評価：5
『ゼノブレイド3 新たなる未来』をレビューします。
今作はSwitch『ゼノブレイド3』の有料 DLC 「エキスパンション・パス」に含まれるコンテンツで、完全新規ストーリーとなります。
プレイするには『ゼノブレイド3』本編と「エキスパンション・パス」の購入が必要です。
前作の追加ストーリー『黄金の国イーラ』と違い、個別に販売はされていませんので、ご注意ください。
主な良かった点
- キズナビリティが楽しい
- シリーズの集大成な物語
- 天候が変えられる
主な不満点
- 解放キットが拾得物
- キズナビューでキャラ名が出ない
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目次
概要
ゲーム内容
今作は『ゼノブレイド3』の追加コンテンツですが、本編とは完全に切り離された別個のゲームとして遊べます。
『ゼノブレイド3』のタイトル画面から「+ボタン」で『新たなる未来』のタイトル画面に移行します。
そのため、本編でのセーブデータや成長度などは一切反映されません。
主人公やパーティーメンバーも異なるので、当然です。
ですが、内容やシステム的には『ゼノブレイド3』本編クリア後にプレイすることを推奨します。
ゲームシステムは、おおむね『ゼノブレイド3』本編のシステムが使われています。
本編のレビュー、本編のシステムについては、こちら
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この記事では、本編と大きく違う点に絞って紹介します。
キズナビリティ
今作の根幹をなすシステム「キズナビリティ」。
これは、探索やバトルの達成度を集計する要素で、達成度に応じて「キズナポイント」を獲得でき、そのポイントをキャラクターの成長に使えるシステムです。
キズナポイントはパーティで共有し、新たなアーツやスキルの開放に使えます。
ゲームが進めば、ポイントをリセットしてふり直すこともできます。
▼エクスプローラー
フィールドに点在する「コンテナ」や「ランドマーク」などを発見・獲得した達成度を確認できます。
▼バトルミッション
「ユニークモンスターの討伐」「敵拠点の制圧」「襲われている人物やモンスターに加勢」がマップごとに用意されていて、その達成度を確認できます。
▼キズナビュー
絶景や特徴的な建造物などに用意されている「キズナビュー」を観ると達成できます。
各キャラクター同士の会話を楽しめます。
▼ヒトノワ
NPC との友好度を示す「ヒトノワ」システムが実装されています。
新しい会話が用意されているキャラには、名前の横の「ヒトノワアイコン」に星がつきます。
キャラとのイベントを進め、星があるキャラと会話を進めることでキズナが深まり、「ヒトノワ」を達成できます。
▼エネペディア
エネミーを討伐すると「エネペディア」に登録されます。
討伐必要数はエネミーによって異なります。
登録達成済みのエネミーには緑のアイコンがつきます。
▼コレペディア
各フィールドには光るコレクションアイテムが落ちていて、一定数集めて「コレペディア」に登録すると達成できます。
コレクションアイテムは料理やクエストなどでも使用することがあります。
登録でも消費するので、道中のものはどんどん拾うようにしましょう。
バトルシステム
▼ユニオン
バトルで本編と大きく違う点としては、「ユニオン」というシステムがあります。
本編のような「インタリンク」のシステムはなく、組んだパートナーと一緒に必殺技を放つシステムです。
ユニオンのパートナーは固定ではなく、パーティーメンバーから自由に組み合わせることができます。
組み合わせによって、バトル中の効果や必殺技の効果が変化します。
ココがポイント
敵が「ライジング」状態の時に必殺技を発動すると「ユニオンコンボ」となり、追加効果を発生させることができます。
チェインアタック中、本編のウロボロスオーダーと同様にユニオンコンビのオーダーを達成すると「ユニオンオーダー」が発生し、達成できると必殺技と同じ効果を得られます。
▼チェインアタック
チェインアタックの仕様はおおむね本編と同じです。
アタッカー、ディフェンダー、ヒーラーのロールによって効果が変わる点も同じです。
ただし、今作には「チェインアタック用アクセサリー」というものがあり、各キャラ1つずつ装備することができます。
装備することでオーダー達成時の効果を変えたり、本編の「ヒーロー」と同じような効果を持たせることができます。
うまく使えば、びっくりするくらいの大ダメージも可能です。
良い点
キズナビリティが楽しい
「やり込み要素の可視化」とも言える「キズナビリティ」が、とても楽しかったです。
収集欲を刺激され、すみずみまで探索・バトルを楽しむことができました。
今作には「エクスデバイス」というセンサーがあり、強化することでいろいろな物を探知できます。
こちらも大いに役立ちました。
シリーズの集大成な物語
