ゲームレビュー

ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜 レビューbyみなと

2017/04/22

概要 

【発売日】2015年11月19日
【発売元】コーエーテクモゲームス
【開発元】ガスト長野開発部
【ハード】プレイステーション4、PS VITA
【ジャンル】錬金術再生RPG
【CERO】B(12才以上対象) 
【公式サイト】http://social.gust.co.jp/sophie/
画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの

ガストの定番シリーズである『アトリエ』の17作目『ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜』をレビューします。
昨年フリープレイで配信されたもので、PS3版、PS4版、VITA版を落としていますが、主にプレイしたのはVITA版。
カメラ操作以外で、各版の大きな違いは気づけませんでした。
全て、ネットワークを介した「クロスセーブ」が可能です。

17年3月30日に、コーエーテクモより『無双☆スターズ』が発売されました。
今作からソフィーとプラフタが参戦しております。

 

『アトリエ』シリーズの主なシステム

『アトリエ』シリーズは、主人公が「錬金術士」。
様々なアイテムや、依頼の品等を「調合」で作り上げる。
調合の為の素材アイテムは、採取地に赴き集めることになる。
採取地にはモンスターが居るため、戦闘をする必要がある。

主人公は、基本的には肉弾戦は得意ではなく、爆弾アイテムを投げつける等で戦う。
作品によるが、「護衛」という形で仲間キャラに同行してもらい、一緒に戦ってもらうことになる。

仲間キャラには「友好度」が設定されていることも多く、一緒に戦ったり、イベントをこなしたりして上げていく。
「友好度」によっては、特別なイベントが発生したり、専用エンディングが見られたりする。

作品にもよるが、ゲーム内で「期限」が設けられている作品も多く、「期限」までに目的を達成したか否かでエンディングが分岐する。

 

『ソフィーのアトリエ』では・・・

一部の依頼やウワサを除き、「期限」は設けられていない。
「プラフタ」というキャラクターの記憶を取り戻すことが主な目的となり、どれだけ時間がかかっても大丈夫。

 マルチエンディング は採用していない。
2周目も無い。
ラスボスを倒してエンディングを見た後は、そのままの状態で続きが出来る。

戦闘は最大4人で行う。ソフィーは必ず参加。
仲間もアイテムを使うことが出来るが、使用できるアイテムは限られる。
戦闘参加者以外も常に同行しているため、経験値は平等に得られるし、戦闘中以外ならパーティ入れ替えも可。
戦闘不能者にも経験値が入る。
戦闘レベルの上限は20。
ただし、それで成長が打ち止めになる訳ではなく、経験値を得ることでポイントを獲得し、そのポイントを振り分けることで任意のステータスを成長させたり、スキルを習得したり出来る。

調合で作るアイテムは、一度に作成できる個数がアイテムにより固定。
例えば「一回の調合で5個作成できるアイテム」を20個作成したい場合、4回調合作業をする必要がある。
今作では「錬金釜」を調合でカスタマイズすることが可能。
「錬金釜」自体も数種類手に入るため、調合するアイテムや欲しい効果によって、使用する釜を選択することになる。

ソフィーの錬金レベルの上限は50。
高レベルのアイテムも、基本的には失敗せずに作成できるが、品質は下がる。

 

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良い点

パズル要素の強い調合

シリーズでの最大の魅力は、なんといっても「調合」。
今作では、調合に使う素材一つ一つに「サイズ」が設定してあり、最大3×3のブロックで表示される。
調合で素材を釜に投入する際、このブロックの形や色を考慮してハメていく。
これは面白い!
配置する位置や順番で成果が大きく変わるので、有用な効果の発現を狙い、何度も試行錯誤するのがホントに楽しい。
プレイ時間の半数近くは、この調合をしていたと思う。
中毒性抜群!

素材1つ1つに細かい設定 この「カーエン石」は3ブロック分のサイズを持つ

位置や順番等を考えて投入 右下に書かれているのは発現する「効果」

 

 

ソフィーが可愛い

もう、ホント可愛い。
シリーズ最カワなんじゃないか・・・?

1つ1つの仕草も凝ってて可愛らしいし、性格も良い。

見た目的には、親友のモニカの方がドストライクなのだが、ちょっと性格キツイ・・・。
まぁ、モニカは常に戦闘メンバーに入れていたが。
ソフィーとモニカのツートップで、眼福な日々でした。

ソフィーを始めとする、彼女の住む街「キルヘン・ベル」に、最初から住んでいる人達。
彼らのキャラクターデザインを担当したのが、NOCO氏。
俺、この人の描くキャラ、好きだわ。

 

時間制限が無い

『アトリエ』シリーズの多くは、ゲーム内で3年や5年などの「期限」が設定されている。
その「期限」までに何を成したかで、エンディングが分岐する。
しかし今作では、その「期限」は採用されていない。

おかげで、ゆったり自分のペースで話を進めることが出来た。
納得のいくまで調合を楽しむことも出来た。

時間の管理も『アトリエ』の醍醐味ではあるが、こちらの方が好み。

 

