ダンガンロンパシリーズのシナリオを手掛けた、小高和剛さんがゲームディレクター兼シナリオを担当した『デスカムトゥルー』。
実写映画のようなアドベンチャーゲームです。
Switch版を「やり込み要素」も含めクリアしましたので、レビューを書いていきたいと思います。ネタバレなしです。
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目次
概要
ゲーム内容
今作は、映画のような実写映像を観ながら進めるゲームです。
様々な場面で選択肢が出るので、プレイヤーは選択肢を選んで、謎を解いていきます。
操作方法
左スティックで「選択」、Aボタン長押しで「決定」になります。
Aボタン1回で、ポーズ画面になります。
さらにXボタンでメニュー画面になります。
L(ZL)ボタンで10秒戻り、R(ZR)ボタンで10秒進みます。
タッチ操作も可能です。
やり込み要素
▼Death Medal
死因が16個あり、それら1つ1つにメダルが用意されています。
この「Death Medal」の獲得数が、下記の「Death Tube」の開放条件になっています。
▼Death Tube
- みのけんニュース 5個
- 撮影風景 10個
- OFFショット 10個
「Death Medal」の獲得数に応じて、それらが開放され観ることができます。
チャプター機能
全てのエンディングを観ると、チャプター機能が追加されます。
良い点
快適プレイで楽しめる
今作と同じく実写映像を観ながら進めるゲームといえば『レイトシフト』。
『レイトシフト』プレイ済みの私からしたら、今作はかなり快適にプレイができます。
- 主人公が死んだとしても、最初からではなく、すぐ手前の選択肢に飛ぶ
- 10秒戻る機能がある
- 10秒進む機能がある
- チャプター機能がある(全エンディング到達後開放)
と、快適にプレイができるシステムで、とても好印象でした。
俳優さんの名演技
キャスティングや俳優さんたちの演技がとてもよかったです。
特に良かったのが、
- クジ ノゾム役・森崎ウィンさん
- クルシマ ネネ役・山本千尋さん
のお二人。
難しい役ではありましたが見事に演じていて、今作に彩りを添えていました。
ストーリーは合点のいく内容
なぜこうなるのか
という謎はちゃんと解けるので、うまい作りになっているなと感心してしまいました。
未プレイだから純粋に楽しめたのかもしれません。
Death Tubeがおもしろい
「みのけんニュース」ではミノウ ケンイチ役・・・というより佐藤二朗さんのアドリブが炸裂しています。
また「撮影風景」、「OFFショット」もクリア後だから楽しめる内容でよかったです。
不満点
ゲームとしては簡単すぎ
今作は詰まることもなく、サクサクと進むことができました。
ただ、裏を返せば
- 簡単すぎる
- 選択肢が少ない
ということでしょうか。
もう少し選択肢を増やして「謎解き」が増えるとよかったです。
既読スキップはない
「10秒進む機能」はありますが、既に観たシーンのスキップはできません。
スキップしたい場合は「10秒進む機能」を使って、目的の選択肢まで進める必要があります。
既読スキップは2周目で使用したい機能でした。
気になった点
スクリーンショット、動画撮影機能一切禁止!
今作は
- ネタバレ禁止のため
- 俳優さんの肖像権の問題
の理由で動画撮影機能もなければ、スクリーンショットすら撮ることができません。
いい場面がたくさん出てくるので、たくさん撮りたかったですが、仕方がありません。
映画を観る感覚で楽しめるが、ゲームとしては?
1周目は約100分でエンディングにたどり着くことができました。
価格も税抜1,800円と、映画とほぼ同じ価格設定。
つまり、映画を観る感覚で楽しめるのです。
「内容が短いわりに、価格が高い」という印象はあるのですが、映画を自宅で観たと思えば普通でしょうか。
さて「映画」ならば普通ですが、これは「ゲーム」です。
「ゲーム」として考えた場合、「ただ動画を観て、選択するだけ」になります。
ゲーム性はとても低いのです。
抵抗する場面などを QTE を使って、ゲーム性を高めることも可能かなと思いますが、それはそれで億劫に感じる気がします。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 約3時間 |
総評
「ゲーム」として楽しむよりも、「映画」として楽しんだ方が今作には合っている気がします。
選択肢が出る「映画」を自宅で楽しめる。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
実写映像を使っているだけあって、
- 役者さんの細かい表情や「間」
- 臨場感や緊張感
などは、目をみはるものがあります。
ストーリー自体も個人的には好きですよ。
ゲームとして自由にできるところはほとんどありませんが、「選択肢による分岐」や「マルチエンディング」を、全編実写でやってのけたのは素晴らしいです。
選択肢に時間制限もなく、10秒戻しや10秒送りの機能、収集要素もありますし「映画ゲーム」としては良いシステムでした。
今後、さらに発展してゲーム性も高めて育ってほしいジャンルです。
-
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