ゲームの「ジャンル名」について思うこと
ゲームジャンルは様々。
「RPG」
「アクション」
「TPS」
「リズム」
「対戦格闘」 等々・・・。
ジャンル名は、そのゲームがどんなゲームかを簡単に表しているものだと思います。
- RPG ロールプレイングゲームの略で、役割を演じる
- アクション 動作や行動が重視されるゲーム
- TPS サードパーソンシューティングの略で、三人称視点での銃撃ゲーム
- リズム 音楽の律動に合わせてプレイするゲーム
- 対戦格闘 対戦型の格闘ゲーム
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ADV|AVG というジャンル
ジャンルの種類の一つに、アドベンチャーゲーム(ADV / AVG)というゲームジャンルがあります。
「アドベンチャー」は日本語に訳すと「冒険」。
映画等でも「アドベンチャー」というジャンルは「冒険」する作品です。
では、アドベンチャーゲームは「冒険するゲーム」でしょうか?
疑問に思ったきっかけは、「恋愛ADV」というジャンルを知った時。

他にも「脱出ADV」や「メタモルドラマティックラブコメAVG」なんてのもあります。
いや、まぁ「恋愛は冒険だ」という意見もあるとは思いますが、それなら「アクション」のジャンルに位置付けられている「マリオ」や、RPGの「ドラクエ」の方がよっぽど冒険していると思います。
では、
「アドベンチャーゲーム」って、何だい?
Wikipediaではこう書いてあります。
テキストまたはグラフィック(あるいはその両方)によって現在プレイヤーの置かれている状況が提示され、それに対しプレイヤーが行動を入力すると行動の結果が提示されるので、さらにその状況に対する行動を入力……という操作を繰り返して進めていく、コンピューターとプレイヤーとの対話形式で構成される。プレイングに反射神経を必要とせず、提示される様々な情報から的確な行動を推理・選択することが求められる、思考型のゲームである。
ー中略ー
コンピュータゲームとしてのアドベンチャーゲームの始祖は、コロッサル・ケーブ・アドベンチャー(Colossal Cave Adventure)で、1975年頃から米国の研究機関ネットワーク上で広まった。これは洞窟探検を題材に作成したゲームで、最初に想定されていたプレイヤーは開発者の娘だった。本作は単に "Adventure" 、または端末に入力するコマンド文字列に由来する "ADVENT" とも呼ばれ、これが“アドベンチャーゲーム”というジャンル名の由来となる。
wikipedia「アドベンチャーゲーム」より引用
※ー中略ーは引用者
要は、「文章(または画像)がメインで、選択肢等で進む、アクション要素より思考が重視されるゲーム」が「アドベンチャーゲーム」というジャンルになります。
最初にこのタイプのゲームとして出たのが「コロッサル・ケーブ・アドベンチャー」。
つまり、最初に出たゲームの名前から取っているジャンル名ってことになります。
洞窟探検が題材だから、「アドベンチャー」で間違いはない。
しかし、それをジャンル名にしてしまうのはいかがなものか。


「恋愛VIO」やら「脱出RMC」やら「メタモルドラマティックラブコメDKY」になってたのか。
・・・意外と違和感無いけど。
ちなみに『ゼルダの伝説』も、ジャンルとしては「アドベンチャー」。
細かく言うと「アクションアドベンチャー」ですね。
結論として
結論としては、「アドベンチャーゲーム」は「冒険」の意味ではなくなっています。
現在「ADV」や「AVG」と呼ばれるジャンルは、「ビジュアルノベルゲーム」に近いと思われます。
「絵」と「音楽」を交えた小説。
選択肢や推理によって結末が変わるところは「ゲーム」部分と言えますが。
ジャンルの呼称は、発表された情報を尊重するが、当ブログでもこの辺りの扱いは考えていきたいです。
