映画好きの私が、気づいたこと、みんなに伝えたいことをコラムとしてまとめています。
今回は「観る側に原因がある場合」を考察していきます。
コラムは続きものですので、まだ読んでいない方は、まずはこちらを。
→ 映画コラム 第1章「疑問に縛られて」 byとも
→ 映画コラム 第2章「ミュージカル」 byとも
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目次
その理由で低評価? ~内容と考察~
映画って見る人によって、評価が分かれますよね。
見た人全員が100点満点中、90点以上付けている映画ってないと思います。
どんな名作と言われていようがです。
いろんな映画のレビューを見ていると、低評価でも高評価でも、しっかりとした理由を書いている人が大半なのですが、時々、以下のようなことを理由に低評価をつけている方を見かけます。
どんなことが書かれていたのか、見ていきましょう。
驚きの低評価の理由
A「主人公の女の子も、相手の男の子も、顔が好みではありませんでした」
B「女子力が高くて、美人で、性格も良い。あんな主人公、現実にいません」
C「歳の差のある2人が、どうしてカップルになるのか不思議でした」
D「白黒映画で、なにもかも古い。」
E「ミュージカル映画が嫌いで、このミュージカル映画もやっぱり無理でした。なぜ、突然歌い出すのか」
F「流行っているから見たけど、どこがいいのかさっぱりわからない」
G「この映画のどこにメッセージ性があるの?」
どうして、そんな理由で、映画をけなすのか・・・。
1つ1つ考察していきます。
低評価レビューを考察
▼ A「主人公の女の子も男の子も、顔が好みではありませんでした」
顔の好みだけで低評価です。
せめて、映画の内容で評価をしてほしい。
そもそも、好みでない人物が出ている映画を、なぜ観始めてしまったのでしょうか。
▼ B「女子力が高くて、美人で、性格も良い。あんな主人公、現実にいません」
フィクションと言う言葉を知っているのでしょうか。
例えば、バイオテロや、自然災害系、戦争ものなどのリアル感を出す映画で、主人公が現実味を帯びていないならば、そう書いてもいいでしょう。
しかし、主人公のスペックが現実的でないと言われても・・・。
映画的な表現でいいではないですか。
▼ C「歳の差のある2人が、どうしてカップルになるのか不思議でした」
カップルになる2人が、お互いを好きになる過程や心情が描かれていないならば、その評価は妥当です。
しかし、歳の差だけで不思議と言われましても・・・。
恋や愛に歳は関係ないと思うのですが。
▼ D「白黒映画で、なにもかも古い。」
なぜモノクロ映画とわかっていながら、観たのか。
その時代だからこその楽しみ方や技術が、おもしろかったりするのですが・・・。
「名作はモノクロ映画に限る」とは、まったく思っていませんよ。
「古いから名作」ではなく、「古くても名作」なのです。
▼ E「ミュージカル映画が嫌いで、このミュージカル映画もやっぱり無理でした。なぜ、突然歌い出すのか」
ミュージカルが嫌いな方、結構いますよね。
しかし、そもそも嫌いなのに、なぜ見たのか。
ミュージカルについては、わかりやすく特筆したので、前回のコラムを。
→ 映画コラム 第2章「ミュージカル」 byとも
▼ G「流行っているから見たけど、どこがいいのかさっぱりわからない」
流行すると、その映画の予告をよく目にするし、耳にします。
映画の話を聞いて「それはおもしろそうだ。」となって観た結果、「おもしろそうだったけれど、つまらなかった」と映画の内容で低評価ならいいんです。
しかし、「みんなが観ているから」、「流行に乗り遅れるのが嫌だから」という理由だけで観るのは、幼稚すぎませんか?
