『真・女神転生』シリーズ初のPS2のゲームであり、これまでのシリーズとは大きくシステムを変えた、『真・女神転生III-NOCTURNE』。
今回のレビューは、その追加拡張版である、PS2『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』。
一部変更版である、PS2『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション』も合わせてレビューします。
『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』は限定生産版であり、カプコンの『デビルメイクライ』シリーズの主人公である「ダンテ」がゲスト参戦しました。
そのため、現在では入手困難。
『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション』は、「ダンテ」の代わりに、アトラスの『デビルサマナー葛葉ライドウ』シリーズの主人公である「葛葉ライドウ」と、相棒の「業斗童子」が参戦しました。
PS2『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』の初回版(葛葉ライドウ 対 アバドン王Plus)に同梱された限定版のため、こちらも現在では入手困難です。
追記
20年10月29日に、今作のリマスター版『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』が発売されます。
機種は、SwitchとPS4です。
『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション』がベースになっています。
『真3HD』限定版の開封紹介はこちら
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限定版・現実魔界化BOX 開封紹介【真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER】
『メガテンⅢ HDリマスター』の限定版を購入しました!写真多めに紹介していきます。
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目次
概要
ゲーム内容
「東京受胎」という現象で、東京は「ボルテクス界」という、球体に閉じられた世界になります。
ボルテクス界の中では神話・伝承的な存在(今シリーズでは「悪魔」と呼称)が登場します。
主人公は、謎の少年に「マガタマ」を飲まされ、「悪魔」に変貌。
そんな状況で、とにかく生き残ることを目指します。
そして、この世界をどうするか、選択することに。
プレスターンバトル
今作では「プレスターンバトル」という戦闘システムを採用しています。
通常のコマンドバトル形式ではありますが、味方と敵の行動は画面上のアイコンの数だけ行えます。
このアイコンは、取った行動によってアイコンは増減。
弱点を突いたり、クリティカルを出せばアイコンは減らず、点滅。
攻撃を反射・吸収されてしまうと、アイコンは全て消え、敵のターンになります。
敵側からも同様で、弱点を突かれたり、クリティカルを出されたりで、一気に不利になることも。
そのため、「いかに弱点を突くか・突かれないようにするか」、「行動数をいかに増やすか」が重要になり、とても戦略的です。
仲魔の成長
今作では仲魔のレベルアップが可能です。
会話したり合体したりして手に入れた悪魔(仲魔)は、戦闘をこなして経験値を得ることで成長します。
レベルアップすることで覚えるスキルがあるし、一定のレベルに達すると別悪魔に変異するものもいます。
良い点
終末感漂う世界
今作での世界は、冒頭で滅びます。
普通のRPGですと、「世界を滅亡から守る」とか「巨悪と戦うために旅立つ」とか、そういうストーリーが多いとおもいます。
ですが、今作はいきなり「人類滅亡」。
生き残るのは、ほんの数人。
この終末感が非常に魅力的で、突きつけられるストーリーや選択も、とても心に来ます。
革新的・戦略的な「プレスターンバトル」
今作の戦闘は、アトラスおなじみのコマンド選択式。
そこに「プレスターン」という概念を加えることで、非常にスリリングな戦闘になりました。
ポリゴン で表現された主人公や悪魔の動きは見映えが良く、スピーディーでカッコよかったです。
プレイヤーとともに成長する「仲魔」
今作では、仲魔を成長させることができます。
根気と愛があれば、どんな仲魔でも最強クラスの戦力にできる。
これがとても楽しく、うれしい要素でした。
成長した仲魔の情報は「悪魔全書」に登録できて、お金を支払えば成長後の仲魔を再召喚可能。
今作以降、この成長システムは多くのアトラスゲームに採用されています。
ゾクゾクするBGM