レシピ発想が楽しい

今作の調合レシピは、人に教えてもらったり、本を読んだりして得るものは少ない。
自分で「キー」となる行動を取り、「発想」することで増えていく。
発想のヒントはメニューの「レシピ発想」で確認できる。
例えば「○○を倒す」、「○○を調べる」、「戦闘で負ける」、「○○を手に入れる」、「○○の特性を持った□□を調合する」などなど・・・。
思いがけない行動が発想に至ったりすることも多く、ゲームプレイに幅を持たせている。
ただし、このシステムには不満も。(後述)

 

不満点

レシピ発想の「条件」

基本的には楽しい「レシピ発想」だが、その中にいくつか気に入らない「条件」がある。

1つは、「依頼を断る」というもの。
それまで真面目にキッチリ依頼をこなしてきたのに、そのレシピ発想のためだけに「依頼を受けてはキャンセルする」というのを何度かやらなくてはならない。
その度にカフェ(依頼斡旋所)のマスターからは文句を言われるし、心地よいものではない。
まぁ、何かペナルティがあるわけではないが。

もう1つは、「○○の人の話を聞く」というもの。
この条件となっている人は、街に住む名もなき「モブ」。
しかも、時間によっては居ない人。
まさか「モブキャラ」と会話するのが条件になっているとは思わず、このレシピ発想は大分後半になってしまった。
ゲーム開始時ならいざ知らず、中盤になって街の「モブキャラ」1人1人に話しかけようなんて、なかなか思わん。
ファルコムじゃあるまいし。

 

設定と描写に矛盾がある

とあるキャラは、自他共に認める「美人さん」。
が、実際はモデリングの関係からか、あまり「美人」とは・・・。
モニカを差し置いて「美人」を名乗るのはどうかと。

とあるキャラは、人形師。
人形を自作し、人形劇を興じることも出来る職人。
なのだが、実際に人形を操る姿は見られない。
戦闘でも使わないし、自宅にも「人形本体」は置いてない。
「プラフタ」関連のイベントのためだけの設定に見える。

とあるキャラは、プロ並みに歌が上手い。
実際に歌うシーンがあるのだが、言うほど上手いとは・・・。
声優さんの名誉のために、誰とは言わないが。
せめて歌のジャンルだけでも、キャラクターに合ったものにすれば良いのに。

ソフィーは思いやりがあり、明るくて社交的で、素敵な女の子。
が、なぜか「プレゼントのお返しに来た人」に対し、居留守を使うことが出来る。

家族同然のプラフタに対して、無視することも可能 ヒドい!

 

戦闘はあまり楽しくない

「攻撃スタンス」と「防御スタンス」を切り替えて戦うのだが、「防御スタンス」はあまり使わない。
そもそも戦闘バランス自体、結構大味。

モーションはカッコいいんだけど・・・。

 

気付きづらい要素

上述した「レシピ発想条件」以外にも、普通にプレイしていても気付きづらい要素がいくつかある。
トロフィーに関わってくるものもあるので、トロフィー狙いの人は注意。
ここでいくつか挙げておこう。

▼カフェのピアノ

カフェにあるピアノを調べると、イベントが発生する。
ゲーム内時間で、1日1回は調べておこう。

 

▼賢者の石

錬金術といえば、賢者の石。
ラスボスを倒す前に賢者の石を調合しておかないと、起きないイベントがある。
低品質でもいいから、一度は作っておこう。
作成せずにラスボスを倒してしまった場合、そのデータではもう見れない。

俺は気付かず進めてしまったので、このイベントは妻に託す。

 

▼無料DLC(ダウンロードコンテンツ)

今作の無料DLCで「新採取地」と「後日談」が配信されている。
どちらもクリア後要素だが、かなり重要なDLCなので、今作をプレイしている人は必ずダウンロードしよう。
というか、なぜDLCにしたのか?

 

総評

「期限」が無いことや、調合のシステムは好感触。
自分の中での評価もまずまずですが、NOCO氏の絵の魅力に助けられている部分は大きい。
ソフィーやモニカに出会えたことは、かなりの収穫です。

逆に、もう一人のデザイナー・ゆーげん氏の絵は、俺の好みではありませんでした。
なので、次作の『フィリスのアトリエ』は、今のところプレイ候補に入っていません。

余談ですが、今作には、過去作に登場したキャラクターと同名のキャラが2人登場します。
パメラと、ロジーですが、過去作と同一人物って訳ではないそうです。

彼らが今作でどのような関わりを見せるか、この辺りが気になる方も、要チェックですよ。

【ソフトウェア】ダウンロード版
【プレイ時間】63時間
【シリーズのプレイ状況】
 エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士2~ (PS)

 マナケミア2 ~おちた学園と錬金術士たち~(PS2)
 トトリのアトリエPlus ~アーランドの錬金術士2~(VITA)
 メルルのアトリエPlus ~アーランドの錬金術士3~(VITA)
【トロフィー状況】91%
【トロコン難易度】普通 1つ時限トロフィーあり

全体評価   ★★★★☆

シナリオ   ★★★☆☆
操 作 性  ★★★☆☆
システム   ★★★★☆
キャラクター ★★★★☆
ビジュアル  ★★★★☆
音   楽  ★★★☆☆

ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ プレミアムボックス (初回特典(プラフタのドールメイク衣装のダウンロードコード) 同梱) - PS Vita
ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ プレミアムボックス (初回特典(プラフタのドールメイク衣装のダウンロードコード) 同梱) - PS Vita

ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ アートワークス
ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~ アートワークス

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