そして結局、自分に合わない映画だったりして、低評価。
「流行している映画 = 自分好みの映画」、とは必ずしも当てはまりません。
観る前に、自分が本当に観たい映画なのか、観る前によく考えてもらいたいです。
▼ H「この映画のどこにメッセージ性があるの?」
よく聞く、メッセージ性やテーマの話。
これは前々回のコラムの重点の話にもなってきますが、「映画 = メッセージ」なんて、ナンセンスです。
(前々回のコラムはこちら → 映画コラム 第1章「疑問に縛られて」 byとも)
メッセージ性が高い映画もあれば、笑ってもらうだけの映画だってある。
しかし、メッセージ性やテーマなんて、見る側である自分が自由に解釈すればいいんです。
絵画と一緒。
絵画の場合、どんなに有名で、高額な絵画でも、実はメッセージ性なんてないかもしれない。
ただ、お金を稼ぐために描いただけの絵かもしれない。
落書きかもしれない。
それを人は「愛がテーマ」だとか、「怒りがテーマ」だとか、勝手に解釈している。
描いた本人は、亡くなっているので、わからないままなだけ。
絵画も映画も自分が感じるままでいいんです。
そんなにメッセージ性を求めるのならば、ノンフィクションや戦争映画、命を扱う映画など、メッセージ性が高い映画のみ観てほしい。
ある程度の技術
映画を見るために、資格なんて、もちろんいりません。
年齢制限に基づいて、たくさんの種類、たくさんの映画を見て、人生がより豊かになっていけばいいと思います。
しかし、以下の「ある程度の技術」があるかどうかで、映画の楽しみ方は違ってきます。
- 主人公の心情がわかる
- 柔軟な思考
- 重点に気づける
- 相性がわかっている
1つずつ解説していきます。
1.主人公の心情がわかる
映画の主人公や周りの人々の心情がわかる人と、わからない人がいます。
心情がわかると、「どうしてこの行動をとったのか」「どうしてその発言をしたのか」が判ってきて、映画をより楽しめます。
2.柔軟な思考
予告や宣伝を見て、ある程度、映画の内容の想像や予想をして、観ることがあると思います。
しかし、いざ観てみると、想像や予想していた映画とは違う場合があります。
その場合、頭を途中で切り替える必要がでてきます。
その切り替えをできるか、できないか。
あまりにも違った場合は広報の問題でもありますけれど。
3.重点に気づける
映画の途中で出てくる疑問。
前々回のコラムでも書いたとおり、その疑問を吹っ飛ばしてくれるほどの重点があれば楽しめる。
しかし、その重点に気付ける人と気づけない人がいる。
まぁこれは作り側の問題もあるのですが。
(前々回のコラムはこちら → 映画コラム 第1章「疑問に縛られて」 byとも)
4.相性がわかっている
映画を観る上で、その映画との相性というのは少なからずあります。
流血がダメ、アクションがダメ、ホラーがダメ、下ネタがダメ、などなど。
私の場合、カーアクションシーンがダメで、特別な演出以外は、だらけてしまいます。
だから、カーアクションが主な映画は観ないようにしています。
自分には合わないとわかっているから。
でも自分にはどんな映画が好きで、どんな映画が合わないのか、気づいていない人もいる。
まぁ、気づくまでには、そこそこの量の映画を見なければならないと思いますが。
まとめ
全ての低評価が悪いとは、まったく思っていません。
良い映画もあれば、あんまりな映画もある。
老若男女、十人十色、価値観や感性が違うので、評価はまちまち。
それでいいと思っています。
しかし、今回の例のような、あんまりな理由での低評価は、やはりムカムカしてしまう。
それが、自分の好きな映画ならなおさら。
自分の勝手な予想と想像で考察してみたので、間違いはあるかと思いますが、一個人の意見として、捉えていただければ幸いです。
夫からもちょっと言わせてくれ
「あんまりな理由で低評価」と同様、「あんまりな理由で高評価」も該当する話です。
好きな俳優が出ているって理由だけとか、流行っているって理由だけとか・・・。
ゲームのレビューも同じですね。
特に、大した理由でもないのに低評価付けまくる人もいますし。
俺も気を付けよー。