丁寧に設定に落とし込んでいて感心しました。
「幸魂(さきみたま)」や「分霊(わけみたま)」などの神道用語も登場しますし、「『七福神』に1人足して『八福神』とする考え方もある」といったマニアックなポイントも出てきます。
ヒロインたちの「名前」は特におもしろく、
吉祥天シュリ
「吉祥天」はヒンドゥー教の「ラクシュミ」のこと。
「吉祥」はサンスクリット語で「シュリー」。
なので、名前が「シュリ」。
天鈿カグラ
アメノウズメ(天鈿女命)の分霊なので、天鈿。
カグラ(神楽)は、アメノウズメが踊った舞が起源とされています。
弁財天サラ
七福神の1柱で有名な弁財天ですが、その起源はヒンドゥー教のサラスヴァティです。
「サラ」の名はそこから取ったのかと。
といった感じに、関連付けて考えられていて良かったです。
とてもエロい
ヒロインは3人とも巨乳で、立ち絵はプルンプルン揺れます。
元々が18禁ゲームなので当然っちゃ当然ですが、かなりエロいです。
家庭用ゲーム版ですので「エッチするシーン」自体は未収録ですし、局部が描かれるべきところは修正されています。
ですが、それでもハプニング系のシーンはかなりの肌色率。
なんとかして載せようと画像編集してみましたが、ぼかしたり隠したりすると余計卑猥になってしまいました。
ラブラブっぷりもなかなかのものですし、何がとは言いませんが実用的です。
「16歳以上対象」となっていますが、CEROよりちょっと甘いかも?
不満点
ヒロインの描写に偏りがある
物語の前半部分を占めるのは、主に「シュリとカグラのアイドル活動を手助けする」というもの。
主人公は、オーディションに臨む彼女たちをサポートする立場です。
一方、サラさんはすでにトップアイドル。
サラさんは一応、主人公と顔馴染みではありますが、どうしてもシュリとカグラを描くシーンが多くなります。
サラさんを初見で選ぶ人、どのくらいいるでしょうか?
立場的に厳しいですが、もう少し前半にもサラさんが積極的に関わってくれば、印象は違ったかもしれません。
もしくは、サラさんルートは1周目は選べないようにするとか。
特異な設定を理解するのに手順がいる
「カミサマ降臨から1年」「カミサマ教育法」「カミサマアイドル」などなど。
おもしろい設定だなとは思いつつも、その設定を理解するのに時間がかかりました。
そもそも「カミサマである意味」も、ちょっと伝わりづらいです。
それもそのはず、今作は『恋神-ラブカミ-』の派生作品。
元々の設定がきっちり語られているであろう『恋神-ラブカミ-』は、家庭用ゲーム版はリリースされていません。
最初はカグラルートで進めましたが、「普通に女の子がアイドル目指す話じゃダメだったのかな?」という印象を抱きました。
シュリルートでその「カミサマである意味」が伝わったので、そういった描写の差もわかりづらい要因かもしれません。
もしかすると、ライターさんもそんなつもりでシナリオを書いたのかもしれません。
ゲーム的ではない
選択肢は1度だけ。
それもルート決定の時だけです。
そのため「話に介入している感」はゼロです。
あくまで「3つのお話を読み進める」という作品。
もう少しいろいろな選択肢からなるお話を楽しみたかったです。
気になった点
謎の不具合
プレイ中、スクショを撮れない状況がたまにありました。
動画は普通に撮れましたし、何度も押せば成功することもあったので「スクショしてはいけないシーン」というわけではないと思います。
また、1度だけですが「ボタン操作を一切受け付けない」という状況にもなりました。
「オート」で物語を読んでいる時になったので、ひたすら話が進みますが止めることも戻ることもできませんでした。
「HOMEボタン」は効きましたし、HOMEメニューでは普通に操作できたので本体の問題ではありません。
その他の気になった点
▼誤字
誤「話すと」
正「離すと」
▼ファンじゃん
素性が判明する前から、モブキャラの名前でファンだとばれる。
▼バラそうよ
このシーンの時には、オーディションはとっくに終わってます。
バラそう(撤去しよう)よ。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 7時間 |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
なし |
総評
かわいらしいカミサマたちとのアイドル活動。
楽しんでプレイすることができました。
3柱とも良い子ですし、殺伐としない明るい作品で好感が持てました。
個人的に気に入ったキャラは、カグラです。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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