今作のBGMの担当は、目黒将司さん、土屋憲一さん、田崎寿子さんの三人。
メインのサウンドディレクター・目黒将司さんは『ペルソナ3』『ペルソナ4』『ペルソナ5』でもおなじみ。
今作の雰囲気にあった、怪しくも力強い音楽ばかりで、ロック調の『通常戦闘曲』はとてもカッコいいです。
悲壮感がありつつも美しい『スタッフロール』の曲や『魔界の主人』等、お気に入り曲は多いです。
『マニアクス』での追加要素
通常版の全要素(OP以外)を残し、様々な追加要素がある『マニアクス』。
通常版のバランスも見直され、修正された箇所も多いです。
特に重要な追加要素は、「アマラ深界」と「ゲストキャラ」。
「アマラ深界」はストーリー進行で行けるようになる追加ダンジョンですが、かなりの規模。
節目節目では、今作の世界について重要な話も聞けるし、今作のストーリーを補完してくれる場所です。
「アマラ深界」を攻略することで、「魔人」と呼ばれる強力な悪魔を討伐・合体できるようになります。
「ゲストキャラ」は、先に述べたように「ダンテ」もしくは「葛葉ライドウ」。
ストーリーの要所要所で遭遇することになり、非常に強い存在感を放ちます。
「ダンテ」に関しては、「デビルメイクライ」を未プレイだったのでキャラクター自体はよくわかりませんでしたが、今作での扱いは良く、魅力的なキャラであることは感じました。
「葛葉ライドウ」はプレイ済みだったので、とても感慨深く、登場シーンもいちいちカッコ良く、お気にいりです。
不満点
○×ゲーム
今作の悪魔合体では、仲魔 が持つスキルをほぼ継承することができます。
合体後の仲魔が継承するスキルは、合体確認画面が出るたびにランダムに選出される仕様。
そのため、目当てのスキルが出るまで○×を繰り返すことになります。
とか
といった状況になることも多いです。
こだわれば、これに随分な時間を使ってしまうことに。
後のシリーズでは廃止されましたし、やはり良くないシステムだったと思います。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ |
プレイ時間 | 覚えてないが、5周クリアしている |
購入した関連本 | 真・女神転生3 NOCTURNEマニアクス公式パーフェクトガイド 解明録 真・女神転生3‐NOCTURNE 公式ガイドブック 真・女神転生3 NOCTURNEマニアクス 仲魔名鑑 真・女神転生3‐NOCTURNEマニアクス 公式ファンブック The Abyss of MANIAX 真・女神転生 グリモア―CHAOS MUSEUM 真・女神転生 正典―Digital Devil Story―Lawful Chronicle 真・女神転生 悪魔事典 |
所持しているサウンドトラック | 真・女神転生III-NOCTURNEオリジナル・サウンドトラック 真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス サウンドトラック extra version Soundtrack 真・女神転生 バトルテーマコレクション |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
真・女神転生(PS) 真・女神転生II(SFC 、PS、GBA) 真・女神転生if...(PS) 真・女神転生 STRANGE JOURNEY(DS) 真・女神転生IV(3DS) 真・女神転生IV FINAL(3DS) |
総評
長らく、みなとの「ベストゲーム」であった今作。
素晴らしい作品であり、様々な要素が高いレベルでまとまっています。
難易度が高く、雑魚戦ですら全滅の緊張感が漂うため、誰にでもオススメとは言えませんが・・・。
レビューを書いてると、またやりたくなります。
一周あたりがとても長いので、気軽にはプレイできませんが。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』も、『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション』もプレイ済み。
アトラス作品初プレイが『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』だったので、思い出のある作品です。
ダークな世界ですが、とても楽しく、のめり込んでいきました。
途中、ダンテもしくはライドウに追いかけられる場面があるのですが、追いかけられるということ自体が苦手なので、ギャーギャー言いながらプレイしてましたね。
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4コマまんが『みなともゲーマー夫婦漫才』No.5
「ゲーマー夫婦 みなとも」の日常が、4コマまんがになりました。No.5は、私たちの大好きな『メガテン』が登場します。