今作は『ゼノブレイド3』本編クリア後にプレイを推奨・・・。
どころではなく、『ゼノブレイド』『ゼノブレイド つながる未来』『ゼノブレイド2』もプレイ推奨です。
過去作主人公のシュルクとレックスが登場するのはもちろん、過去作に登場した要素がかなり織り込まれるからです。
ですが、シリーズファンにとっては熱くなる要素が盛りだくさんなので、オススメです！
ヒトノワ追跡が便利
どこにいるのか、わからなくなりがちな NPC 。
ヒトノワ達成のためには、クエストでは追跡できないNPCの場所も知りたいところ。
今作ではヒトノワに追跡機能があり、マークしたキャラを地図に表示してくれます。
これが便利で、助かりました。
実は完全オープンワールド
これまで『ゼノブレイド クロス』以外はエリアごとの オープンワールド であり、完全オープンワールドではなかった『ゼノブレイド』シリーズ。
今作ではすべてのエリアがシームレスに繋がる完全オープンワールドになりました。
さすがに遠くのエリアへのワープには時間がかかりますが、快適かつ広い世界の冒険を堪能できてよかったです。
本編にもほしい！
天候が変えられる
かなり終盤にはなりますが、今作では待望の「天候の変更」ができます。
本編にもほしい！
不満点
解放キットが拾得物
キズナビリティやアーツなどは、解放キットを使うことで制限が解除されるシステムです。
解放キットの多くはコンテナやクエストから得られますが、一部は崖などに裸で落ちていたります。
近くに行けばセンサーに反応してくれますが、広大なフィールドを調べ直すのも大変・・・。
解放キットのシステム自体は良いと思いますが、すべてコンテナかクエスト、ユニークモンスターなどで手に入るようにしてほしかったです。
キズナビューでキャラ名が出ない
各地で観れるキズナビューでは、キャラクター同士の軽い掛け合いが楽しめます。
感慨深い、過去作にも関わる話が聴けるので必見・・・ですが、誰のセリフかは表示されません。
声と文脈で判断する必要があるので、キズナビューは絶対に「音声ON」で観ましょう。
図鑑、もう一声！
エネペディアやコレペディアといった図鑑要素がとっても好きなので、今回の実装は非常にうれしかったです。
ただ、「図鑑」と言うには少し物足りなく感じてしまいました。
エネミーはおおまかな出現地域と小さな画像、そして落とすアイテムがわかる程度。
コレクションアイテムは地域しかわかりません。
欲を言えば、ヒトノワと同じように追跡できると良かったです。
気になった点
過去作要素の偏り
『ゼノブレイド1』や『ゼノブレイド2』の要素が盛り込まれ、ファンにはうれしい作品ですが、ちょっと『1』の要素が強めだと感じました。
もう少しバランスよく要素を配分してほしかったところです。
端折った気もしますし、素材が最高なだけにちょっともったいなかったかもしれません。
プレイ状況
| ソフトウェア | ダウンロードコンテンツ |
| プレイ時間 | 30時間 |
| シリーズのプレイ状況（みなと） ※記事作成時点 |
ゼノギアス ゼノブレイド ゼノブレイドクロス ゼノブレイド2 ゼノブレイド2 黄金の国イーラ ゼノブレイド ディフィニティブ エディション |
『ゼノブレイド3 新たなる未来』の総合評価・レビュー
完全オープンワールドとなり、楽しい要素を詰めに詰めた『ゼノブレイド』シリーズ集大成となった今作。
まだ倒しきれていないユニークモンスターもいますが、存分に楽しむことができました！
一応、ご注意ください。
ちなみに今作の主人公・マシューを中心としたメンバーの多くは、本編のシティーの「六氏族」として語られているメンバーです。
シティーでその像を調べると解説が読めますが、もしその内容を忘れている場合、読み返さずに『新たなる未来』をプレイした方が楽しめるかもしれません。
レビュー
| 総合評価 | |
| シナリオ | |
| 操作性 | |
| システム | |
| キャラクター | |
| ビジュアル | |
| 音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
過去作からプレイ済みだからこそ、驚いたり、感動したりする場面が多々あり、
「『ゼノブレイド3』しかプレイしていません」
という方にはオススメできません。
逆に
「『ゼノブレイド』『ゼノブレイド2』はプレイ済みだけど『ゼノブレイド3』は未プレイ」
という方にはぜひ、『ゼノブレイド3』本編から始めてもらいたい作品です。
今作をプレイして、また『ゼノブレイド』から順にプレイがしたくなりました。（時間的に難しいですが）
歴史ある『ゼノブレイド』シリーズだからこそ、作れた作品だと思います。
あまり情報収集せずに『ゼノブレイド3』本編→『DLC 新たなる未来』をプレイしてほしいです。
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