評価:3
今日のレビューは、PS3『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』。
ネットを中心に非常に大きな波乱を巻き起こした作品です。
とはいえ、できるだけ世論に流されず、冷静で公平なレビューを心がけようと思います。
また、格闘ゲーム自体、プレイすることが少ないです。
ただのジョジョ好きゲーマーです。
ちなみに『ジョジョ』は全巻持っていますし、3部の格ゲー『ジョジョの奇妙な冒険』はクリア済みです。
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目次
概要
購入に至るまでの話
発表された当初からずっと楽しみにしていた作品で、発売日購入しました。
3部の格ゲーをプレイして、「全ての部から主要キャラが参戦する、ジョジョのオールスターゲームがやりたい」と、常日頃から思っていました。
今作の発表は、まさに「夢が叶った瞬間」でした。
その後、公式PVの公開で胸が躍り、参戦キャラの情報を心待ちにし、総合スレかなんかもよく見ていました。
随分とワクワクして、発売を待っていたものです。
良い点
再現度の高いグラフィック・モーション
今作最大の魅力と言っていい、キャラクターの再現度。
ジョジョは各部でタッチがかなり変わるのですが、それをきちんとモデリングにも再現されています。
それでいて、別の部のキャラクターと並び立っても違和感がないよう考えられており、素晴らしいの一言。
モーション(動き)も凝っていて、原作でのポーズや動きを上手く使っています。
イメージ通りの声優陣
キャラクターの声を演じる声優陣は、豪華でイメージを損なわない実力者揃い。
特に、徐倫(沢城みゆきさん)や億泰(高木渉さん)は、もの凄くイメージ通りでした。
発表当時は「ん?」と思った人も、プレイしていると馴染みます。
操作キャラ以外のキャラにも、豪華な声優をあてており、気合が入っています。
豊富な衣装・セリフ
キャラクターのコスチュームは相当数用意されています。
原作で登場した衣装はもとより、単行本のカバー絵や原作での扉絵など、一度しか登場していないような衣装もあります。
獲得方法が大変ではありますが、どちらも収集した時の達成感・楽しみがありました。
不満点
「ゲーム」としての調整の甘さ
上で述べたとおり、声や衣装を含め、キャラクターとしての再現度はかなり高いです。
しかし「ゲーム」として見た際、その調整の甘さ・粗さは無視できません。
- 原作をはしょりまくり、かつ文章ばかりの「ストーリーモード」
- 案内キャラのコメントが邪魔
- 修正を繰り返す破目になった戦闘バランス
- 中途半端で不便な「ギャラリーモード」
など、「時間さえあれば何とかなったんじゃないか」という問題点が多いです。
邪魔な「シチュエーションフィニッシュ」
ステージ毎に仕込まれた「ステージ ギミック 」と「シチュエーションフィニッシュ」があります。
前者は、おもしろい。戦略的だし、原作再現も良い。
ですが後者は、邪魔。
無理やり取ってつけた感が強いです。
せっかくカッコ良く必殺技で勝負を決めても、条件が合えば発生してしまい、しょうもない演出が入ります。
杜王町のシチュエーションフィニッシュがやりたくて、他のステージも仕方なく作りましたか?
参戦キャラの偏り
DLC を含めた、各部の参戦キャラは以下の通り。
- 第1部 3キャラ
- 第2部 6キャラ
- 第3部 9キャラ
- 第4部 8キャラ
- 第5部 6キャラ
- 第6部 4キャラ
- 第7部 3キャラ
- 第8部 1キャラ
- その他 1キャラ
そもそも話数の少ない第1部や、連載中の第8部は仕方ないですが、第6部・第7部の不遇さよ。
人気の部とはいえ、第3部・第4部の多さも気になります。
ウェザーとディエゴが使えないのは、ホント納得いかないです。
物議をかもした「キャンペーンモード」
ソーシャルゲームのようなスタミナ制で、スタミナを消費することで敵を探索し、戦闘をし、結果次第でカスタマイズ要素を獲得する「キャンペーンモード」。
上で述べた衣装やセリフの獲得には、このモードをこなす必要があります。
- このモードの存在自体、発売直前まで伏せられていたこと
- スタミナの回復や、ねらった敵を出現させることに、課金要素があること
- 「このモードは、エネルギーが溜まっている分だけ、無料で遊べちまうんだ!」というナビゲーションのセリフ内容
- オフラインではプレイできない
この辺りが、非難を浴びる要因かと。
とはいえ、探索中の各ミニイベントは、原作キャラをふんだんに使った凝ったもの。
獲得できる衣装は、もちろんとても良いです。
購入していない DLC キャラと出会えば、戦うことも可能。
調整を繰り返された現在は、スタミナ回復も早く、ねらった敵も出やすい、遊びやすいモードになっています。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 覚えていない |
購入した追加コンテンツ | 「バオー」以外の DLC キャラクター |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※『ジョジョの奇妙な冒険』を題材にしたゲーム |
3部対戦型格闘ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険」(PS) |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | とても簡単 |
総評
クソゲークソゲーと言われまくっている今作。
期待度が高く、発売日に買った人ほど、そんな評価になりがちです。
しかし、ユーザーからの不満・バッシングを真摯に受け止めたのであろう、製作陣。
発売から度重なるパッチによる調整のため、現在は随分改善されています。
各部の主要ジョジョキャラたちが、高クオリティのモデリングで再現され、操作できる。
俺にとっては、これだけでも結構な満足度でした。
対戦も基本的には家族とだし、ワイワイ楽しくプレイした。
・・・キャンペーンモードは確かに面倒くさいですが、マシになったし。
値は崩れに崩れ、今なら1,000円以下で手に入る。
パッチをあてれば、十分楽しめるゲームである。
ジョジョ好きなら特に、そのビジュアルに感動できるかと思います。
ネット接続が必須ではあるが・・・。
余談ですが、某雑誌のクロスレビューで、今作は満点を獲得した。
いくらなんでも、満点はない。
クロスレビューがいかに信じられないものか、浮き彫りになったできごとです。
今作の素材を使用した新作『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』が発売中です。
こちらは未プレイ。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
今作の製作発表時から、夫はウキウキしていました。
そして、私にこういうのです。
「ジョジョ全巻読んでほしい」
実は、ジョジョは名前と作風くらいしか知らなく、読もうとも思ったことがなかった作品でした。
つまり、ゲームも発売されるし、原作を知って、一緒に楽しもうという夫からのお願い。
お願いされてから、しばらく経ってから、しぶしぶ読み始めました。
第一部は、筋肉ムキムキで正直好きになれない、作風。
我慢しながら、それでも、少しずつ魅力を感じ始めました。
そして、第二部、第三部とハマっていき、第八部まで、100巻以上を一気に読んでいきました。
まったく、読む手を止められませんでした。
そして、ゲーム発売日を、夫と一緒にワクワクしながら待っていたのでした。
確かに不満点はあるゲームですが、原作の再現度が素晴らしく、感動しながらプレイしていました。
格ゲーは苦手で、いつもは適当ボタンなのですが、できるだけ、ちゃんとしたボタンでプレイしていました。
がんばりましたよ。
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