昨日のニンダイの記事で、完全復活を遂げました!
まだ赤子は小さいので、書ける時に書くというスタンスですが、無理をしない程度にバリバリ行こうと思います。
さて、久しぶりのゲームレビューはホラーゲーム『返校~Detention~』。
1960年代の白色テロ下の台湾を舞台に、台湾のメーカーである赤燭遊戯(英語表記:Red Candle Games)さんが作りました。
「返校」とは、日本語で「学校に戻る」。
「Detention」は、日本語で「拘留」という意味。
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目次
概要
ゲーム内容
東アジアや台湾の文化と宗教観、風習、歴史を「学校」に絡ませたホラーゲーム。
操作キャラクターは主に男子学生のウェイと、女学生ファンの2人。
プロローグ+1章~4章で構成されています。
マーク
調べられるものや、アイテムなどにはマークが表示されます。
- 目の表示 調べられるもの
- 虫眼鏡の表示 操作が可能なもの、アイテム
- ドアの表示 出入り口
- 階段の表示 登り降り可能
- 手の表示 調べる
- 吹き出しの表示 会話が可能
- 足の表示 外へ出る
息を止める
必要な場面になると、息を止めることができるようになります。
息を止めることにより、敵である幽霊に気づかれないようになります。
あまりにも長い間息を止めていると、視界がぼやけてきます。
息の限界まで行くと、自動的に息つぎをするので、元に戻ります。
セーブポイント
祭壇がセーブポイントになっています。
「○」か「×」を選択します。
敵にやられると
敵である幽霊にやられると、特別な場所へ飛ばされます。
この場所、そのタイミングでしか聞けない話もあります。
この場所から出ると、セーブポイントへ飛ばされます。
なお、敵にやられてもペナルティはありません。
それまでに獲得したアイテムも所持したままなので、「わざとやられて、セーブポイントまで飛んで行って近道」なんてこともできます。
操作方法
▼主に移動中の操作方法
- 移動 左スティック。または十字キーボタン。
- 調べる Aボタン
- 取り消す Bボタン
- 持ち物一覧を出す Xボタン
- 手帳(メモ)を開く Yボタン
- 息を止める ZRボタン
▼手帳を開いている時の操作方法
- めくる 左スティック。または十字キーボタン。
- メモと手掛かりの切り替え LRボタン
▼設定
メインメニューだと、映像と音声、言語の設定が変更できます。
プレイ中でも「+」ボタンで、映像と音声の設定が変更できます。
この時「R」ボタンで操作説明、「Y」ボタンでメイン画面に戻ることができます。
エンディング後
エンディング後は各章ごとにプレイが可能になります。
エンディングの分岐をプレイしたい場合は四章からプレイします。
良い点
優秀なストーリー
最初は、なにもかも意味がわかりませんでした。
しかし、だんだんと彼らのこと、彼らの身の回りの状況、彼らの生きた時代などが見えてくると、どんどんストーリーに引き込まれていきました。
ただ人によっては、「彼らの気持ち」がわからず、「なぜ?」という疑問ばかり湧いてしまうと、楽しめないかもしれません。
「彼らの気持ち」を考えながら、ゲームを進めると楽しめると思います。
適度な仕掛けや謎解き
ストーリーを見せたいので、あまり難しい仕掛けや謎解きはありません。
謎解きにつまづいたとしても、よく観察したり、場所を移動したりしていけば自力でも解けると思います。
という私は、2つほど解けなくて調べてしまいました。
調べたら、簡単な話だったという・・・。
適度な怖さ
「怖すぎて、ゲームが進められない」というわけではありません。
幽霊や雰囲気、音楽、効果音等に、ゾゾゾとする感じでしょうか。
しかし不気味さ、不快さ、得体の知れなさが恐怖を増幅させます。
分岐点のやり直しがしやすい
このゲームのエンディングは2つで、分岐箇所は四章。
4つの質問を全て正解し、最後にアイテムを拾うとTRUEエンド。
質問の答えを間違ったり、最後のアイテムを拾わないとBADエンド。
で、分岐のきっかけは全て四章なので、もう1つのエンディングを見たい場合は四章からやり直せばOK。
その他の良い点
- 死んでもペナルティがない
幽霊に殺されるとセーブポイントまで戻されてしまいますが、獲得したアイテムは持った状態のままなので、ストレスがなく進められました。 - ビジュアルが素敵
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、「ハッ!」とする場面もあり、効果的でした。
不満点
ロード時間が長い
場所が変わるたびに、ロードが入るのですが、これが長い。
気になった点
人によって好みが分かれる
良い点でも述べたように、このゲームが重視しているポイントは「ストーリー>怖さ」なので、怖さを求めている人にとっては、物足りないと思います。
黒電話の使い方
ゲーム中に黒電話が出てきます。
私は黒電話の使い方を知っていますが「知らない方が多いのでは?」とちょっと気になりました。
ちなみに使い方は、
- 受話器(数字の上に、横に設置されている耳と口に当てるもの)を取る。
- 次に電話番号の数字に指を入れ、時計回りに止まるまで移動させる。
- それを電話番号の最初から最後まで行う。
このゲームだと、受話器を取り、数字をタッチすると、自動的に時計回りに移動してくれます。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 4時間30分 |
総評
私は、基本的にはホラーゲームは苦手なのですが、唯一プレイできるホラーゲーム『クロックタワー』(PS)と同じ横スクロールだったので、このゲームに挑戦しました。
そして、なんとか無事にクリアできました。
TVモードでプレイしていたのですが、あまりの怖さにテーブルモードにして、プレイしていました。
大画面よりも、怖さが半減しましたよ。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
ともレビューでも書いてある通り、『クロックタワー』に近いシステムです。
謎解きも手ごろな難度で、詰まるところはあまりないと思います。
特に良い点は、宗教観や時代背景を絡めたストーリー。
戦時中の学校のあれこれは、日本でも似たような時代もありましたし、他人事ではありません。
明確に答えを「ドーン」と語るタイプのシナリオではないので、プレイヤーそれぞれが物語を考察できる点も良いです。
「恐怖演出」は後半になるにつれ少なくなり、代わりに「考えさせられる描写」が増えていきます。
個人的には、もっと全体に「恐怖」を満遍なく散りばめると、メリハリが効いて良かったかなと思いました。
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