スーパーマリオ 3Dワールド　感想・レビュー byみなと / アイデアを詰め込めるだけ詰め込んだ3Dマリオの傑作

WiiUの3Dマリオ決定版、『スーパーマリオ 3Dワールド』をレビューします。

ニンテンドー3DS『スーパーマリオ 3Dランド』を、大幅に進化させた作品で、基本的なシステムは一緒。

ニンテンドー公式ネット番組「ニャニャニャ! ネコマリオタイム」でお馴染みの「ネコマリオ」と「ネコピーチ」は、今作が初出。

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概要

ゲーム内容

クリア条件

時間制限のあるコースを進み、ゴールポールに触れることでクリア。
ボスステージも撃破後にゴールポールがあります。

「ストーリー攻略」に限って言えば、常にゴールポールを目指すことになります。

コース中には3つの「グリーンスター」と1つの「ハンコ」が隠されており、これらを集めることがやりこみ要素の1つとなっています。

「グリーンスター」の獲得数は、一部コースの開放条件にもなっています。
そのため、ある程度は集めながら進む必要はあります。

最大4人のマルチプレイ

WiiU版はインターネットを介してのマルチプレイをすることはできませんが、実際に会って一緒にプレイすることが可能です。（ローカルプレイ）

ゴールした際にスコアの順位が発表され、1位のプレイヤーには王冠がかぶせられます。

協力してコースをクリアしてもいいし、スコアを競ってもいい。
対応しているコントローラーは以下の通りです。

ただし、一部のコースはGamePad必須です。

GamePad

GamePadでできることは、

複数のキャラクターから選択可能

今作は、マリオ、ルイージはもちろん、キノピオやピーチ姫が選択可能。
基本的にはこの4人で冒険する事になります。

ステージ開始時に操作キャラを指定できます。

また『マリオギャラクシー』のキャラクターである、ロゼッタも選択が可能。
ストーリークリア後の「とあるコース」をクリアするとロゼッタが使用可能になります。
一応「隠しキャラ」扱いですが、公式HPにも載ってるので、記載。

ちなみに、それぞれのキャラクターに特徴があり、そのキャラクターでないと収集アイテムが取れないステージもあります。

変身アイテム

その他にも、「かぶり物」や「持ち運べる物」など様々なアイテムがあります。

インターネットを使ってできること

▼ハンコ

ステージ内に隠されている「ハンコ」。
そのハンコを使って、 Miiverse のメッセージで、ハンコとして使用ができます。

なお、本ソフトからの投稿時のみ有効です。

▼ゴーストMii

クリア後のステージを再度プレイしようとすると、現れるゴーストMii。
これは、インターネットを繋げていて、本ソフトをプレイし、クリアした人がクリア時にプレイした「動きをトレース」したもの。

ゴーストMiiと競争してもいいし、ゴーストMiiがお手本となって、新たな道を見つける手段として使うこともできます。

プレゼントを持ったゴーストMiiが出る場合も。
なお、メニューにて、ゴーストMiiのオンオフができます。

良い点

飽きない！多彩なコース

基本的なシステムこそ、近年の『マリオ』でよく見られたものですが、そのコースの多彩さは非常に大きな評価点。

などなど、実に様々。

「使いまわし」や「似たようなコース」も非常に少なく、仕掛けや表現も常に新鮮で飽きません。
中には『マリオカート』を模したコースや、和風のお城を舞台にしたコースまであります。

美しく、ポップで親しみのあるビジュアルデザイン

グラフィックは非常に綺麗。
任天堂は昔からそうですが、特に「水」の表現は秀逸。

気持ち良さそう・・・

雨が降っているコースでは、スクリーン側に水が伝い流れます。
この表現、大好き。

オブジェクト1つ1つも、敵1体1体も丁寧に描かれていて、全体的にポップでカラフル。
それでいて、「柔らかさ」や「親しみ」のある、とても素敵なビジュアルデザインです。

