ゲームレビュー

ICO(イコ) レビューbyみなと

2017/05/13

概要 

【発売日】
 [PS2]2001年12月6日
 [PS3]2011年9月22日
【発売元】ソニー・コンピュータエンタテインメント
【開発元】ソニー・コンピュータエンタテインメント
【ハード】プレイステーション2、プレイステーション3
【ジャンル】アクション・アドベンチャー
CERO】B(12才以上対象)
【公式サイト】http://www.jp.playstation.com/scej/title/ico/
画像は全て上記サイトより引用

ICO(イコ)

© 2001-2011 Sony Computer Entertainment Inc.

ゲームデザイナー・上田文人氏の手掛けたアクションアドベンチャーゲーム、『ICO(イコ)』。
2001年にPS2で発売され、コアなファンを獲得した。
2011年にはHDリマスター版がPS3で発売された。
主にグラフィック、音響が改良され、 トロフィー に対応した。
また、数少ない「 PS VITA でのリモートプレイが可能な、PS3のゲーム」である。

当ブログでは、上田文人氏がデザインした一連のゲーム、『ICO(イコ)』、『ワンダと巨像』、『人喰いの大鷲トリコ』を1つのシリーズとして扱います。

なお、PS2版は諸事情により、現在入手困難である。
詳しくは「GPL違反」で調べてみましょう。

PSストアのページはこちら
→ ICO(PS3版)

 

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ゲーム内容

生贄として古城に連れてこられた、角の生えた少年「イコ」。
囚われであったが、アクシデントで古城内を歩き回れる状態になる。
そこで出会った、檻の中の少女「ヨルダ」。
仕掛けを解き、彼女を檻から出すが、言葉が通じない。(ヨルダのセリフは特殊言語の字幕が出る)
しかし、お互いの目的は一致する。

二人で、古城から脱出をする。

ICO(イコ) ヨルダ

© 2001-2011 Sony Computer Entertainment Inc.

 

良い点

この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。

これは、今作のキャッチコピーである。
これほど、ゲーム内容を綺麗に言い表したキャッチコピーは、なかなかないと思う。

イコとヨルダは、お互いの力をとても必要としている関係である。
古城内のあらゆる仕掛けは、イコの身体能力がなければ解けないもの。
要所要所に設置された石像の扉は、ヨルダでなければ開けられない。
ヨルダをさらおうとする「影」の襲撃は、イコが撃退する。
ヨルダが「影」にさらわれ、完全に「影」に引き込まれたら、ゲームオーバー。
城の造りを知っているヨルダは、時折指さしでヒントをくれる。

ICO(イコ) ヨルダ

© 2001-2011 Sony Computer Entertainment Inc.

プレイヤーが操作するのは、イコ。
R1ボタンを押すことでヨルダを呼び、彼女の近くでR1ボタンを押しっぱなしにすることで、手を繋ぐ。
安全な場所へ、仕掛けの場所へ、セーブするために石のソファへ、彼女をエスコートする必要がある。
手を離している時間が長いと、「影」がヨルダを襲う。

自然と、プレイヤーの心にも「騎士道精神」みたいなものが芽生えてくると思う。
「守らなきゃ」「離れていると不安」「彼女のために道を作ろう」そんな気持ちになってくる。
「言葉」ではなく、手と手の「繋がり」、心の「繋がり」を感じさせてくれるゲームだ。

手を繋ぐ瞬間、コントローラが少し震える。
このわずかな振動が、心の「繋がり」をより強く意識させる。
普段振動機能をOFFにしている方も、今作はONでのプレイを推奨する。

 

美しくも寂しい「霧の古城」

今作の舞台となる古城は、無人の城。
一応「城主」は存在するが、生活してるって感じではない。

仕掛けが盛り沢山の城内を探索し、景色や佇まいを眺めながらの謎解きは、とても浸れて良い気分。

謎解きの難度もほどよく、落ち着いて考えればちゃんと解ける作り。
慣れればショートカットだって可能。

ICO(イコ)

© 2001-2011 Sony Computer Entertainment Inc.

 

ゲーム性がガラッと変わる2周目

今作は2周目にて解放される要素がユニークである。

  • ヨルダのセリフに日本語字幕が出る
  • 2Pでヨルダの操作が可能に
  • 隠し武器が手に入る
  • 少しだけ違う「もうひとつのエンディング」が見られる

など、ゲーム性を大きく変える2周目要素。
ヨルダのセリフの内容が気になる方は、是非2周目をプレイしよう。
また新たな発見と感動がある。

ICO(イコ)

© 2001-2011 Sony Computer Entertainment Inc.

 

不満点

執拗な「影」の襲撃

戦闘要素は、ゲームのメリハリをつけるためにも必要なものだとは思う。
が、今作の「影」たちはバリエーションも少なく、戦闘場面自体は多め。

無視することが可能な場面もあるが、基本的には片づけないとダメ。
別に経験値が入るわけではないし、一度全滅させたエリアでは、もう出現しないでほしい。

クリア後に、「影」が出ない古城を2人で散策できる「デートモード」でもあれば良かったなぁ。

ICO(イコ)

© 2001-2011 Sony Computer Entertainment Inc.

終盤の長い旅

終盤とある事情により、エンディングまで「セーブ」が出来なくなる。
セーブなしで、そこそこ長い道のりを進まなくてはならないため、非常にツライ。
攻略に失敗しても少し前からリスタートできるので、そこは安心なのだが。
「電源を切って後日改めて」と言うわけにはいかない。

 

総評

良質な謎解き、美しい古城、感動的なラスト(エンディング曲も含めて)。
そして「手を繋ぐ」という素晴らしいアイデア。
今作はとても好きなゲームだ。
もう15年も前のゲームなんだなぁ・・・。

セリフも登場人物も最小限で、きちんと何もかも明示された物語ではないため、人によっては理解不能で消化不良になるかもしれない。
また、「雰囲気ゲー」であることは確かなので、そうしたゲームが苦手な方にはオススメしない。

 

ちなみに、作家の宮部みゆき氏が、今作の小説版を執筆している。

PSストアのページはこちら
→ ICO(PS3版)

【ソフトウェア】パッケージ版
【プレイ時間】不明。合わせて5周している。
【所持しているサウンドトラック】ICO~霧の中の旋律~

【シリーズのプレイ状況】ワンダと巨像(PS2)
トロフィー 状況】100%
トロコン 難易度】普通

全体評価   ★★★★★

シナリオ   ★★★★☆
操 作 性  ★★☆☆☆
システム   ★★★★☆
キャラクター ★★★★★
ビジュアル  ★★★★☆
音   楽  ★★★★★

妻からもちょっと言わせてもらいます

確か、夫からの薦めでプレイした気がします。
謎解きは、わからないものもあり、夫に教えてもらいながら、プレイしていました。

美しい古城と陽の光。
影に怯えながらも、ヨルダと手を繋ぎ、ヨルダだけが支えになる。
・・・泣けますよ。
泣かせるゲームです。

曲もいいんですよ。
一番好きなのが、「ICO -You were there-」。
ウィーン少年合唱団の少年が歌っています。
美しいボーイソプラノに、ゲームとリンクして、心を奪われます。

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