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3DS『バッジとれ~るセンター』でゲットしたバッジを使った、私の勝手な映画のイメージ画像です。
画像のキャラクターと映画は一切関係ありません。
3DS『バッジとれ~るセンター』のレビューはこちら
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目次
概要
原題 | My Fair Lady |
初公開年 | 1964年 |
ジャンル | ミュージカル |
監督 | ジョージ・キューカー |
主なキャスト | オードリー・ヘプバーン、レックス・ハリソン、スタンリー・ホロウェイ、マーニ・ニクソン(吹き替え) |
あらすじ
言語学のヒギンズ教授(レックス・ハリソン)は、酷い訛りと育ちの悪い言葉づかいのイライザ(オードリー・ヘプバーン)に出会う。
そんな彼女が、一流のレディに育つかどうか、ピカリング大佐( ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)と賭けをすることになる。
原作
原作は、ジョージ・バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』。
それをミュージカル化したものをブロードウェイで公演。
ヒットを受けて、映画化。
今作の関連作
今作をもじった、というよりパロディ化したのは映画『舞妓はレディ』(監督・周防正行)。
そちらのレビューはこちら
→ 映画「舞妓はレディ」 レビューbyとも
映画について
今作はミュージカルです。
ミュージカルについて特筆したコラムはこちら
→ 映画コラム 第2章「ミュージカル」 byとも
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感想
オードリー・ヘプバーンの演技
オードリー・ヘプバーンの出演している作品を観たのは、今作で3作品目。
(『ローマの休日』(1953年)、『暗くなるまで待って』(1967年))
冒頭のイライザは、私のイメージの中のオードリーではありませんでした。
汚い言葉を発し、大きな声でわめき、ダミ声で話す。
オードリーの演技力にあらためて、驚かされました。
ただ、本人の歌声でなく、吹き替えなのが残念。
オードリーの歌声が特別収録されているDVDやBlu-rayがあるので、それを観たいですね。
衣装
中盤から出てくる、衣装に驚きを隠せませんでした。
煌びやかさ、と、斬新なデザイン。
現代のパリコレでも通用するのではないでしょうか。
きれい過ぎる歌声
酷い訛りと育ちの悪い言葉づかいのイライザ。
彼女の歌ですが、矯正していく途中などは、きれいな発音や歌声でも許せます。
しかし、矯正前もきれいな発音や歌声で歌っていて、矛盾を感じました。
リアリティよりも、歌の美しさを優先してしまったのでしょうが、違和感が生まれてしまいました。
時代背景のせいかしら
約3時間あります。
中幕もありますが、とにかく長く感じました。
歌をカットしたり、短くしたりした方が見やすかったと思います。
また、たくさんある歌の調子も、似た傾向。
もっとアップテンポな曲も取り入れて、変化を付けるとよかったかなと思います。
どちらにせよ、ミュージカルが作られた時の時代背景がわからないので、しょうがなかったのだと思っておきます。
まとめとネタバレと評価
今作をもじった映画『舞妓はレディ』と比較して感じたことを「ネタバレ」に記述しました。
『舞妓はレディ』を観た方に読んでほしいです。
以下ネタバレのため、評価を先に。
総合★★★☆☆
脚本★★★☆☆
演出★★★★☆
映像★★★★☆
以下ネタバレが含まれています。見ても大丈夫な方のみスクロールしてください。
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ネタバレ
▼『マイ・フェア・レディ』と『舞妓はレディ』を比べて
『マイ・フェア・レディ(以下『マイ…』)』をもじった、周防正行監督の『舞妓はレディ(以下『舞妓』)』。
私は、『マイ…』を観るよりも先に、『舞妓』を観ました。
『舞妓』は私にとって、とてもおもしろかった映画でした。
しかし他の方のレビューでは、よく『マイ…』と比べられて、評価を下げられていました。
いつか『マイ…』を観て、彼らが言っていることが正しいのか、確かめたいと考えていました。
そして鑑賞。
わかったことは、『舞妓』は、今作をもじったというより、今作のパロディ映画だということ。
そして、なぜ『マイ…』と『舞妓』を比べて、『舞妓』を批判するのか、さらに分からなくなりました。
2作の共通する点は、「訛りの酷い少女をレディ・舞妓に仕上げる」この1点のみ。
似たような曲があったりするのは、共通点ではなくパロディです。
まず、『マイ…』にはテーマがあります。
階級社会や格差社会、富への風刺があり、女性の自立もテーマになっています。
しかし、『舞妓』に社会の風刺等は、一切なかったと記憶しています。
『舞妓』のテーマは、「舞妓」そのものだと思います。
つまり、『舞妓』は『マイ…』を現代の日本風にして、日本独自の文化である舞妓をテーマにしたパロディ作品。
舞妓の世界を描いたコメディです。
『マイ…』のリメイク作品でも、パクリでもない『舞妓』。
その2作品を比べるなんて、ナンセンスです。
『マイ…』を観てあらためて感じた事は、
「『マイ…』を観ていなくても、『舞妓』は充分楽しめる。」という事です。