ワールドマップにも手抜き無し

基本的にコース選択をするためだけの場所である「ワールドマップ」。
今作ではここも手抜きなく作られています。

地上は全てシームレスに繋がり、道から外れて自由に動き回れます。

簡易のジャンプも可能で、ハテナブロックを叩き、コインを稼ぐことができます。
隠し通路や土管なども用意されており、意外な発見も。

また、各ステージ選択する際は、そのコースを表す ギミック などが凝縮された「ジオラマ」に突入する形に。
この「ジオラマ」が実に良くできていて、手が込んでいます。

コースの概要が一目瞭然の「ジオラマ」

最高の音楽

軽快で耳に残るメロディーが特徴の『マリオ』シリーズですが、今作はこの部分も素晴らしいです。

今作で主に採用されたのは「ビッグバンド」。
サックスやトランペットを中心とした、スウィング調が特徴の、凄く楽しいサウンド。
しかも生演奏。

過去作の曲もアレンジされていて、懐かしい曲も多い。
ですが新規の曲も非常に多く、しかも良曲揃い！

冒頭で触れた「ニャニャニャ! ネコマリオタイム」内でも使われています。

ファイナル！チャンピオンシップロード

ストーリークリアし、隠しワールドもクリアし、最後に待ち構える最難関のコース。
歯ごたえ抜群で超絶に難しく、みなとも1回しかクリアできていませんが、最高に楽しいコースです。

これまで登場した様々な ギミック が盛り込まれ、あらゆる敵、あらゆる地形を攻略し、クリアした時の感動はひとしお。

何より、このコースの「音楽」が大好き。
元々『スーパーマリオギャラクシー』での「ウィンドガーデン」のアレンジ曲なのですが、今作で初めて知りました。
そして惚れました。

『マリオ』シリーズで最も好きな曲になりました。

不満点

ようせい姫

今作ではピーチ姫はさらわれず、操作キャラになりました。
今回さらわれるのは、「ようせい姫」というキャラクター。

今回の冒険の舞台は「ようせいの国」との事ですが、「妖精要素」は特に見受けられない。

まぁ「妖精要素って何よ」と言われると困りますが・・・
代々木公園を占拠するとか？

この「ようせい姫」。
後の作品でもちょくちょく登場することになるのですが、正直そこまでプッシュするような魅力のあるキャラクターとも思えませんでした。

ハンマー持ち出して振り鳴らしたのは笑いましたが

そのため、「ストーリーを進めるモチベーション」は、いつもよりも低め。
まぁ『マリオ』のストーリーは、あって無いようなものだけど。

必ずGamePadを使わねばならないコース

一部コース、一部 ギミック ではあるが、GamePadのタッチ画面を操作しなければ攻略できない箇所があります。

タッチで動くブロックや、息を吹きかけて動くプロペラリフトなどです。

他のコントローラーでプレイしていても、それらのギミックが登場するコースをプレイする際は、持ちかえなければならないのが面倒でした。

全体的な長さは、長め

中間地点があるとはいえ、コースによっては長さを感じるものがあります。
ゲーム全体としても、クリアせねばならないコースは多めで時間がかかります。

城などの必須コースを開放するのに「グリーンスター」が一定数必要な点も、長さを感じる要因かと思います。

プレイ状況

総評

『New スーパーマリオブラザーズ』から続くシステムは「マンネリ感」を否めません。
しかし今作は、そんな「お馴染みの要素」を踏襲しつつも、新しく挑戦的な要素も盛り込み、楽しく仕上がっています。

段階的に難しくなっていくし、お助けアイテムもあり、やり込み要素も充実している今作。
初心者から上級者まで、誰にでもオススメできる傑作です。

なお、ストーリーをクリアし、スタッフロールを見ると、タイトル画面から『ルイージブラザーズ』を遊べるようになります。
『New スーパールイージ U』のセーブデータがあると、最初から遊べます。

FC『マリオブラザーズ』をルイージに差し替えたもので（2Pも色違いのルイージ）、1つのオマケ要素として、懐かしんでみてはいかがでしょう。

妻からもちょっと言わせてもらいます

『進め！キノピオ隊長』をやり込み後、久々に今作をプレイしたら、ジャンプ機能があることを忘れて、クリボーから逃げ回っていました。
「慣れ」って恐ろしい。

スーパーマリオ 3Dワールド - Wii U

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